リスティング広告を配信するにあたって、広告用の特設ページ(ランディングページ・LP)を作成する、というケースが多く見られます。
弊社でも「オフィシャルページと訴求の仕方を変えることで、CVRを上げる」、というご提案をさせて頂くこともまま御座います。
しかし、ランディングページを作るにあたって、いくつか重要な視点が抜けているケースが多々見受けられるように感じます。
そこで、今回はよくあるランディングページの悪い例をご紹介したいと思います。
SEOを考慮していない
「オフィシャルページ=SEO」
「ランディングページ=リスティング広告」
と思い込んではいないでしょうか?
広告用のランディングページでは、オフィシャルページと比べて自由な表現が可能です。
が、それに伴って、SEOをなおざりにしているケースが多々見受けられます。
リスティング広告の広告品質を決める要素の一つに「リンク先ページ」があります。
リンク先ページのコンテンツの関連性・独自性も見られるため、総じてSEOの良いページでは品質も高くなる傾向があります。
しかしこの点を軽視していると、
広告品質の低下によるクリック単価の高騰や、掲載順位の低下・インプレッションシェアの悪化等に繋がってしまう危険があるのです。
よくある悪い例
●1ページで完結している
1ページで完結していて、他のページにリンク出来ないLPが多く見受けられます。
コンテンツを一つのページに凝縮することでユーザーにじっくり読ませたり、広告ユーザー向けの特設ページを設けてお得感を演出する、等の目的で行うケースが多いようです。
しかし、こうしたページは総じてSEOも悪くなりがちのため、リスティング広告でも品質低下を招く恐れがあります。
またサイトリンクも適切に設定出来ないため、クリック率への影響も考えられます。
上記の構成にしていて「リンク先ページの利便性」の評価が平均より低い場合、
ページ内にメニューを配置する等、サイトの内部リンクを考えた構成にすることをお薦めします。
(ページ遷移をさせたくない場合は、別ページで開くようにすると良いでしょう)
●ページが縦に長い
コンテンツを1ページに無理やりまとめるため、非常に縦長のページになっている場合があります。
健康食品や情報商材では定番のパターンですが、ユーザーの離脱率や滞在時間が悪化しやすい構成です。
商材にもよりますが、リスティング広告経由のユーザーは滞在時間もオーガニックと比較すると短い傾向にあるため、ファーストビューで「何の商材か」「いくらか」「このサービスの売りはなにか」等、ページの目的を簡潔に伝える必要があります。
複数の要素を盛り込みたい場合、テーマによってページを分けると良いでしょう。
(もちろん、品質・CVRともに良好である場合はその限りではありません)
●画像が多く、テキストがない
ランディングページ(LP)作成の目的は、CVRの向上です。
そのため、インパクトのある画像を使用するケースが多いように見受けられます。
中には画像データにフォームを付けるだけ、等極端なものもありますね。
これもSEOが悪くなるので、お薦め出来ません。
コンテンツ(キーワード)に則したテキストを適切に配置して、SEOを考慮した構成にすることをお薦めします。
まとめ
まだまだ「ランディングページにSEOは関係ない」と思い込んでしまっているケースが多々見受けられます。
広告品質とSEOは同一ではありませんが、重複している要素も多いため、一定の考慮は必要です。
「CVRを上げるためのランディングページ」と「品質を上げるためのSEO」を両立出来るような構成を考えていきたいですね。