お客さまと日々話をしていますと、リスティングの予備知識を持たれた方が徐々に増えていっているような印象を受けます。
そんな中でよく出る話が、
「とにかく考えられるだけ、細かいワードでもキーワードを大量に入れて欲しい。むしろ細かいキーワード程入れて欲しい。」
というご要望です。
別にこれが間違いというわけではありませんが、自分で運用をしたりする場合には理解を深めておかないとうまく行かない場合がありますので注意が必要です。
なぜロングテールワードが好まれるのか?
ロングテールワード・・・1ワードなどでなく、複数ワードから形成されたりする長いキーワード
どうやらロングテールワード=CPCが安い、というのが理由のようです。
確かにロングテールワードはCPCが安いことが多く、さらにニーズも濃いワードも多いのでそこへの広告のピンポイント投下は非常に有効です。
問題なのは、ロングテールワードを好むあまりにビッグワードやミドルワードを毛嫌いして、極端に言えばロングテールワードのみでの出稿をしようとすることです。
ロングテールワード運用に頼りすぎる場合の問題点
ロングテールワードだけでの運用しようとすると、CPCは安くすんだり、膨大な広告費がかかりにくい、とローリスクなので安心してみていられると思います。
しかし、すぐに直面するのがインプレッションの少なさです。
インプレッションが少ないと、どうしてもアクセスが集まりませんし、コンバージョンがとれても相当少ない数になります。
それに母数が少ないのでコンバージョンが1つつくかつかないかで、そのキーワードの評価は大きく変わります。
魚が少ない池で釣りをしているのと似たような状況ですね。
さらに、ロングテールワードばかり入れていると表示すらされないキーワードがほとんどだったりします。
パフォーマンスが良くないと、もっと細かいキーワードを追加する、といったパターンでさらにどつぼにはまってしまう方も多いです。
じゃあロングテールワードはだめなの?
実際は優秀なロングテールワードもありますが、そういったワードの数は少ないですし、そのキーワードのインプレッションも少ないです。
やはりビッグワードやミドルワードはライバルも多いですが魚の多い池ですので、そこでいかにうまくコンバージョンをとるかも非常に重要なことです。
いくらCPAが安く抑えられたとしても、コンバージョン数が1ではECサイトなどは成立しません。
コンバージョンの必要母数を確保するためにも、ある程度のニーズがあるところに針を投げないといけません。
つまり、ロングテールワードだけではだめということですね。
まとめ
やはり広告費は少なく抑えたいと思うのは誰しもですが、できるだけニーズの大きい場所で勝負しないとビジネスすら成立しない場合があるので注意です。