当社で最近運用を始めたクライアント担当者様より
「ウチの広告が出てないけど大丈夫?」
との連絡が入りました。
しかし、運用面で特に問題はなく、実際に入札しているキーワードで検索をかけるとちゃんと広告が表示されています。 しかしクライアント様は表示されていないと言います。 (ちなみに弊社もクライアント様も愛知県に本拠地を置いています。)
こんな状況の際には、「地域ターゲティング」がネックになっている可能性があります。
広告が表示されない原因
そもそも広告が表示されない原因としてはおおよそ以下のことが想定できます。
1.広告、キーワードが審査中である、または記載不可となっている 2.キャンペーンの予算上限に達してしまい、表示がストップしている 3.曜日・時間帯指定により表示がストップしている 4.地域ターゲティングにより表示されないようになっている
1~3の場合、基本的に広告は配信されませんので今回のような事態は起きませんが、4の場合は別です。 例えば地域ターゲティングを「愛知県」のみに設定していれば、東京や大阪にいるユーザには広告は表示されません。
実はここに落とし穴があるのです!
地域ターゲティングはIPアドレスにより判断される
そもそも、リスティング広告側は「地域」を判断する際に、「IPアドレス」を判断材料とします。 (IPアドレスについては詳しく説明しませんが、インターネットにつなぐ際の識別番号のようなものです)
さきほど落とし穴と言ったのはまさにこの部分で、プロバイダから割り振られたIPアドレスが必ずしも自分のいる地域のものとは限らない、ということです。
- IPアドレスが、検索利用者が実際にいる地域と一致しない場合
- WiMAXやイー・モバイル等のモバイルデータ通信を使っている場合
- VPNで他の拠点とつながっており、インターネットへの出口が集約されている場合
- プロキシサーバーを使用しているプロバイダーを利用している場合(IPアドレスの判別ができない)
このような場合では、利用者が実際にいる地域と、リスティング広告側が認識する地域がずれていることがありますので、今回のケースのような事態が起こることがあります。
ちなみに今回の件、クライアント様はNTTのGroup-VPNというサービスを使っている兼ね合いから、地域ターゲティングの対象外地域からのアクセスであると認識されていました。
IPアドレスと地域の確認方法
IPアドレスを確認する方法
以下のサイトであなたが現在利用している IPアドレスが分かります。
■アクセス情報【使用中のIPアドレス確認】 (http://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi)
IPアドレスから地域を確認する方法
以下のサイトでIPアドレスから地域やISPを特定できます。
■utrace – locate IP addresses and domainnames (http://en.utrace.de/)