結構古い記事ですが、『eBay でヒドいデザインの方がコンバージョン率が高かった、という話』という記事を読みました。
よくあるんです、こういうこと。中小企業でホームページを活用して反響がバンバンある企業さんは、ヒドいデザインということが本当によくあります。
月商ウン千万円のサイトと聞いて見てみると、手作り感満載のホームページ・・・。しかも、ソースはグチャグチャでSEO会社さん見たら『うわぁ・・・』って言うだろうな。
でも、月商ウン千万円。しかもSEO強い、みたいな。
なぜそんなことが起こるのか?
理由としては簡単で、上記で紹介した記事に記載してあることが全てだと思います。引用させていただくと
eBay ではデザインがヒドいほうが実際はコンバージョン率が良いっていう場合がたくさんあったのはすごくはっきりしてたと思う。多分 eBay の世界のお客さんは節約するためにあのサイトに行ってて、見た目がキレイすぎると値段が高いんじゃないかと思ったのかもね。
社内での一論として、ちょっとくらいとっ散らかってたほうがお買い得に感じられるんじゃないか、っていうのがあった。少なくとも俺の直感はそういうことだった。
まさにそうだと思います。
ユーザーが求めていることをちゃんと表現しているか、っていうシンプルなところが理由なんですよね。
特に中小企業の方は要注意です。
え?中小企業が要注意ってどういうこと?
大手企業の場合、潤沢な広告予算と、今までの実績や既存顧客との関係があり、どちらかと言えばホームページも『大手感』を出してあげたほうがユーザーが安心をします。(LEXUSが手作り感満載のホームページだったら嫌ですよね?)
しかし、中小企業の方の場合、価格競争に巻き込まれたり、親切さや距離感や人間関係でお客さまをつかむ、と言ったケースが多いと思います。
その場合の適したホームページは、かっこよくてクールなホームページか手作り感あふれるホームページどちらがよいでしょうか?
業種によって一概には言えないと思いますが、ほとんどの場合、答えは後者だと思います。ですが、いざホームページを作り始めると、大手みたいにしたいとか、少しでもかっこ良く、なんて感情に駆られてしまいがちですよね・・・。
安さを売りにしているのに、クールなデザインのホームページって結構よく見ませんか?
ヒドいデザインのサイトがうまくいっている場合の特徴
デザインが安さや親切さを表現している
ヒドいデザインが功を奏して、ユーザーから見ると「値段が安そう」、「親切そう」と見えていることがあります。背景が黒のサイトというだけで高そうとか怪しいとか感じませんか?そういったイメージが結構効いてきます。
コンテンツの質が高く安心感につながっている
ヒドいデザイン=自社制作or自社更新してたらデザインが崩れた、ということが多いです。この場合、自社で更新もしっかりしており、業界を知らないライターではなく、業界人が書くコンテンツになり、キーワードは勿論、質も高くなるため、どんなにソースがグチャグチャでもSEOが強くなってしまうということがあります。更に、コンテンツの質が高いため、ユーザーからも安心感を得ます。
社長も含め社員全員がホームページでの集客に取り組んでいる
コンテンツの更新や、商品のアップロード、問い合わせへの対応など、自社でちゃんと対応していて、担当者に丸投げでなく、社長も含めホームページの改善に取り組んでいたりします。そのため、思い切った施策が打ちやすく、ユーザーから見ても対応が早く、印象の良い店舗になります。
ヒドいデザインだからうまくいく、ということではなく、ユーザーが求めることに応えているホームページは結果的にデザインがヒドくなることがある、ということですね。
まとめ
お分かりだとは思いますが、「じゃあヒドいデザインでホームページを作ろう!」ということではなく、ちゃんとお客さんが何を求めているかを考えてホームページのデザインを考えましょう、ということです。
世に出回っているホームページデザインの話はほとんど大手企業向けの話です。例えば、デザインの話をする際に出てくるユーザビリティなんて言葉は、訪問ユーザーが少ない中小企業のサイトにはほぼ不要だったりします。(不要というか改善幅を考えれば、他にもっとやるべきことはある)
とにかく、情報に惑わされず自分のお客さんが何を求めているかを考えてデザインも考えたいですね。