私たちはリスティングであなたのサイトへと繋がる道をお客様に用意し、広告という扉をお客様に叩いていただきます。
広告の先にあるウェブページには、その流れてきたお客様の受け皿となる役割があります。
その重要であるはずのウェブページは構成一つで、お客様を次から次へと取りこぼすものになってしまいます。
まるで注いだ水がザルから下へと抜けていくように。
ザル状態【危険度1】お客様がウェブページを開いたとき、すぐに何のサイトなのかわからない
お客様はあなたページを見るためだけにパソコンの前に座っているわけではありません。
大量の情報の中から広告をクリックし、あなたのページへと飛んだに過ぎないのです。
お客様はサイトが開かれた瞬間から、自分にとってこのサイトは時間を割いて見るだけのメリットがあるかどうかの判断を始めます。
なので、ページを開いた瞬間に
■そのサイトが何についてのサイトで、
■お客様にとってどんなメリットがあるのか
を明示できていなければならないのです。
気をつけなければならないのが、全てのウェブページ制作会社がお客様の受け皿となるサイトの作り方を知っているわけではないということです。
ウェブページ制作会社の多くは、デザインが美しくかっこいい視覚的に魅力あるサイトを作成する傾向にあります。
有名大企業は自社のブランドや知名度を最大限に利用し、フラッシュなどのアニメーションやイメージ画像を多様したサイトでも効果が大きいです。
ですが、はじめてあなたのサイトへと流れてくるお客様は、あなたのサイトが与えてくれるメリットをまだ何一つイメージ出来ていません。
そのような場合、フラッシュやイメージ画像が画面の大半を占める“カッコイイ”サイトはお客様にクローズボタンを押させてしまいます。
ザル状態【危険度2】競合相手ではなく、あなたのサイトから買う理由がない
リスティング広告を出稿する際、意識しなければならないことの一つに、あなたのサイトはお客様に常に比較されているということがあります。
インターネット上では、サイトにお客様が100人来た場合、5人が実際に行動すると言われています。
この行動というのは問い合わせかもしれませんし、商品の購入かもしれません。
しかし、実際は成約率5%という数字を叩きだすのは簡単ではありません。
実際にサイトを運用して成約率が伸び悩む場合には、USPと呼ばれる、お客様がサイトを比較し、結果的にとどまり、成約する動機になるものを考えてみましょう。
(Unique Selling Propositionの略)、USPとは他社にはないあなたの会社だけの強みや特徴のことです。
リスティングで広告を作成する際にも、なるべくUSPを取り入れ他社との差別化を意識します。
それと同時にお客様の受け皿となるべきウェブページにもUSPを明示し、それによってお客様がどのようなメリットを受けられるのか明確にイメージできるようにする必要があります。
ザル状態【危険度3】スポットライトがお客様に当たらず、別の何かに当たっている
あなたが広告の飛び先に設定しているウェブページではどこにスポットライトが当たっているでしょうか?
あなたの会社が商品を開発し、ウェブページで紹介し、お客様のもとへと渡るまで一つのストーリーが展開されているのです。
そこには少なくとも4人の登場人物がいます:
■あなた
■会社、社員
■商品
■お客様
ウェブページにはこの4つの登場人物がどのようにスポットライトが当たっているのかが明確に現れます。
あなたのページではどこにフォーカスしているでしょうか?
‥‥‥この答えがお客様、以外である場合はウェブページがザル状態の恐れがあります。
お客様以外にフォーカスしているウェブページでは、社長であるあなた自身の写真や社員、立派なオフィスの写真がデカデカと出ていたり、
あなたの考えや理念、商品の細かい成分やスペックなどが全面的に押し出されている傾向が強くなります。
しかし、あなたの心とお客様の心には常に大きなギャップがあります。
お客様は社長であるあなたにも、立派なオフィスにも全く興味がないどころか商品すら欲しいと思っていないのです。
お金を出して商品を買いたいなどとは微塵も思っていません。
お客様がお金を払うのは、その商品によって手に入る体験に価値を感じたときです。
歩くのが大変そうな高いハイヒールが売れるのは、そのヒールによって美しく街を歩ける体験にお客様がお金を払うだけの価値を感じるからです。
社長やオフィスの写真、商品の詳しすぎるスペックばかりのウェブページとお客様のフラストレーションを具体的に解決するイメージをさせてくれるページ。
お客様がとどまるのは果たしてどちらでしょうか?
まとめ
リスティング広告を出稿する以上、お客様を迎えるウェブページは必ず必要になります。せっかく迎えたお客様を逃してしまわないためにも、
誰のためのウェブページになっているかもう一度冷静に分析してみるのも面白いですよ。