おはようございます。今年で35歳になって、身体のあちこちにガタが来ているので生活習慣などを見直そうと思い始めた松原です。
手始めにタバコを辞めて体重、体脂肪、睡眠時間、摂取カロリー、消費カロリーを毎日記入する事にしました。
このデータを分析して、より健康な身体になれると良いなと思います。
分析に役立つ関数
というわけで、運用者である以上アカウントの分析は必須ですよね。
管理画面上だけで完結出来る事もありますが、より深くデータを分析しようと思うとレポートを落としてエクセルで集計する事も多いかと思います。
今回は前回に引き続き効率化に役立つ関数を紹介します。
SUMIF・SUMIFS関数
条件を指定して加算する関数で、分析の際にはかなりの頻度で利用します。
「*(アスタリスク)」を利用した指定を覚えると利用幅が広がる関数です。
エクセルの関数で「*」はワイルドカードとして使えるため、計測の条件に組み込むと前方一致や後方一致などで指定できます。前後を「*」で挟めばフレーズ一致と同じ扱いになりますし、複数の条件を指定すれば絞り込み部分一致のような扱いも可能です。
関数
SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1)
- 前方一致:SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1&”*”)
- 後ろ方一致:SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, “*”&条件1)
- フレーズ一致:SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, “*”&条件1&”*”)
- 複数条件指定:SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, “*”&条件1&”*”, 条件範囲2,“*”&条件2&”*”)
使用例
下記表の「代行」を含むクリック数のみを合計しています。
条件は直接文字列を指定する事も出来ますが、下記画像のようにセルで指定おくとセル内の文字を変更するだけでサクサク集計出来るので便利です。
クエリで特定の文字列を含むものだけを合算したい時などには重宝しますね。
SUBTOTAL関数
フィルタ結果のみに対して計算してくれる関数です。
この関数は合計だけでなく平均や積、最大値最小値やデータの個数など様々な集計をしてくれます。
いちいち関数を組んでまで計算するほどではない時などはこれだけで十分に集計出来てしまいます。
関数
SUBTOTAL(集計方法, 参照1, [参照2], …)
「集計方法」に1~11の数値を入れる事で集計方法が変わります。
下記が数値とそれぞれの結果です。
1 | 平均値 | AVERAGE関数 |
2 | 数値の個数 | COUNT関数 |
3 | データの個数 | COUNTA関数 |
4 | 最大値 | MAX関数 |
5 | 最小値 | MIN関数 |
6 | 積 | PRODUCT関数 |
7 | 普遍標準偏差 | STDEV.S関数 |
8 | 標本標準偏差 | STDEV.P関数 |
9 | 合計値 | SUM関数 |
10 | 不偏分散 | VAR.S関数 |
11 | 標本分散 | VAR.P関数 |
「9」がSUM関数と同等なので少なくともこれだけでも覚えておけば十分使える関数です。
使用例
フィルタ結果に合わせて集計値が変わります。
いちいちフィルタした値を計算し直す必要がなくなって手間が省けますね。
「代行」を含むキーワードでフィルタした結果
「広告」を含むキーワードでフィルタした結果
SUMPRODUCT関数
指定した列同士の積を合計してくれる関数です。
本来(?)の使い方は「単価 × 数量」で合算値を出すときなどに使われる事が多いかと思いますが、運用者が分析する際には加重平均を求める時に利用します。
関数
SUMPRODUCT(配列1, 配列2, [配列3], …)
使用例
行ごとをかけ合わせて、その和を返すためこんな計算が簡単にできます。
工賃計算
加重平均
まとめ
分析や集計は手間と時間をかければ関数なんて知らなくても出来る事ではあります。
しかし、時間は有限です。いかに効率化できるかも運用者の技量ではないでしょうか。
次回は入稿時のCSVチェックに役立つ関数を紹介します。