リスティング広告を運用していると、想定していなかったデータを目にすることがあります。
今回はそんな中から発見して驚いた内容を2つご紹介します。
【YDN】画像自動付与について
2014年9月よりYDNに「画像自動付与」の機能が追加されました。
その際の公式リリースノートには以下の記載がありました。
・「画像自動付与」を「設定する」にした場合:テキスト広告に対して関連する画像を自動的に付与して配信されることがあります。・「画像自動付与」を「設定しない」にした場合:
テキスト広告は、テキストのみの形式で配信されます。自動的に画像が付与されることはありません。
この説明を見ると、YDNにテキスト広告しか入稿していない場合、自動的に画像が付与される可能性がある。とだけ読み取れます。
しかし、この設定で配信しているアカウントで想定外の配信先に広告配信がされていることに気づきました。
想定外の配信先とは
上記はインタレストカテゴリ、テキスト広告+画像自動付与の設定で広告を配信していた際の配信先レポートとなります。
赤枠部分を見ていただくと分かる通り「m.yahoo.co.jp」に広告が配信されていた事が分かります。
これはスマホ版Yahoo!のトップページと言う事になりますので、インフィード広告枠(正確には異なる枠のようですが)に広告が表示されたと言うことになります。
意図して広告配信をしていれば問題ありませんが、インフィード広告枠の広告をクリックするユーザーと通常のディスプレイ広告をクリックするユーザーは特性が違うため、意図せず(気付かず)Yahoo!TOPに広告が出てしまっている場合は「画像自動付与をオフ」もしくは「プレースメント除外」をオススメします。
【AdWords】とても長いクエリでの流入数が多いアカウントがある
こちらはとあるECサイトのクエリ情報になります。クエリ自体をお見せできないので残念では御座いますが、赤枠部分のクエリには「KOIZUMI HUGE 【ビタミンカラーのアクセントがキュート 新型風圧ファン搭載で風速アップ】マイナスイオンヘアドライヤー ブラック KHD-1238/K」のような普通の人が自分で打た無さそうなものが入っていました。
そのため当初は、
- ユーザーがどこかのサイトに記載されている文字をコピペして検索している
- 悪意のあるユーザーが不正クリックをするために様々なキーワードで検索をした
しかし、コピペしたにしては検索数が多すぎる事と、この長いクエリで成果がついていたため上記の可能性は低いと判断しました。
そこで、実際にこのクエリで検索をかけてみました。
するとこのそのクエリと完全に一致する内容を記載しているサイトに辿り着きました。
それは・・・某大手ショッピングサイトでした。
※上記は実際の商品ページの画像となります。
でも何故、長いクエリでの流入となるの?
長いクエリの出元は判明しましたが、それが何故AdWordsのクエリとして多数入ってくるのか・・・
調査は完全に行き詰まりました。
悩んだ・・・わけもなく、即ヘルプセンターに電話しました。
ヘルプセンターの回答としては
AdWordsの広告が某ショッピングサイトに掲載された場合、その広告が表示されている商品ページの商品名がクエリとして収集される可能性が高い。
しかし、本当にそうなっているかどうかは他社サービスとなり完全にブラックボックスのため確実な回答ができない。
確実な回答ではないとの事でしたが、クエリデータを見る限りこの線はかなり有力だと思います。
※この某ショッピングサイトへの広告掲載は検索連動型広告しか配信していなくても、ショッピングサイト内の検索ワードをトリガーに広告が配信されます。まとめ
新機能追加に伴い、想定外の場所に広告が配信されてしまったり、配信先によっては想定外のクエリが収集されてしまう事のような「想定外の事象」が発生する事がしばしばあります。
今回の様な事象は、毎日データとにらめっこしていても、なかなか気付けない場合もございますので、この情報が少しでも参考になれば幸いです。