こんにちは、運用者の黒川です。
今回は、Google広告における管理画面上に表示されるグラフとその活用方法についてご紹介します。
管理画面上に表示されるグラフとは?
以下のようなグラフで、データの推移を確認するのに便利な機能です!
このグラフは、以下のタブ(画面)で確認可能です。
- 概要
- キャンペーン
- 広告グループ
- 広告と広告表示オプション
- ランディングページ
- キーワード
- オーディエンス
- ユーザー属性
- トピック
- プレースメント
- デバイス
- 高度な入札単価調整
- 変更履歴
各コンポーネントや設定箇所で確認可能です!
補足:「概要」タブのグラフ
「概要」のタブで確認すると、グラフが以下のように表示されます。上記のグラフとは少し違いますね!
「概要」なので、アカウント全体のデータにはなりますが、グラフ内に表示できるデータを4つまで増やすことができます。
詳細機能
このグラフでできる機能をまとめました。
グラフに表示する指標を選択する
以下キャプチャは、「キャンペーン」タブのグラフになります。
画面内の「費用」、「コンバージョン」の部分をクリックすると、指標を選択することができます。これにより、推移を確認したい指標をグラフで見ることができます。
※タブ(画面)によって選択できる指標は異なります。
グラフ表示の拡大・縮小
以下キャプチャ右上の赤枠内、「展開」と書かれている部分を押すと…
グラフが大きくなります。同じように、キャプチャ赤枠内の「縮小」を押せば、もとに戻ります。
この機能を使えば、グラフの振れ幅が小さいときに視覚的にわかりやすく確認することができます。
時系列の単位を選択可能
以下キャプチャの赤枠内のボタンを押すと、時系列の単位を選択できます。
以下のように選択項目が表示されます。
データの期間を四半期をまたいだり、年をまたいで表示すると、「四半期別」、「年別」が選択可能になります。
具体的な活用例
ざっくり見るだけでも使えそうですが、私が普段使っている方法をご紹介します。
特定のキャンペーンのみ、推移を見る
このケースでは、以下のように、画面左側にあるキャンペーンの一覧から、確認したいキャンペーンをクリックしてグラフを表示してみましょう。
今回は指名キーワードのキャンペーンを選択してみました。
そうすると、以下のように表示回数が爆発的に増えているタイミングがあることがわかりました。
調査してみると、お客様の会社名と同名のアーティストが新曲を発表したのが、表示回数が増加したタイミングと重なっていることがわかりました。
そのことがわかったため、「新曲」や「アルバム」などの楽曲関連のクエリを除外して、今後はそのような時に引っ張られないように対策を打つことができますね。
特定のキーワードのみの推移を見たい
例えば、複数のキーワードを追加したあとに、それらのデータをまとめて推移を確認するケースなどで活用できます。
以下のキャプチャ内赤枠のように、確認したいキーワードをフィルタすることで、フィルタされたキーワードだけの推移を確認することができます!
(キャプチャは、「求人」というキーワードを含んだ場合の推移を表しています。)
この機能を使って、直近でCPAが高くなった一部キーワードの分析をしてみました。
フィルタした結果、以下のようなグラフになりました。
CV数を安定して獲得している期間は、CV数が減少している期間と比べて、平均クリック単価が高いことがわかります。
このことから、入札を下げたことがCV数減少の要因かも…とあたりを付けて、上位インプレションシェアの指標を次は見る、というような形でスムーズに分析を進めることができます。
広告費使用ペースの進捗確認
決められた広告予算の使用ペースを視覚的に確認するのにも便利です。
以下のグラフのように、緩やかな波形を描いて、安定した使用ペースで調整できているかどうかを確認できれば、急に広告費使用ペースが早まったり、逆に遅くなったりした時にもすぐに調整できますね。
補足:Yahoo!検索広告のグラフ機能
Yahoo!検索広告も、同じようにグラフを表示することができます。
機能もGoogle広告とほとんど同じで、キャンペーン・広告グループ別に見れたり、指標を変えて見ることができたります。
しかし、フィルタ機能で抽出したデータはグラフに反映されないので、その点が大きく異なる点です。
まとめ
数年、運用者として仕事をしている私としては、旧管理画面と比べてカスタマイズ性が上がったので使い易く、メモ機能などもできたことでどんどん便利になっていくのを非常にありがたく思ってます!
分析や進捗確認にかかる時間も効率化できますので、ぜひ皆さんもご活用ください!
以上、黒川でした。