広告の基本
弊社は今、来年の新卒採用まっただ中です。
学生さんたちと話している中で、基本に立ち返ることもしばしば。
普段は「このキーワードのパフォーマンスがうんちゃらかんちゃら」「スマホのパフォーマンスがうんちゃらかんちゃら」と、データを元に話すことも多いですが、その前に「この商品は誰が買ってくれるのかな?」「どうしたらもっと買ってもらえるのかな?」と、広告を受け取る側のユーザー像を考える事を忘れちゃいけませんよね。
とある商材で考えてみました。
今回例に挙げる事例は、葬儀関連の商材です。葬儀関連ですので概要はこんな感じです。
- 必要とするタイミングは、一生のうちで数回。
- 必要になるのは本人ではなく家族で、多くは子供。
- 平均寿命から考えると子世代は50代~60代。
- 急に必要になる。
- 早く決めないといけない。
- 家族と相談して決めることが多い。
もう1つ前置きとして、競合サイトはお年寄り向けな作りで電話への誘導も強めなのに対し、事例のサイトはシュッとした作りでフォームへの誘導が強めです。
この商品に対して配信前に私が思い浮かべたターゲット像はこんな感じです。
- 50代、60代。
- 女性(主婦)。
- パソコンは日常的に使っていて苦手意識はない。
- 旦那さんは奥さんに任せている。
実際はどうなったか。
上記の商材に対し、リマーケティングを実施した際のユーザー属性は下図のようになりました。
年齢
やっぱり50代、60代が多いですね。クリック率も20代~40代と比べて高いです。イメージ通り、メインターゲットはこの年齢層のようです。想定と違ったのは18-24歳でもコンバージョンが取れている点と、65歳以上が一番コンバージョンが多い点です。(55-64歳が多いと想定してたので)
性別
やっぱり女性が多いですね。クリック率も男性より高いです。性別もイメージ通り女性がメインターゲットのようです。
まとめ
あくまでもユーザー属性はGoogleが判断しているものですので、これだけを判断材料にして運用すると危険です。
今回のケースは、データを元にクライアント様に「50代以降の女性の購入が多いというデータが出てますが実際のところどうでしょうか?この層を強めてみましょうか?」というご提案をしたところ、「細かいデータを取ったことはないが、体感としては多い気がします。ただ電話も少なからずあって電話はほぼ男性です。」というちょっと意外なお返事が返ってきました。
つまりこのデータからは「急ぎで必要だけど忙しいしサイトもシュッとしすぎてよく分からない。もう電話しよ!」という男性のターゲット像は見えていなかったわけです。
こういったものはやはりクライアントと相談することでより有益な情報が得られるものですね。