こんにちは!
今回ご紹介する事例は、GoogleTagManagerを活用してCV計測を工夫し、ユーザーの動向を一歩深く見ることができるようにした事例です。
事例紹介
クライアントのビジネスに関して
地域密着のサービスを提供するビジネスを営んでいらっしゃる方です。
目的として、『お問い合わせ獲得』を狙っています。
ご要望は2段階有りまして
- 【必達】近隣の方に確実に訴求したい
- 【できれば】遠方で検索する方も、ターゲットにして拡大を狙いたい
とのご希望を受けました。
その視点で管理が効率的になるようなアカウント構成にしました。
キャンペーン構成
以下のとおりに構成をしました。
- 近隣
- 準近隣
- 遠方
上から順に、成果に近いと仮定しております。
キャンペーン単位で分割することで、予算の配分が容易になります。
まず近いところへの配信を確実に、というご要望なども、予算のバランス調整で達成できる構成です。
CV計測の工夫、タグマネージャーの活用
お客様が望んでいるのは、『お問い合わせ』でしたので、リスティング上では以下2点を計測することになりました。
・スマートフォンからの電話お問い合わせ
・WEBからのメールお問い合わせ
【ポイント】
CVの計測ポイントの設定になった際に、WEBでのお問い合わせ完了を計測できないフォーム形式でしたので
『WEBでのお問い合わせはこちら』ボタンを押した時をCVとしてカウントをするようにしました。
こうすることで、お問い合わせ自体を測定できなくても、計測出来る範囲で
お問い合わせに最も近いアクションを計測していることになります。
結果
見えてきたこと、調整出来たことはいくつか有ります。
- クリック率が『近隣』寄りの方が高かった (見込みの濃いユーザーが多いと想定されます。)
- コンバージョン率も、『近隣』寄りの方が高い(見込みの濃いユーザーが多いと想定されます。)
- 予算が原因でのインプレッション損失を、『近隣』では0%にできている
- 準近隣での『電話CV』は計測できていないのですがそれでも、『お問い合わせボタンはこちら』でのCVをしている方が結構な割合で存在していました。
『ボタンクリック』の計測ができていなかったらせっかくのCV見込みのお客様への配信を取りやめたりしたかもしれませんね。
補足
■メールお問い合わせはこちらCV 175件 GTMを使用したことで計測したCV
■電話お問い合わせCV 6件
※厳密には、予算による表示損失を0にしたうえで数値の比較をしたいですが
実ビジネス上、見込みの薄いと想定される部分へ無制限に予算投下はできないので
その部分はご容赦願います。
まとめ
- タグマネージャーを使った『CV一歩手前』をCVとして計測することで、『濃いユーザー』の割合をキャッチできた
- 近隣~遠方への濃度管理、予算管理を行い、コントロールすることに成功した
タグマネジャーにはまだまだ活用法がありますので
今後も可能性を探っていければと思います。
今回でいえばCVに近いアクションを行うための『ボタン』クリックを計測しましたが
特定ページにある一定時間以上滞在した方の数などもカウントが可能です。
様々な仮説のもと、濃いユーザーの存在をキャッチできれば成功ではないでしょうか。
地域密着ビジネスでも、いや、地域密着ビジネスならなおのこと、
少額のご予算でも思いもよらぬ成果を獲得できるかもしれません。
※管理画面がコンバージョンだらけになりますので、管理には要注意!!!
※アクセス解析との連携という目線は都合上割愛しております。