みなさんこんにちは。
今日は少し趣向を変えて「実際に使用した広告費の調べ方」をお話します。
今回のお話は、自社で広告を運用している(インハウス)や代理店経由だけど広告費は前払いで収めている場合が対象です。
なぜ調べる必要があるのか?
それは、決算時に広告費を計上する場合、その証明となる情報が必要になるから※です。
※厳密に言うと、税務調査の際などに広告費の証明を見せてくださいと言われた場合提出することになるからです。
そもそも、リスティング広告は前払い制です。つまり、広告主はYahoo・Google等の媒体に先払いでお金を入金し、そこから広告掲載料金(クリック料金)が引かれていく仕組みです。
例えば決算直前のタイミングで媒体にまとまった金額を前払いしたとします。支払った日付は今期なので、今期の広告費ですと計上することはできません。あくまで前払金なので。
そのため、決算タイミングで期中に前払いした広告費の中から実際に使われた広告費をしっかりと把握しておく必要があります。
実際に使用した広告費の調べ方
Yahoo!の場合
■広告管理ツール – スポンサードサーチ/YDN – レポート – 月次ご利用明細
すると月ごとの利用明細が表示されます。明細は過去36ヶ月分まで遡って取得できます。また、PDFとして保存することも出来ます。
Googleの場合
■広告管理画面 – 歯車アイコン – 料金
Googleの場合は明細として体裁が整っているとはいえないのですが、料金履歴として情報が取得できます。履歴は全期間遡って表示できます。また、料金履歴はcsv形式でダウンロードまたは直接印刷することが出来ます。
注意点として、Googleは履歴の見方にコツが入ります。
一応、月で区切った期間毎に料金がまとまっているのですが、ここにはいわゆる無効クリックが含まれた状態です。よーく見てみると履歴の中に「無効な操作」という項目があり「クレジット」という項目に金額が入っています。
実際に使用した広告費を計算するためには、面倒ですが「合計料金」から「無効な操作の合計」をマイナスする必要があります。
まとめ
日々の経理や決算業務はリスティング広告運用者が行うわけではないと思いますが、今回のお話は一度経理担当者の方に確認してみても良いかもしれません。
経理担当者は当然リスティング広告の仕組みはあまり理解していないと思いますので、知らず知らずのうちに間違った認識のもと経理業務を行っていると後々大変なことになってしまうかもしれません。