最近勉強会に参加しました。最近、色々なメディアや配信手法がたくさんあり、便利な反面、広告主様も何をどうしたらイイのかわかりづらくなってきていると思います。ご提案やご説明でお話するこちら側も、例えば広告配信手法と一口に言っても、何をどう話せばいいのか・・・
というのは悩ましいところ。広告経験の無い人に、業界用語だけで理解出来るかは、お察しのとおりですね。勉強会で、面白い喩え話を伺ったので、それを取り上げてみたいと思います。皆さんが分かりやすく説明する時のご参考になればと・・・思います。
分かりやすい説明⇒日常生活における、食事に連動して考える
まず、広告配信において考えるべきは何なのか?クリエイティブを作る時、何を重視して作ればいいのか?という点は、常時つきまとう部分だと思います。その説明が分かりやすく出来るかどうかは、お客様との関係を築く上で必要な部分ですよね。
そこで、現在のマーケティングにおける広告配信の考え方は、日常生活に含まれる「あるもの」で表現出来るとのこと。それは「定食」だそう。分かりやすく説明するためのキーポイントはここ。リテラシー関係なく、日常生活ならイメージは出来ますし、なんとなく納得です。
では、実際にそれらは何を表すのか??
「定食」とは
定食って、何で構成されてるでしょうか。
・おかず
・スープや漬物(これもおかずか!?)
フム・・・まあ、ここで重要なのはご飯とおかずですね。またもうひとつの要素として、思わず食べたくなるような美味しい定食を思い出してみて下さい。美味しそうな匂い・・・これも重要な構成要素のひとつなんです。ご飯・おかず・美味しそうな匂い、これが定食ということです。それらについて解説します。
「ごはん」とは
ごはんとは、日常生活における基本であり、主食ですね。ご飯が無い定食なんてあり得ない・・・ごはんを食べないと、日本人は生きていけないといっても過言ではありません!そう、ごはん=対象を知るための、基本的な情報となります。
「おかず」とは
おかずとは、ごはんに合う副菜ですね。Wikipedia先生によれば⇒おかず、の語源は、惣菜は数々取り揃えるものであることから。ご飯が進みそうな魅力的なおかずがたくさんあれば、よりご飯がすすむことうけあい!そう、おかず=メインの情報をより深堀りしたくなる追加情報です。
「美味しそうな匂い」とは
美味しい匂いを嗅ぐと、人は無性に食べたくなるものです。今回の定食における匂いというのは、とっても重要。情報に例えるなら、商材を知ってもらう上での布石の情報になります。
例:ダイエット商品が商材⇒女性が思わずダイエットしたくなるような情報
(婚活女子に人気の高スペック男性の9割はスリム好きです等)
そう、美味しそうな匂い=メイン情報の軽い版や、意欲を想起出来る魅力的な関連情報です。
定食の構成要素の意味はわかったところで、実際に説明してみよう
定食とは、業界用語や難しい言葉を、日常生活に言い換えた言葉というのは理解出来ました。これを実際のお客様に説明するとしたらどうなるのか?をシミュレートしてみました。
※あくまでシミュレーションなので、都合の良い展開など細かいところにはご留意下さい。
シミュレーションの状況
- 若年層向けの商材で、これから名前を売りたい
- 広告主様は特にWEB広告の知識は無い
- 美味しいご飯が大好きで、美味しんぼやミスター味っ子、中華一番!の愛読者
ダメな案内例
まずは、ダメな例をカンタンに・・・
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ナウでヤングな代理店「ぃよぉろこんでぃ!ヤングエイジ向けなら、ナウいデバイスはスマフォだよね!スマデバユーザーってインフォメーションがマージされてるとアドっぽすぎてマイナス入りやすいから、キャズムをメイクしちゃうしバズらせにくいしそれってナンセンスなんだよね!」
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広告主様「・・・(何言ってるかわからないな)やはり若者の言っている事はよくわからんな、本当に私は若年層向け商材を作って良かったのだろうか・・・ああ、もう帰っていいよ!」
定食の喩えを用いた分かりやすめな案内例
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代理店「そうですね、まず、若い層向けの広告ということで【定食】になればいいんですよ」
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広告主様「定食?美味しいもの好きな私からすると涎ものだが・・どういうことかね?」
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代理店「定食って、広告配信に喩えやすいんですけど、定食って何で構成されてると思います?」
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広告主様「ごはんと・・おかず、それにスープとか・・漬物」
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代理店「はい、そのとおりです。その上で、思わず食べたくなる美味しい定食を思い浮かべて下さい」
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広告主様「ゴクリ・・私の好きなおかず、カルビのウマそうな匂いが食欲を刺激し・・一枚一枚肉の旨味を味わいながら・・・(中略)締めは漬物とお茶漬けでグルメにいっちゃうよね」
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代理店「それです!ごはん・おかず・更に食べたくなるような美味しい匂い、これが定食になるということですよ」
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広告主様「ほう、それを広告で言うならどういうことなのかね?」
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代理店「話を戻しまして、今回重要なのは若い世代に認知してもらう⇒その上で買ってもらうこと、ですよね。ですので、まずは美味しい匂いをそれら若年層ユーザーにかいでもらうことから始めましょう」
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広告主様「ほう、美味しい匂いを、若年層に知ってもらう?」
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代理店「今はWEB広告の出し方にも色々ありまして、フェイスブックとか○○様ご存知です?若年層って大体使っていると思うんですけど、特徴って、雑誌の記事みたく自然に広告が出せる事なんですよ!そういうのをインフィード広告といいます。若年層はスマートフォンに小さい頃から慣れているので、広告を色々見てきていてうっとおしいもの、というイメージを抱いているケースも少なくないので、記事を読む流れの中で自然に見せられるところがポイントです」
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広告主様「ほう!危うく私は若年層に嫌われる広告を出してしまうところだったか、危ない危ない」
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代理店「いえいえ、とんでもございません。あとは配信の流れのお話ですが、まずは美味しい匂いに位置する情報で「食欲を喚起(購入の意欲を喚起)」します。そうすれば、悪いイメージを抱くどころか、自ら発信して良い形で広めてくれることすらありますよ!その上で、そこから定食の一番重要な味を知ってもらうべく、ごはんとおかずに位置する魅力的な情報を出すわけです。そうすれば、定食を美味しい!と気に入って食べてくれる(商材を買ってくれる)と思いますよ」
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広告主様「私もグルメだ、その気持ちはすごく分かるな!ソムリエだってまずは匂いをテイスティングするしな!若年層だからといって、意味がわからない用語を使って新しいものとして単にアピールすればいいというわけでなく、食べる側(情報を見るユーザー)の気持ちをよく考えて、出し方を工夫することが重要なんだね、ありがとう!」
※少々極端でしたが、グルメな広告主様でなくとも、この話はお判り頂けるかと思います
まとめ
今回のシミュレーションは理想論といった側面はありますが、難しい話で伝わりにくいなら喩え話を出しながらご説明することが重要なのは、言うまでもありません。
勉強会に参加して聞いてみて、自分は面白い伝え方だと感じたので取り入れていきますが、皆さんも自分なりに「この喩えわかりやすい」を考えてお話していけば、きっと伝わることと思います。そのキッカケになりましたら幸いです。