こんにちは、今井です。
サイトに一度来訪したユーザーに広告を配信するリマケ・リタゲですが、皆さんはどのように配信をしていますでしょうか?
今回の記事は、サイト訪問後の経過日数でCVのつき方に差が出たリマケ、リタゲの事例を紹介させていただきます。
リマケ、リタゲの構成には様々な考え方があるかとは思いますが、ある程度ユーザーリストの母数が確保できているのであればサイト訪問後の経過日数でユーザーリストを分割し、サイト訪問後の経過日数毎に入札の強弱をつけながら配信をすべきだと考えています。
サイト訪問後の経過日数の長短によってユーザーのモチベーションが異なるため、CVのつき方に差が出てくると想定されるからです。
※現在AdWordsは複数のユーザーリストを1つの広告グループに追加して、ユーザーリスト毎に入札比率を調整するのが主流ですが、今回の事例は1広告グループ毎に1ユーザーリストを紐付けて配信した事例の紹介です。
※サイトに来訪されるユーザーが少なく、ユーザーリストの母数が少ない場合はリストの統計有意性を確保するため、サイト来訪者全員(すべての訪問者)に配信する形でも問題はないかと思います。
アカウント1:自然食品の通販
- CVポイント:購入完了
サイト訪問後の経過日数が7日以内のユーザーが最もCVに繋がっています。
サイトに来訪して日が浅いユーザーは購入意欲のモチベーションが高い状態のユーザーが多いと想定されるため、CVに繋がる確率が高いと考えています。
また、自然食品という商材柄「食べたい」という感情が残っているサイト訪問後の経過日数が短いユーザーがCVに繋がりやすいとも想定できます。
7日以上の来訪ユーザーへの配信を停止をすることで、効率的にCVを獲得することができそうです。
アカウント2:セミナーの参加者募集
- CVポイント:セミナー申し込み完了
アカウント1同様にサイト訪問後の経過日数が7日以内のユーザーが最もCVに繋がっていますが、7日以降のユーザーもCPAがそれほど高まることなく、CVに繋がっています。
サイト訪問後の経過日数が浅いユーザーはセミナー参加のモチベーションが高いユーザーが多いと想定されるため、サイト訪問後の経過日数が短いユーザーのCVが最も多い結果となっていると想定しています。
14日以降の訪問期間が長めのユーザーもCVに繋がっているのはセミナーの申し込み期日があるため、バナーを見てセミナーの申し込み期日を思い出して、申し込みをするユーザーが多いからでしょうか。
7日以内のユーザーの入札を強化しつつ、その他のユーザーに関しては入札を抑制することで、効率的にCVを獲得することができそうです。
アカウント3:ヨガスクール
- CVポイント:体験レッスン申込み完了
アカウント1,2と違い、サイト訪問後の経過日数15-30日のユーザーが最もCVにつながっています。
要因としては、検索をした直後は体験レッスンに行く予定が会わなかったor申し込みをするのが面倒であったため、一旦保留。
15日ほど経過して暇になった頃にちょうどバナーを見て、時間があるし申し込みしてみよう..といった流れでしょうか。
15日-30日ユーザーの入札を強化しつつ、その他のユーザーに関しては入札を抑制して配信することで、効率的にCVを獲得することができそうです。
考察
予定の確保が必要な商材や申込みの期日がある商材(アカウント2,3)に関しては、来訪期間が長めのユーザーもCPAが高まらず、CVに繋がる傾向がありますが、検討期間が短めの商材(アカウント1)の場合は来訪期間が長いユーザーはCVに繋がりにくい傾向があると想定できます。
予算によるインプレッションシェアの損失が発生しており、予算が頭打ちしている状況であれば
- 予定の確保が必要な商材や申込みの期日がある商材→サイト訪問後の経過日数が短いユーザーの入札を強化しつつ、サイト訪問後の経過日数が長いユーザーは入札を抑えながら配信
- 検討期間が短めの商材→サイト訪問後の経過日数が短いユーザーの入札を強化。サイト訪問後の経過日数が長いユーザーは配信停止も視野に入れつつ、入札を抑制して配信
という対応が好ましいのでは考えております。
まとめ
今回は3つのアカウントのリマケ、リタゲのCV獲得事例を紹介させていただきました。
必ずしもユーザーリストをサイト訪問後の経過日数に分けて配信したほうがよいというわけではありませんが、サイト来訪者の数が一定数いるのであれば訪問後の経過日数別に分け、入札に強弱をつけて配信することで、効率的なCVの獲得に繋がります。
リマケ、リタゲを配信している方は一度配信構成を見返してみてはいかがでしょうか?