前置き
日々の運用、お疲れ様です。
今回は、つい先日、全てのアカウントに対して、一般公開された、GoogleAdwords広告表示オプション新機能「キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプション」に関して、実際に使ってみての使用感や、その効果のほどを、お伝えしたいと思います。
※2014年9月12日現在、これまでの「コールアウト表示オプション」という名称から、管理画面上では、「キャッチフレーズ表示オプション」に名称変更されています。その為、本稿では「キャッチフレーズ」と「コールアウト」を併記して、お送り致します。
まずは、「キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプション」に関する解説です。
「キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプション」とは、検索広告に対して、広告主が持つ商品・サービスの強み・メリットなどを、キャッチフレーズとして、追加することができるオプションの事です。
しかし、サイトリンク表示オプションと、決定的に異なる点は、今回のキャッチフレーズ(コールアウト)表示オプションには、リンク先URLを付けることができない点です(その為、当該オプションをクリックすることはできません)。
その為、これまで、通常の広告文(サイトリンク表示オプションを含む)では、リンク先URL(コンテンツ)がないと、訴求することができなかったメリットなどを、今回のキャッチフレーズ(コールアウト)表示オプションでは、訴求することができる為、これまで以上に、広告文に露出できる内容の幅が広がったと考えています。
ただし、当然、キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプションにも、審査基準がありますので、過度な演出は、不承認となる可能性が大ですので、注意が必要です。
より詳細な解説に関しては、以下、GoogleAdwordsヘルプをご参照ください。
実際に使ってみた。
さて、キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプションを実際に使ってみました。
使い方・設定の仕方は、至ってシンプルです。
GoogleAdwords管理画面の広告表示オプション画面から、「キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプション」を選択します。
次に、以下、キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプションの編集画面から、「新しいコールアウト」を選択します。
「新しいコールアウト」編集画面から、追加したテキストを入力し、保存をクリックすれば、完了です。
作成に際しての注意点として、「最低2本」「半角25文字(全角12文字)以内」という点になります。
「キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプション」を、実際に掲載してみての効果
では、実際に、どのように掲載されるのか、見てみましょう。
実際のテキストをお見せすることはできないので、恐縮ですが、各箇所ごとに、ラベルを貼ってみました。
この掲載例で見ると、サイトリンク表示オプションの上に、表示されています。
この点、興味深い事に気づきます。
キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプションを設定することによって、訴求内容の幅が広がるだけでなく、さらに、掲載面の面積も広がっていくということです。
つまり、タイトル・URL・説明文・キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプション・サイトリンク表示オプション、さらに、ここに、電話番号表示オプション・住所表示オプションなど、通常の広告文に加えて、主たるオプションをフル装備し、プレミアムポジションまで掲載順位を上げておけば、計7本の広告面積を有することができるということです(あくまでも、オプションという位置づけですので、絶対にそうなるとは言えませんが)。
では、その効果は、いかほどのものでしょうか?
今回の掲載例での、キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプションを適用した前後の、広告のクリック率の推移として、以下のようになっています。
1.8% ⇒ 2.3%
という感じで、128%程の上昇となっています。
ただし、このデータの期間として、キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプションが公開されて、数日間のデータとなりますので、正確性を判断する上では、難しいかもしれません。
しかし、クリック率を改善させるための糸口として、使えそうな気がします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の「キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプション」を始め、広告表示オプションは、広告掲載に対して、あくまでもオプションという位置づけとなっていますが、Googleの公式見解として、
広告表示オプションが、広告ランクに影響を与える要素となっていますので、今回の結果から、「キャッチフレーズ(コールアウト)表示オプション」を付与していないアカウントは、これをきっかけに、実装してもいいかもしれませんね。