リスティング広告を配信するにあたり、ランディングページの内容はかなり重要になってきます。ちょっとした変更でもパフォーマンスに大きな影響を与える場合があります。
ランディングページ(LP)の正式な意味合いとしては、
サイトに訪れた際に閲覧者が一番最初に見るページのことです。
LP変更によるパフォーマンス悪化事例
まず、LP変更によりリスティング広告のパフォーマンスが著しく悪化した例を紹介します。
■アカウント情報■
・試供品と定期購入両方を扱うサイト(ECサイトではありません)
・低価格の試供品を一度購入させ、リピーターの獲得が狙い
・コンバージョン(CV)ポイントは「購入」
CV数は約1/4、CPAは約4倍、CVRは約1/5となってしまいました。
LPの変更点は「◯日で納得いただけなければ全額返金」が「定期購入をご注文いただいた場合◯日で納得いただけなければ全額返金」に変更されていました。
※商材の価格の変更等はありませんでした。
クライアント側で大した変更ではないと認識していたようで、LP変更については連絡をいただいておりませんでした。
しかし、試供品を購入してもらう事がそもそもの目的だったため、
- そのユーザーに訴求できる「試供品も返金可能」が無くなってしまった
- 「全商品返金」を盛り込んだ広告文であったため、広告文とサイト内容に齟齬が生まれ
ユーザーに不信感を与えた
その他の要因もあるかもしれませんが、上記が主な要因となりパフォーマンスが悪化してしまったのではないかと推測できます。
サービス内容の変更が難しいとの事で、広告文の変更しか行えませんでしたがパフォーマンスは回復しつつあります。
LP変更によるパフォーマンス改善事例
次に、LP変更によりリスティング広告のパフォーマンスが改善した例を紹介します。
■アカウント情報■
・物ではなくサービスを取り扱うサイト
・ユーザーによって対応の可否や金額が変動する可能性がある商材
・CVポイントは「問い合わせ」と「見積もり」
CV数は5倍、CPAは約1/5、CVRは約5倍となりました。
こちらのクライアントは元々あったサイトに対してリスティング広告を配信していました。
元々のページには情報が多く全50ページ程ある作りこまれたサイトでした。そのため品質スコアも良好でした。
しかし、
- 肝心の「問い合わせ」「見積もり」ボタンが他テキストと同色且つ小さいため埋もれてしまっていた
- 電話番号も他テキストと同色であまり目立たない位置に記載されていた
- サイトの情報が多すぎ、ユーザーが目的の情報にたどり着きづらかった
そのためボタンの色を変更・目立つ位置に配置し、重要な情報だけを集約したLPに変更しました。電話番号も目立ちやすい位置に大きく設置しました。
結果的にサイトからの「問い合わせ」「見積もり」が増加し、実際の電話件数も伸びたとの事でパフォーマンスが改善したといえます。
まとめ
今回の様に商材やサービス自体を変更せず、価格も変更していないのにLPを変更するだけでパフォーマンスが変動する事が多々あります。
リスティング広告のパフォーマンス改善は管理画面だけではなく、LPの改善点はないかも考える事も重要になってくると思います。
リスティング広告の改善とLPの改善を行う事で相乗効果を狙って行きたいですね!