『どんどんクリック単価が上がっていってまずいなぁ・・・。どうしよう。』なんてこと考えたことありませんか?
リスティング広告は入札制でクリック単価が決定されるため、競合が多ければクリック単価がどんどん上昇していきます。特に検索連動型広告(スポンサードサーチ、AdWords検索ネットワーク)は一部のキーワードに人気が集中し、1クリック数千円なんてキーワードも存在します。
そんなときあなたならどうやって解決策を考えるでしょうか?
ちょっと危ない解決策
検索連動型広告はライバルが多すぎるから、ディスプレイ広告(GDN、YDN)のみに配信しよう!
最近Yahoo!のディスプレイ系の新サービスのリリースもあり、こういった相談をよく受けるのですが、CPCが安くなるかも!という発想でこの選択を安易にしてしまうのは問題かと思います。
こういった選択をするのであれば、下記のポイントを踏まえた上でそれでも大丈夫か判断してみて下さい。
①検索連動型広告に比べてディスプレイ広告は圧倒的にCVRは低いことが多い
CVが相当ハードルが低ければ別ですが、ディスプレイ広告は圧倒的にCVRが低いです。
つまり、検索連動型広告でついていたCVと同じ数を取ろうとすると、広告費をもっと掛けないといけなくなる可能性が高いでしょう。
②広告費を多く持っているライバルが多い
ディスプレイ広告はそもそもCVRが低いわけですから、そこで出し続けているライバルは広告費を潤沢に持っている可能性が高いです。
当然大手も多く、検索連動広告でバッティングしなかった他業種の大手なんかとぶつかることもあるでしょう。
③検索連動型広告でのライバルはなぜ広告を出し続けているのか?
あなたがCPC高いなあ、と思ったということは、それに近いCPCで出稿し続けているライバルが存在しているということです。
続けているということは、費用対効果上問題ないという可能性も大いにあります。ということは、あなたの会社の利益率がライバルに比べて悪い、ということも考えられます。
(ライバルがいろいろな事業をしている場合、他の事業で出た利益を回している可能性もあるのでその辺りもチェックです。)
そもそもCPCが高いなあ、という感覚は合ってる?
たとえば1クリックが2000円とだけ聞かされれば『CPCの高い業界だなあ、そんな業界でビジネスしたくないなあ』と思うことでしょう。
ですが、1クリック2000円でCVRが5%でCV1つあたり粗利がおおよそ10万円と聞いたらどう思いますか?CPCは両方2000円なのに安く感じませんか?
実際、CPCが高いと悩んでいる方の多くはCPCしか見ていないことが多く、2年前にCPCが50円だからといって今もそれでなければいけない、という風に考えています。
CPCが年々高くなっても、その商品が流行ったりしてCVRが高まっていればCPAが上がり続けることはありません。
まとめ
CPCが高いなあ、と思った際にはまずライバルを見て、自分たちと同じ利益構造でやっているのかを確認しましょう。
さらに、自分が『CPCが高い』と思った感覚はなんとなくではなく、ちゃんと数字に基づいて出した感情か、を冷静に考えましょう。
攻め方としては、基本的に検索連動型広告でどう攻めるか?というベースで考えたほうが良いかと思います。
検索連動型広告がダメならディスプレイ広告ではなく、まず検索連動型広告のデバイス、時間、掲載順位などの調整でどうにかできないか?と考えるようにしましょう。