近年は業界や業種を問わず、動画を活用した広告運用をする企業が急速に増えています。
一方で、ショートドラマを活用した運用は動画広告全体と比較するとまだ事例が少ない状況です。
しかし、中にはSNSのショートドラマを公開することで認知度アップに成功している企業もあります。
そこで今回は、ブランド認知度3.6%上昇という成功を収めた企業の事例について紹介します。
20代への認知度を拡大するためにTikTokでショートドラマを活用
UQコミュニケーションズが展開するWiMAX +5Gは、20代における名称認知度の低さという課題を解決するためにTikTokを活用しました。
構成として、5つのストーリーを2話ずつにわけて10本のショートドラマを制作し、いずれのストーリーにもWiMAX +5Gを登場させました。
5つのストーリーに分けた理由は、企業のショートドラマの成功事例が少なく、どのようなストーリーや構成、訴求方法などが効果的なのかを明確にするためです。
その他にも、企業や商品を知らない層にもリーチしやすいように、TikTokで知名度のあるクリエイターを起用したり、ショートドラマに出演するクリエイターが登場するLPを制作したり、ショートドラマのトンマナに合わせた6秒広告などを公開しました。
同時に、Web CMへの出演をかけてクリエイターが動画の「いいね」の数を競うキャンペーン「いいね祭り」も開催して、話題性と拡散効果を最大化しました。
TikTokショートドラマの活用によりブランド認知率が3.6%上昇

UQコミュニケーションズが実施した施策は、WiMAX +5Gのブランド認知度3.6%上昇という成功を収めました。
過去のテレビCMでは効果が得られなかったものの、今回実施したショートドラマの活用により、弱点であった20代の名称認知度向上という目標達成に貢献したことは大きな実績としてとらえられます。
また、今回のUQ WiMAXのショートドラマの施策は投稿に対する「いいね」の数が多く、コメントも多数寄せられました。
これは、単にWiMAX +5Gの認知度が上がっただけではなく、ユーザーとの積極的なコミュニケーションが生まれ、ユーザーの行動変容にもつながっていることを示しています。
今回の施策から、TikTokを活用したショートドラマは、ユーザーに共感や感情移入を促しやすく、WiMAX +5Gが生活にもたらす価値をリアルに伝えることに成功したといえるでしょう。
その他にも、複数のストーリーを展開したこと、どのようなテイストやキーワードに効果があるのかなどを発見したことも成功につながっています。
まとめ
ブランド認知度3.6%上昇という成功を収めた企業の事例を紹介しました。
ショートドラマ広告はまだ事例が少ない分野ですが、今回の事例からショートドラマとTikTokを組み合わせた、新しい形の広告運用が活発化すると考えられます。
SNS広告や動画広告を実施した経験がない方は、ぜひショートドラマを活用した広告を検討みてください。