リスティングの運用の際にクリック単価がいくらになるか?気になるところですよね。
クリック単価が安いにこしたことはない、確かにそうなのですが、安くないからこそ築けるメリットもあります。
「クリック単価が高い」の定義について
リスティング広告は入札制のため、競合が多いような場合やfirst page bidなどで最低入札価格が制限される場合に、クリック単価が1000円を超えるようなときもあります。
クリック単価1000円ということは一回クリックされると1000円かかるということなのですが、これって高いと思いますか?
多くの人は「たかだかクリック1回」に対して1000円を払う、ということに「高い」と感じるはずです。しかし、その「高い」という感覚はどこからきているのでしょう?リスティング広告をうまく運用するためにはそういった考えが支障になることがあります。
クリック単価に対する正しい考え方
例えば、クリック単価が1000円だとしても、それで20000円の粗利の商品が5回のクリックで販売できたらどうでしょう?5回のクリックなので使用コストは5000円、これで得た粗利が20000円。これってNGでしょうか?
商品によって考察の余地はあると思いますが、ほとんどの場合OKだと思います。ということは、クリック単価1000円は一概に高いとは言えないのです。
重要なのはクリック単価がいくらであったとしても、獲得コストが狙った範囲に収まっているかということ。それさえ問題なければ、クリック単価は1000円でも2000円でも構いません。
この考えがもたらす優位性
ですが、やはり自分の広告となると「たかだかクリック1回」に対して1000円を支払うということは、常識的に考えて非常に難しいものです。
しかし逆に言うと、ライバルも全く同じ事を考えています。あなたがもし、自社サイトの転換率(CVR)を正確に把握しているのであれば、商品の粗利からクリック単価をどこまで出せるか計算できるはずです。
すると、ライバルが常識的に考えてクリックに1000円は高い!と考えて、100円くらいのクリック単価に設定していた時、あなたは非常識にクリック単価1000円で広告を出すことができます。ライバルはきっと「あの会社やけになっているな」とか「おかしくなったんじゃないか」と思うことでしょう。
しかし、利益の出るロジックさえ組んであれば、クリック単価は1000円でも問題ありません。ライバルが強気に出れない中で、あなただけ強気で利益を取りながら一番集客をすることができます。
まとめ
クリック単価が安いのか高いのかは、そこから得られる獲得コストに影響されますのでそれを考慮して判断しましょう。
もし、ライバルがなんとなくという理由でクリック単価を抑えているのでしたら、高いクリック単価だけで同業に対して参入障壁を作ることもできます。