今回はTwitterの広告ターゲティング方法についてご紹介したします。
ターゲティングの種類
Twitter広告の管理画面上では、ターゲティングは主に3つに分類されています。
- オーディエンス
- オーディエンスの特性
- オーディエンスの条件
名前だけでは違いが全くわかりませんね!それでは詳細なターゲティング方法を順に見ていきましょう!
注意:Twitter広告のヘルプセンターの記述と実際の広告管理画面での記述は、日本語の表現が一部異なる場合がございます。本記事では管理画面上の記載に沿った記載をしています。
オーディエンス
リストのカスタムオーディエンス
アカウントや広告主の所有する独自データリストをアップロードするタイプのターゲティング方法です。データはTwitterアカウントとマッチされるので、特定のユーザーを直接ターゲティング出来ます。リストの情報は以下の項目に沿って作成します。
- メールアドレス
- 携帯電話番号
- モバイル広告ID(iOS広告IDとGoogle広告ID、または入手できない場合はAndroid ID)
- Twitterユーザー名またはTwitterユーザーID
広告主が保持するリード情報を元にツイッター上でターゲティングする事が出来ます。GoogleやFacebookのリード獲得広告で収集したメールアドレス等の情報をTwitter上でも活用出来そうですね。
ウェブサイトアクティビティのカスタムオーディエンス
Webサイトを訪れたことのあるTwitterアカウントを収集しリスト化します。いわゆるリマーケティングですね。リストの収集にはWebサイト内にピクセルコードを設置する必要があります。
アプリアクティビティのカスタムオーディエンス
モバイルアプリの特定のイベント(インストール・登録など)を行ったユーザーをリスト化しターゲティングします。既存のアプリ利用者に対して広告を配信し、アプリ内での行動を促すというちょっと変わったターゲティング方法になります。例えばゲームアプリなら期間限定のガチャ情報を既存アプリユーザーに対して訴求し、アプリ内での課金を促すといったことが出来ます。
注意:リスト収集にはモバイルアプリのCVトラッキングパートナー側で設定を行う必要があります。Twitter広告外部での準備が必須なため、気軽に配信できるメニューとは言えません。
ヘルプセンター「アプリアクティビティのカスタムオーディエンス」
オーディエンスの特性
オーディエンスの特性では、いわゆるデモグラフィックターゲティングが可能です。Twitterは主にモバイルアプリで使用されるためか、モバイル端末に関するターゲティング項目が他媒体と比較して豊富な印象です。ここでは一部の特筆すべきターゲティングについて案内いたします。
地域
国、町、都市、または郵便番号など特定の配信地域を設定することが出来ます。管理画面内で検索しても上手くヒットしないことがあるので、都道府県市区町村の単位だけでなく「九州」「関東」といった広範囲のワードでも設定地域を探してみましょう。
年齢
Twitter広告の年齢ターゲティングは「地域」で日本国内をターゲティングする際にだけ使用できる年齢層の選択肢が存在します(上図参照)。一瞬”?”が頭に浮かびますが、ただの選択肢の1つに過ぎないので難しいことは考えなくて大丈夫です。(日本のみ)の記載は気にせず該当の年齢層を選択しましょう。(例えば15~35歳をターゲティングしたい時に「13~34歳」「13~39歳(日本のみ)」といった形で年齢層が重複するような設定も可能です。)
その他ターゲティング
- プラットフォーム(デバイス)
- 言語
- 性別
- OSバージョン
- プラットフォーム
- 端末モデル
- 携帯電話会社
オーディエンスの条件
これぞTwitter広告のターゲティングといったところでしょうか。さっそく各ターゲティングをご紹介します。
イベント
広告管理画面上で世界中のイベントの中から特定のイベントを選択し、そのイベントに興味を持つユーザーに対して広告を表示します。と言ってもヘルプを読むだけでは全然わからないので、実際の管理画面をご覧ください。
過去や未来に行われるイベントが一覧表示され、これらの中から選択します。スポーツの国際大会などは多いイメージです。「JLeague」というカテゴリも存在しますが、に日本語で「Jリーグ」と検索しても出てきません(泣)
興味関心
読んで字の如く、特定のカテゴリに興味関心を持つユーザーをターゲティングします。Twitterユーザーの興味関心はフォローしている人、リツイートしていること、クリック、ツイートなどに基づいて判断されています。
意外と知らないアドバイス
実はヘルプページにこのようなアドバイスが記載されています。知らなかった方も一度覗きに行ってみては?
◆興味関心ターゲティングは、キャンペーンのクリエイティブ(ツイート)が選んだ興味関心と一致した時に最も効果的です。
◆1つのキャンペーンで対象にするサブトピックの興味関心は、10個以内にするようにします。
◆キャンペーンの実施中は、サブトピックの興味関心のうちで効果があるものとないものを頻繁に確認し、有効なものだけに絞り込みます。
映画とTV番組
放送局やブランドが、特定のテレビ番組や映画に反応している利用者に対してその放送中や放送前後にプロモツイートを表示できます。また、映画とテレビ番組のターゲティングを利用すると、特定の映画やテレビ番組に反応している利用者に対して簡単にプロモツイートを表示できます。
ということで、かなり特殊なターゲティング方法ですね。あまり活用する機会は無いかもしれませんが、ヘルプに記載しているような放送局やブランドの広告主でなくとも使用可能です。例えばテレビでコマンドーを放送するタイミングで、サバイバルグッズの広告を配信するといった認知拡大も・・・
かなり直近のテレビ番組もカテゴリとして存在しているので、色々と探すだけでも参考になるかもしれません。
会話トピック
特定のトピックについてツイートしたことがある、トピックに関するツイートに反応・一定時間表示したことがあるTwitterユーザーをターゲティングします。選択するカテゴリは上述の「興味関心」「映画とTV番組」などと同じものを選択します。
フォロワーが似ているアカウント
特定のTwitterアカウントを指定し、そのアカウントのフォロワーとよく似た興味関心を持つユーザーにリーチ出来ます。
意外と知らないアドバイス
◆十分な数のオーディエンスにメッセージが届くように、各キャンペーンで約30個のユーザー名を使うことを目指します。
◆御社のビジネスにより関連性の深いユーザー名をターゲティングします。有名人や大企業には数百万のフォロワーがいますが、その全てが御社のビジネスに関連性を持つ人たちであるとは限りません。
◆セグメント化してみる。キャンペーンをセグメント化すると、どのターゲティングが効果的であるかを特定しやすくなります。キャンペーン管理画面を確認して次のように対処すると、たとえば、次のように利用できます。
– ユーザー名をターゲティングしたキャンペーンに興味関心ターゲティングを追加しないことをお勧めします。興味関心ターゲティングを使うときには、別のキャンペーンを新たに作って設定します。
– ユーザー名キャンペーンをカテゴリーでセグメント化します(たとえば、キャンペーンAで競合他社のユーザー名をターゲティングし、キャンペーンBでメディアのユーザー名をターゲティングします)。
キーワード
個人的に一番使います。ユーザーの検索ワードや最近のツイート、いいねなど反応したツイート内の語句に基づいてターゲティングします。様々なターゲティングの中でも、設定次第で自在にターゲット範囲を調整できるため、使い勝手の良いターゲティングだと思います。特定ジャンルの用語や固有名詞を登録すれば、業界人や熱狂的なファンをターゲティング出来るでしょう。逆に広義のキーワードを登録すれば、それだけ広くユーザーにリーチすることが出来ます。便利なことにキーワード除外機能もあるので、組み合わせて活用したいですね。
ちなみに、ある程度のリーチが見込めるキーワードは、サジェストされた時にザックリとですがリーチ規模が表示されます。
意外と知らないアドバイス
◆1キャンペーン当たりの最大キーワード数は1,000です(ターゲティング方法がキーワードのみなら、少なくとも25~50個のキーワードをターゲティングすることをお勧めします)。
◆キーワードの#ハッシュタグを含める必要はありません。#ハッシュタグはキーワードをターゲティングするときに、自動的に含まれます。たとえば、「コーヒー」というキーワードを追加すると、ターゲティングに「コーヒー」と「#コーヒー」が含まれます。
◆キーワードは、そのキーワードが語順に関係なく含まれているツイートが対象です。キーワードの間に別のワードが入っているものも含まれます。関連用語、活用形、類義語、スペルミス、および俗語も含まれます。たとえば、「ブラックコーヒー」というキーワードは、「私はコーヒーはブラックが好きです」や「コーヒーをブラック以外で飲む方法はありますか?」などのツイートに一致します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?Twitter広告のターゲティングはかなり特殊なものがあり面白いです。また、広告管理画面だけでは得られない情報がヘルプページに記載されていることが多く、媒体の全体仕様の把握が難しいという一面があります。(そのヘルプにも重要なことが載っていないことが多々ありますが・・・。)
直近でも行動ターゲティングが廃止され、今後も様々なアップデートが実施されるとおもいますので、日々情報を追い続けていきましょう!