みなさまこんにちは。今回は、Facebook広告のアップデートに関してご紹介させていただきます。こちらは、4月30日より順次適用されるものとなっております。
関連度スコアが廃止
関連度スコアとは
関連度スコアとは、広告のターゲットオーディエンスから得られる反響(肯定的なフィードバックおよび否定的なフィードバック)を予想した数値です。「いいね!」「シェアする」など肯定的な反応が期待できる広告は関連度スコアが高くなり、反対に「非表示にする」「問題など報告する」などの反応が多い広告は関連度スコアが低くなります。数字としては1~10で表され、10が最高の評価となります。
関連度スコアの活用方法
関連度スコアをうまく活用すると、リーチあたりのコストを削減でき、キャンペーンを有利に展開することができました。また関連度スコアが落ちてきた=ユーザーが広告に飽きてきた=クリエイティブや広告文の入れ替え時期、というように広告を差し替えるタイミングを見極めることもできました。
新しい指標とは?
それでは、新しい指標はどんなもので、どのように広告配信に活かしていけば良いのでしょうか。
3つの指標が追加
新しく追加される指標は以下の3つです。
品質ランキング
広告の品質がどのように評価されているかが分かります。
エンゲージメント率ランキング
ターゲット層が同じ広告と比較した場合の、予想エンゲージメント率の評価が分かります。
コンバージョン率ランキング
ターゲット層と最適化の目的が同じ広告と比較した場合の予想コンバージョン率の評価が分かります。
これらの指標は広告関連度診断と呼ばれます。
評価は数字ではなく、「平均より上」「平均」「平均より下」という表記へ変更となります。「平均より下」はさらに、「平均より下(広告の下位35%)」「平均より下(広告の下位20%)」「平均より下(広告の下位10%)」と3段階に分けられ、合計5段階での評価となるようです。
ちなみにこちらの指標は、関連度スコアと同様に、500インプレッション以上の広告で確認できるようになります。
活用方法
広告関連度診断は、目的を達成していない広告を改善するために使用するものとなっております。すでに目的を達成している広告を最適化するために使用することは勧められていませんし、広告関連度診断ランキングを上げることは最優先にしない方が良いと、ヘルプに記載があります。
それでは、広告が目的を達成していない場合はどう活用すれば良いのでしょうか。広告関連度診断の3つの指標を確認し、以下のポイントを改善するよう動きましょう。
平均以下になっている指標を平均まで上げる
ランキングが平均的な広告を平均以上にするよりも効果があるそう。ランキングが低い広告の改善に集中して取り組むことが勧められています。
クリエイティブとターゲティングの組み合わせの最適解を見つける
1人の心に響くクリエイティブが、他のオーディエンスにも響くとは限らないため、クリエイティブやターゲティングの理想を個別に模索することはおすすめされていません。
詳しい活用方法は、以下のヘルプページをご確認ください。
広告関連度診断の活用方法
ちなみに
広告が目的を達成している場合は、必ずしも広告関連度診断を確認する必要はないそうです。広告のパフォーマンスは高いのに、広告関連度診断ランキングは平均以下、ということになる場合もあるそうで、その場合はランキングは気にせず、広告の目的に沿って最適化を進めるのが良いそうです。
その他のアップデート
下記の7つの広告指標が削除または置き換えになります。
- 関連度スコア → 広告関連度診断ランキング
- 保存したクーポン → 投稿の保存
- 保存済みクーポンの単価 → 投稿の保存
- メッセージ返信 → Messengerでの新しいつながり、メッセージスレッド開始
- メッセージ返信の単価 → Messengerでの新しいつながり、メッセージスレッド開始
- モバイルアプリ購入ROAS → 購入ROAS
- Web購入ROAS → 購入ROAS
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これまで、関連度スコアに悩まされてきた方も多いのではないかと思います。実際に私も、関連度スコアが低い広告は広告のどの部分が悪いのか分からず、画像を変えては様子を見て、見出しを変えては様子を見て、と何回か繰り返したことがあります。上記のアップデートでは、広告のどの部分が悪いのかわかりやすくなるので、お客様にも改善のご提案がしやすくなりますね。
上記のアップデートがきたら、広告の品質を一度見直してみてはいかがでしょうか。新しい指標を利用して、成果を拡大できたらいいですね。
※参考サイト
広告関連度診断の活用方法
削除される指標について
【ニュース】Facebook広告の「関連度スコア」が廃止、新たな3つの指標に置き換え
Facebook広告の関連度スコアを3つに細分化し、より実用的な指標に変更へ