リスティング広告の地域分析をするときや、分析結果として地域名だけ共有しても、地理に詳しくないお客様へ視覚的にわかりやすいちょっとした資料として活用する時に使うExcelの3Dマップ機能をご紹介します。※Excel2016以降で使用できます。
3Dマップ機能とは?
3Dの地球儀に3Dのデータグラフを重ね合わせてデータを視覚的にプロットすることができる機能です。視覚化しなくてもデータ一覧を見ればOKな方には必要がないかもしれません。
3Dマップ機能の使い方
今回は、リスティング広告で配信した47都道府県別にコンバージョン数のデータを元に3Dマップ機能を使って視覚化していきます。
一覧表作成から3Dマップ作成画面へ
①グラフ化したいデータ一覧表を作る
項目部分の名前は、自由に決めましょう。
※今回は47都道府県一覧に「地域」、コンバージョン数の一覧に「コンバージョン」と名前をつけています。
②グラフ化したい部分を範囲選択する
上記、B3:C50(画像上は途切れて見えませんが…)の地域列とコンバージョン列を範囲指定しています。
③[挿入] → [3Dマップ]を選択
(範囲指定は継続)①挿入をクリックすると②3Dマップが表示されます。
3Dマップをクリックすると下記のように選択できるため、[3D Mapsを開く]をクリック。
【注意】
拡張子が「.csv」だと3Dマップのボタンを選択できなくなるため、Excelブックの「.xlsx」に変更してください。
3Dマップ作成画面の設定方法
この3Dマップ作成画面で、グラフを視覚化していきます。
基本の設定は、画像右側にある[場所]、[高さ]、[分類]で行います。
この3つは、先程範囲指定したデータ一覧表の項目部分が選択できるようになっています。
①場所の設定
青枠が未設定の場合は、「+フィールドの追加」を選択して都道府県・市区町村など地域の一覧表の項目名を選択してください。(※ここでは「地域」)
次に緑枠の部分を選択して、緯度・軽度・x座標など一覧が表示されるので、グラフにしたい内容を選択してください(※ここでは「都道府県」)
②高さの設定
青枠を選択すると【範囲】が表示され、先程範囲選択を行った項目名の一覧が表示されます。
『高さ』というのは、立体のグラフで表される数値になります。
文字だとわかりにくいため、[コンバージョン]を選択すると下記のようになります。
★ビフォー
↓
★アフター
③分類の設定
②と同じように、青枠を選択すると【範囲】が表示され、先程範囲選択を行った項目名の一覧が表示されます。分類は、先程立体になったグラフ1つ1つが「何を表しているか」を選択できます。
コンバージョンを選択すると下記のように表示されます。
各地域のコンバージョン数が色分けして出てきます。
今回は数値で分類されてもよくわからないため、「地域」を選択してみましょう。
正直どちらにしても分かりにくいですが、地域ごとに色分けされて表示されるほうが、まだ活用できそうです。
地域別でコンバージョンがどの程度取得できているかを視覚化するのであれば「場所」「高さ」だけで基本的には問題ないかもしれません。
おまけ
おまけ①
[分類]で地域だと分かりづらい場合は、3Dマップ作成画面上部にある[マップラベル]を選択すると地図上に都道府県、市区町村別に地域名が表示されます。
↓
※画像だと見にくいので、実際に使用してみて確かめてください。
おまけ②
3Dマップ作成画面の右下に下記のようなボタンがあります。
これは、3Dマップを上、正面、右、左など角度を変えて見ることができるボタンになります。
文字では説明しづらいため、下記動画にて動作を確認してください。
その他活用例
グラフにしたい一覧表を地域別で男性と女性のコンバージョン数にし、[高さ]のフィールドに「男性」と「女性」を設定すると下記のように、地域別での男女の状況がわかりやすい状態で視覚化できます。
※愛知県の市区町村で地域設定しています。
リスティング広告のデータ(デバイス、ユーザー属性)を用いて様々な組み合わせで活用しても色々と分かりやすいと思います。
まとめ
この機能は、あくまで地域データを視覚化するものなので、個人で確認するために使用するよりお客様の資料の一部として活用する場の方が多いです。
例えば、店舗来店型の商材の場合に、その店舗に訪れているユーザーがどの地域からの人が多いのか?という部分をグラフの高さでパッと見て見分けやすいので是非活用してほしいです。
※すべての都道府県と市区町村の名前と場所を把握していなければ…。