そもそもアカウント構築って何でしょうね?
100人運用者がいたら、100通りのアカウントができます。
運用者が初心者だろうと熟練のプロだろうと、その構築したアカウントが素直に数字になって返ってきます。
今まで脳みそに汗かいて構築したアカウントは正しかったのか・・・その答えがデータとしてはじき出された数字なのです。
満足のいく良いパフォーマンスを返してくれるアカウントには、やはりそれだけ効果的な構築のポイントが押さえられています。
◆構築ポイント1◆ キーワードはそれぞれニーズの濃さを持っている
アカウントを形成する最小単位はキーワードです。
運用に慣れていない頃は、CSV上に並べられたキーワードがただの無機質な文字の羅列にしか見えませんでした。
しかし、少しずつ感覚が運用について来れるようになるとキーワードの正体が見えてきました。
たとえば…
常備しているサントリーの天然水をうっかり切らしてしまい明日から飲む水がない主婦と、ミネラルウォーターの人気ランキングが何となく気になっている少年が検索するキーワードは同じでしょうか?
主婦:カタカタカタ…検索!「サントリー 天然水 通販」
少年:カタカタカタ…検索!「水 アマゾン ランキング」
主婦が検索窓に入れたキーワードからは、サントリーの天然水を通販で買うための解決策を探していると読み取れます。
彼女の場合、今すぐに水が欲しいのでこのキーワードで検索をかけて広告が出ればすぐにでもコンバージョンにつながる可能性があります。
一方、少年が入れたキーワードはどうでしょうか?
彼が検索したキーワードは現段階ではランキングという無料情報を探しているだけ、つまり購入ボタンを押すまで気持ちは高まっていないと考えられます。
彼の場合はこの先いつか水を購入するかもしれませんが今この瞬間にコンバージョンに繋がる可能性はあまり高くないことが分かります。
このようにそれぞれのキーワードには検索するユーザーが持つニーズの濃さがあります。
このニーズの濃さのレベルに合わせてグループ分けをすることで、予算配分や入札価格に適切な重み付けがしやすくなるのです。
◆構築ポイント2◆ 予算配分を適切にする
たいていの場合、広告費として使える資金には限りがあります。
仮に潤沢な資金があり、毎月いくらでも広告費をかけることが出来るとしても、無駄な広告費の流出はナンセンスです。
では、毎月の広告資金として10万円使うことが出来る場合、どのように配分するのが効果的でしょうか?
仮にあなたが上記のようにユーザーのニーズの濃さに合わせて3つのキャンペーンを用意したとします。
10万円を均等に3分割する場合では、CVRの高いキャンペーンにも、あまりコンバージョンがつかないキャンペーンにも同じだけの費用をかけることになります。
それでは、せっかく多くのコンバージョンが見込めるキャンペーンの機会損失が大きくなってしまいます。
ではここで、効率的な予算配分の一つの提案をしてみます。
①まず、最もニーズが濃くコンバージョンが見込めるキャンペーンに対して、機会損失が無く表示されるように出来る限り資金を配分します。
②次に残った資金を比較的ニーズが濃いキャンペーンに割り当てます。
③最後に、資金にあまり余裕がなければ、コンバージョンの見込みが最も薄いキャンペーンに対しては配信しない選択もあります。
◆まとめ◆
限られた予算の中でベストなパフォーマンスを返してくれるアカウントにするためには、初期の構築は非常に重要です。
構築した後も、無駄な費用を抑えつつコンバージョンが取れるキーワードに対して予算を十分に割けるよう改善していく必要があります。
広告運用をはじめたばかりの頃はキーワードや数字に対して必要な情報を読み取ることができず、何も感じないかもしれませんが、少しずつ構築時のポイントを押さえていきながらアカウント設計力を鍛えましょう!