新規事業成功のカギとして、注目されているマーケティング手法の一つであるPMF。
本記事ではPMFの特徴とともに、PSFとの関係性、PMFを検証する方法をご紹介します。
PMFとは
PMF (プロダクトマーケットフィット)とは、
「顧客の課題を満足させる商品を提供し、それが適切な市場に受け入れられている状態」を指します。
用語を分解すると、
- プロダクト(Product)=商品
- マーケット(Market )=市場や顧客
- フィット(Fit )=適合
になります。
いくら高品質な商品を作り出しても、最適な市場に提供できなければ、必要としている顧客には届きません。
ビジネスで成功するために、PMFでは「顧客を満足させる商品」と「適切な市場に提供する」の2点が重要と考えます。
主にスタートアップ企業の間で世界的に広まっており、新規事業成功のカギとして取り入れられている、マーケティングの手法の一つです。
PSFとの関係性
PMFとよく一緒に用いられる言葉にPSF(プロブレムソリューションフィット)があります。
PSF(プロブレムソリューションフィット)とは「顧客が抱える課題を解決する商品を提供している状態」を指します。
利益を上げていくには、顧客の購買意欲に響かなければなりません。そのために、顧客の正確なニーズを把握し、最適な解決策を提示する必要があります。
PSFはPMFを成功させるためのひとつのプロセスといえます。
前提としてPSFが達成されていなければ、解決策を求める顧客がいる「最適な市場」を探すことができません。
PMFの達成には、「最適な市場」を探すための「最適な解決策(PSF)」が必要です。
PMF を検証するには
ユーザー調査をする
顧客にユーザー満足度調査を行います。
例えば、「この商品が使えなくなった場合、どう感じますか」という質問で、「とても残念だ」という回答が40%以上であれば、PMFは成功したと判断できます。
ユーザー調査の注意点は、ユーザーの主観に依存しているという点です。
参考として留めておいて、より正確なデータをとるためにその他の手法と組み合わせるとよいでしょう。
ロコミで率直な意見を知る
PMFの指標として、ロコミも有効です。
口コミの場合は、忖度なしの率直な感想を知ることができます。
SNSの投稿でもある程度把握できるため、SNSで自社サービスを検索するのも一つの手段です。また、友だちの招待機能を実装することで、顧客が周りの友人におすすめしたかどうかを測定するのもよいでしょう。
エンゲージメントによって利用頻度を知る
エンゲージメントよって、実際に「どれだけユーザーが利用しているのか」「利用頻度はどれくらいか」を知ることができます。
エンゲージメントは競合他社の商品や業界の平均と比較して判断しましょう。
まとめ
今回はPMFについて、特徴や検証の方法をいくつかご紹介しました。自社の商品やサービスによって、PMFの検証方法は何通りもありますので自社にあった方法で検証するとよいでしょう。PMFを活用することで、最適な市場に自社の商品を必要とする顧客に商品が提供できているかを把握できるため、重要なマーケティング施策の一つになります。ぜひ今後のマーケティング活動にお役立てください。