4月から新年度となる企業の皆さま。今期も共に発展していきましょう。
皆さんこんにちは!東京オフィス所長兼 営業パーソンである小野周太郎です。
今回は弊社含めて外部記事においても何度も何度もテーマとなっている
リスティング広告の指名キーワード(屋号名・ブランド名・商品名)について、
あえて論点のすり替えという一般的に評判の悪い手法で考察してみました。
※ネタばれすると、本記事はこんなテーマですが実は営業職向けです
参考:本件に触れている弊社過去記事
◆屋号を大事に育てたらきっと恩返ししてくれるはず《リスティング広告》
http://quartet-communications.com/info/listing/technique/13406
◆【リスティング・素朴な疑問シリーズ】自社名の出稿、意味あるの?
http://quartet-communications.com/info/listing/18353
◆自社名、自社商品のキーワードは絶対入札しなければいけない理由
http://quartet-communications.com/info/listing/column/8749
※他社様や外部サイトの記事でも同テーマの記事多数ありますので、お時間があればググってみましょう。
傾向と実態
中小・ベンチャー企業顧客を中心としたリスティング代理店さんや
業界で著名な方々は弊社含め、どちらかというと出稿すべきとうたっている方がほとんどです。
しかし、実態としてはクライアント様から指名キーワード停止依頼を食らっている代理店さんも弊社含めて非常に多いようです。
※ソースはリスティング代理店さんの下請け運用を多数行っている弊社
なぜか?
おそらく要因は多数で、
- 自社名で他社に出稿されている広告主よりも、他社に自社名で出稿されていない広告主の方が分母としては多い
- Google発表の「自然検索で1位でもリスティング出稿していないとクリック数損失が○%・・・」という情報が信用されていない(Googleさんガンバッテ!)
- その他の多数あるメリットが浸透していない(広告文コントロール、誤記憶、誤記入検索etc…)
と、色々考えられますよね。
もう、そんな考察やめないか?(思考停止)
考えてみたところ、100人中100人の広告主から100%賛同を得られるクリティカルな結論が何年も出ていない時点で、現状では小さな要素を集めることが限界だと感じます。
そこで、運用者ではなく営業パーソンである私は一旦、その方向性では思考停止する事にしましたw
その上で自分に出来ることはなんだろうと考えたところ、
国内の多数の優秀なリスティング運用者の皆さんが指名キーワード賛同派という事で、
営業パーソンの私としては彼らを支援をしたい、
指名キーワード出稿OKという広告主様からご発注いただきたい
という事で、商談・打ち合わせフェーズでの論点のすり替え策を考察し、一つの解に達しました。
日本人なら、お も て な し
おもてなしは日本の文化です。
- なぜ歯科医院さんにはアクアクララさん等のウォーターサーバーが設置されているのか
- なぜ手動ドアじゃなく自動ドアの店舗さんが多いのか
- なぜ消費者金融のオペレーターさんは声の笑顔を追及していて電話越しでも笑顔だと分かる心地よい発声法で対応してくれるのか
- なぜデパートにはフロアマップが貼ってあるのか、なぜエレベーターがあるのにエスカレーターも設置してるのか
- なぜ店員さんは「いらっしゃいませ」と心地よい挨拶をしてくれるのか
コストが掛からない施策もありますが、物理的コストから教育コストが掛かって費用対効果が不透明なものであっても、おもてなし精神を追及するのが日本企業の良いところですよね。
おもてなしを軸に考察すると、社名で検索をしてくれた人は100%自社サイトにたどり着いてくれるという発想はおもてなし精神が足りていません。
その自然検索での掲載形式は、本当にユーザーのために最適化された文言表記で掲載されているでしょうか?(リスティングなら解決)
その自然検索で掲載されているサイトリンクは、本当にユーザーから需要の高い中ページとなっているでしょうか?(リスティングなら解決)
せっかく自分の会社の社名で検索をして下さった近い未来のお客様に対して掲載1~2センチの入口で良いんでしょうか?5センチくらい欲しくありませんか?(リスティングなら解決)
オフィスの入口の高さは2メートルくらいありませんか?1メートルにしちゃいますか?
オフィスの中に入ろうという意思がある人であればお客様になる前の新規訪問者でも腰を曲げて入ってくれるんですよね?
・・・はぁはぁ。アツくなって錯乱してしまい失礼いたしました。 _| ̄|○
はい、ではリスティング代理店さんが言われたくない代表的セリフを用いて商談ロープレをしてみましょう。
■広告主様
「ウチの社名は自然検索1位だから出稿停止しといて(ニッコリ)」
■代理店
「社長はそれでも本当に日本人なんでしゅかあああああ!(発狂)」
上記例はジョークですが、このおもてなし論は精査していくと、
商談フェーズレベルで広告主様の価値観をひっくり返すことが出来る可能性があると思いませんか?
広告担当者だけでなく、現場の接客責任者も巻き込んでみるのも面白そうですよね。
認知の少ない中小企業の場合、指名検索にかかるコストは月間数千円~数万円です。そのくらい低コストなのですから、広告費とは別の指名検索用予算が接客関連部門から出たりしないもんでしょうか。
良くない手法として有名な論点すり替えですが、この場合においては正義!だと個人的には思います。
まとめ
本記事は中小企業を主体にした形でお伝えしてまいりましたが、テレビや交通広告などのマス媒体を活用している大手企業の間ではブランド名などの指名キーワードの重要性と効果はほぼ完全に浸透しており、さらに効果を高めるためのプレミアムサーチディスプレイなどの新しい商材で盛り上がっていて非常に喜ばしい事になっています。
中小マーケットにおいてもこういった指名検索ムーブメントが来てくれることに期待しています。
■追記
2009年のAdWords公式ブログで
「自然検索+検索連動型広告」で同一キーワードで露出した場合の獲得数、ブランドイメージ醸成に関する記事があり大変興味深いのですが、非常に古いデータなのでそろそろ二回目の調査結果欲しいですね。。
http://adwords-ja.blogspot.jp/2009/12/blog-post_25.html
(あ、もうデータ云々は一旦考えるのをやめたんでした!)