いつの間にやら、年末ですね。
実感の少ないうちに、新しい年を迎えることになりそうです。
実感が少ないといえば。複数回クリックされてコンバージョンを獲得する場合があることも、実感が少ないと言えるかもしれません、よね。
コンバージョン計測はラストクリックに依存するので、特に検索連動だと、ついつい1回のクリックのみでコンバージョンに至った、という考えをしてしまいがちです。
実際、1回のクリックでコンバージョンに至るケースも多々ありますが、検討期間がある程度長い商材では、複数回クリックされることも少なくありません。
AdWordsでは「アトリビューション」機能より、上記のことがらが確認ができます。
今回は、検討期間が長めである、不動産案件のデータをもとに、以下の点をみてみましょう。
- コンバージョンまでのクリック数
- 「ラストクリックが屋号名」のコンバージョンの経路
1.コンバージョンまでのクリック数を確認する
「運用ツール」>「アトリビューション」>「経路の数」から確認が可能です。
1回のクリックのみでのコンバージョンが多いのも事実ですが、一方で、同じくらいの割合で複数回クリックされてからコンバージョンとなっていることがわかります。(「コンバージョン前のクリック数」1回の全体に対する割合が50%程度となっているため)
2.ラストクリックが屋号名の経路を確認する
「運用ツール」>「アトリビューション」>「コンバージョン経路」から確認が可能です。
このアカウントでは、いわゆる「屋号名」からのコンバージョンが多くなっています。
そうすると、「すでに認知されていた」ユーザーに対するコンバージョンとして判断をしがちですが、果たしてそうでしょうか。実際に確認してみました。
上記の表は、先程のデータの黄色い枠線で囲った箇所を抜き出したクリックの数値となります。
背景色オレンジが、「ファーストクリックが屋号名以外、かつ、ラストクリックが屋号名」というデータとなります。つまり、「一般系キーワードから検索して、サイトを閲覧した上で、屋号名にて検索をかけ、再度広告をクリックしたコンバージョン」等がこれに該当します。
割合として、2回以上クリックされた後のコンバージョンのうち、およそ 1/4 がこれに該当していました。
まとめ
屋号名のみで完結していないということは、コンバージョンがつかないと思っているキャンペーンやキーワードであっても、ファーストクリックとして寄与していることがあることを示唆しています。
アトリビューションも重要な分析ツールとなるので、積極的に使用していきましょう。