前置き
日々の運用、お疲れ様です。
さて、Yahoo!プロモーション広告のユニファイドキャンペーン及び、
GoogleAdwordsエンハンストキャンペーンに移行してから、
早いもので、数ヶ月が過ぎました。
リスティング広告を運用されていらっしゃる方は、いかがお過ごしでしょうか?
ユニファイド・エンハンストキャンペーンに移行することが決まって、
移行直前は「スマホの調整、どうする?」とか「面倒くさくなるんじゃないか?」と、
内心、戦々恐々としておりましたが、いざ移行してからというもの、「使い方次第で、
便利で、十分に改善できる」と感じております。
そこで、今回は、その感じたのか、その理由を、ユニファイド・エンハンスト
キャンペーンの基本中の基本である、「スマートフォン入札価格調整率」を題材に、
お話ししたいと思います。
※なお、「スマートフォン入札価格調整率」は、Yahooユニファイドキャンペーンでの
名称で、Googleエンハンストキャンペーンでの同義として名称は、
「モバイルの単価調整比」となります。
例題
まずは、↓の画像をご覧ください。
こちらの画像は、2013年9月及び2013年10月1日~15日までの、
とあるGoogleアカウントの、とあるキャンペーンの抜粋画像です。
※データを全てお見せすることはできませんので、一部モザイクをかけております。
2013年9月(1か月間)
2013年10月1日~15日(15日間)
結論から申し上げると、ズバリCV増加してます!
おそらく、10月の着地は、CV40位になると思います。
9月と比較すると、おそらく倍増ですね。
では、なぜ、倍増できたのか?
その理由が「スマートフォン入札価格調整率」にあります。
まず、着目していただきたい数値は、CPC=クリック単価です。
9月の「フルインターネットブラウザ搭載の携帯端末」つまり、
スマートフォンのCPCは、122円。
10月の「フルインターネットブラウザ搭載の携帯端末」つまり、
スマートフォンのCPCは、225円。
つまり、10月に、スマートフォンに対する入札金額を高くしたことによって、
表示回数・クリック数増加した為、CVが増加したという流れです。
では、なぜ、こうなったのか?
実は、9月、このキャンペーンに対して、「スマートフォン入札価格調整率-50%」で
運用していました。
元々、このアカウントは、スマートフォンに対して、予算を寄せたくない
という意向があった為、「-50%」で運用していた背景があります。
そこで、9月の結果を踏まえて、スマートフォンに対する入札金額を高くした方が、
CV増加するかもしれないということで、スマートフォン入札価格調整率を
「-50%⇒0%」と変更したところ、10月の画像のような結果となったという次第です。
※ちなみに、スマートフォン入札価格調整率を「-50%⇒0%」にしたということは、
ベースとなる入札金額を100円とした場合、
スマートフォン入札価格調整率「-50%」の場合は、スマートフォンに対しては、50円。
スマートフォン入札価格調整率「0%」の場合は、スマートフォンに対しては、100円。
となります。
ユニファイド・エンハンストキャンペーンになる前との比較
ユニファイド・エンハンストキャンペーンよりも以前の仕様であった場合、
PCに配信するキャンペーン、スマートフォンに配信するキャンペーンという感じで、
各キャンペーンに対して、デバイスを指定・設定した為、PC、スマートフォン用の
キャンペーンに対して、それぞれ入札調整する必要がありました。
しかし、お伝えしたように、今回行ったことは「スマートフォン入札価格調整率の調整」です。
以前と比べて、はるかに、運用が効率的になり、その分、運用・改善した方がいい
アカウント、キャンペーンまで、目が届くということです。
まとめ
今回のお話は、ユニファイド・エンハンストキャンペーンにとっては、
基本中の基本であり、今更感を否めない内容となりましたが、
逆に、このような基本的な機能から使いこなしていかないと、
次々登場する新機能に対して、追い付いていけないと、
個人的には思ってます。
(さらに、今回のような実際の事例などは、あまり出回ってないので、出してみました。)
また、今回のような調整をするためには、[分割]タブで、[デバイス]を
指定してみないと、わからない数値変化です。
なので、どんなに機能が追加されようが、「基本が大事」
「データと真摯に向き合う」ということに勝るものはないかなと感じた事例です。
既に試しているかもしれませんが、今一度、データを確認し、調整してみては?