RLSAとは
特定のキーワードにて検索した場合、
サイトを訪れたことがあるユーザー専用の広告文を表示させる仕組みとなります。
端的に言えば、リマーケティングの検索連動バージョンとなります。
詳しくは弊社過去ブログをご参照ください。
RLSAがサーチの可能性を広げるかも《Google AdWords》
親しいキーワードでのRLSA利用
それでは、RLSAを用いたキャンペーンと、そうではないキャンペーンを比較してみましょう。
以下は同期間中、商材に親しいキーワードでのRLSA利用に関する比較となります。
次に、各項目の変化をそれぞれみていきます。
クリック数、表示回数
RLSAの数値が、通常の検索連動に較べて大きく減少しています。
特に表示回数では、約55倍の差があります。
これは、RLSAの特性、すなわち、
一度サイトを訪れたユーザーのみをターゲティングするため、
どうしても母数が少なくなります。
クリック率
こちらはRLSAの方が大きく伸びております。
一度サイトを訪れた人が興味を持って検索していることもあり、
非常に高い反応が見られるのが印象的です。
ユニークコンバージョン、ユニーク獲得率
リーチが少ないため、数ではRLSAが少ないものの、
獲得率では2倍近く伸びていることから、
興味を強く持つユーザーの刈り取りが成功していると考えられます。
ユニーク獲得単価、平均単価、平均掲載順位
獲得単価は、通常の検索連動に較べてRLSAの方が高くなっています。
これは、クリック単価を高め、平均掲載順位を通常よりも高めることで、
競合に流れることを防ぐ狙いがあります。
勿論、許容CPA内ですが、結果として上がる場合もあることがわかります。
広告ランクによる表示損失率
RLSA配信にしたことで、クリック率、クリック単価が上がったことから、
広告ランクの損失率が13倍程度も減少したと考えられます。
少し遠いキーワードでのRLSA利用
これまで、通常の検索連動、RLSA共に商材に親しいキーワードでの比較を見てきましたが、
続いて、若干遠目のキーワードを追加した表は以下の通りです。
特に注目すべき項目を一気に見てみましょう。
クリック率、ユニーク獲得単価、ユニーク獲得率
上記の項目、いずれもRLSAを用いたことでかなりの効果が出ています。
特に、獲得率は約16倍、獲得単価は約13分の1と、RLSAの効果は一目瞭然です。
最適なRLSA利用とは
以上の流れから導かれるものは、
盛んにコンバージョンが獲得できるキーワードに対してRLSAを利用するよりも、
少し遠めのキーワードに対してRLSAを利用した方が、効果が高いということです。
親しいキーワードAで検索したユーザーは、比較的確度が高い集団となっています。
対して、少し遠めのキーワードBで検索したユーザーは、玉石混淆のやや雑多な集団となります。
当然、Aの検索はコンバージョンの確度が高くなり、Bの検索での確度は低くなります。
ただし、一度サイトを訪れたユーザーが、サイト周辺のキーワードで検索している場合、
まだサイトで扱う商材に親しい商材を探している可能性が高いと言えます。
その状況下で、RLSAを利用し広告を出稿することによって、
該当ユーザーに対し、候補として導くことが出来るため、コンバージョンに繋がりやすい、
と仮定できるのではないでしょうか。