みなさんこんにちは。
今回はLINE広告(旧:LINE Ads Platform)のコンバージョンの計測方法についてご紹介します。LINE広告では計測に必要なコードが複数ありますので、今回はコンバージョンコードを活用したオーソドックスな計測方法について記載します。
コンバージョン計測に当たって
初めに結論をお伝えしておきますと、Facebook広告やSmartNews Adsなどの概念とそんなに大きくは変わらないです。そのため、他媒体で計測設定をされたことがある方にとってはイメージしやすいかと思います。
コンバージョンの計測にあたり、LINE広告では、LINE Tagというものを活用します。LINE Tagには3種類のコードがあります。
- ベースコード
- コンバージョンコード
- カスタムイベントコード
以下、それぞれ簡単に説明します。
ベースコード
トラッキングを行う上で必須のコードとなります。Facebook広告でいうピクセルコード、SmartNews AdsでいうPixel IDのようなものです。コンバージョン計測したいページのhead内に設置する必要があります。
ちなみにリマーケティング配信を行う場合は、サイトの全ページに貼ることをおすすめいたします。設置箇所はコンバージョン計測の際と同様です。
コンバージョンコード
コンバージョン計測の際に必要なコードです。コンバージョン計測したいページに設置してください。設置箇所はベースコードよりも下部に設置されていれば問題ありません。
カスタムイベントコード
カスタムイベントコードは少し特殊で、自分でコードを書き換えることで、特定のオーディエンスを作成したり複雑なコンバージョン計測を行ったりすることが出来ます。ちょっと高度な設定が出来るコンバージョンコードというイメージです。
冒頭にも記載しましたが、今回はオーソドックスなコンバージョン計測方法についてご紹介しますので、カスタムイベントコードの活用方法については、また次回以降でご紹介できればと思います。
設定方法
それでは、コンバージョン計測設定の手順についてご紹介します。
ベースコードの設置
まずはベースコードの設置を行います。
①共有ライブラリから、「トラッキング(LINE Tag)」を選択
②ベースコードの設置
ベースコードの欄にコードが記載されていますので、コピーしてコンバージョン計測を行いたいページに貼り付けます。設置箇所は前述の通りサイトのhead内に貼り付けてください。
コンバージョンコードの設置
次にコンバージョンコードの設置を行います。
コードの確認場所については、ベースコードと同じページの下部にあります。コードをコピーして貼り付けてください。こちらも前述しましたが、設置箇所はベースコードよりも下部に貼り付けてください。
設置作業はこれで完了です。
カスタムコンバージョンを作成
コードの設置が完了したら、次はカスタムコンバージョンを作成します。
①共有ライブラリから、「コンバージョン」を選択
②「カスタムコンバージョンを作成」を選択
③情報を入力して保存
名前や有効期間といった情報を入力します。この時にマッチング方法の欄で「URL」と「イベント」の2つから選択することが出来ます。「URL」の場合はコードを設置したページの中からさらに特定のURLを指定して計測したい場合に選択してください。
「イベント」を選択すると、デフォルトで「Conversion」の項目が出てきます。これはつまり、コンバージョンコードを設置したページを計測するという意味なので、基本的には「イベント」を選択することオススメします。
すべての情報を入力し終え、保存したらコンバージョンの計測設定は完了です。
GTMでの設定方法
次に、GTMを活用した場合の設定方法をご紹介します。
ベースコードの設定
①「タグ」>「新規」ボタンからタグを作成
まず、ベースコードのタグを「新規」ボタンから作成します。
②「カスタムHTML」を選択
タグタイプから「カスタムHTML」を選択し、ベースコードを貼り付けます。
③トリガーを選択
HTML部分にコードを貼り付け、トリガーとして「All Pages」を選択しましょう。
これで、ベースコードの設定は完了です。
コンバージョンコードの設定
次にコンバージョンコードの設定を行います。
①「タグ」>「新規」ボタンからタグを作成
ベースコードと同じく、タグを発行します。
②「カスタムHTML」を作成
こちらも同じくタグタイプから「カスタムHTML」を選択し、コンバージョンコードを貼り付けましょう。
この後トリガーの設定をする必要があるため、一旦この状態で保存しましょう。
③トリガーを作成
「トリガー」>「新規」ボタンを選択します。
④トリガーの詳細を記載
トリガータイプ「ページビュー」を選択し、計測したいページのURLを入力します。入力が完了したら保存します。
⑤トリガーを選択
先ほど作成したタグを選択し、トリガーを設定して保存します。
これで、コンバージョンタグの設定は完了です。
公開する
すべての設定が完了したら公開しましょう。
これでGTMでの設定は完了です。
完了したら直貼りの時と同じようにカスタムコンバージョンを作成する必要があります。設定方法は同じですので、忘れないようにしましょう。
補足
LINE広告でコンバージョン計測を行う上で、いくつか補足いたします。
トラッキング計測の発火確認方法
計測設定が完了した後で実際にトラッキングできているか確認することが可能です。管理画面コンバージョン一覧にて、ステータスという項目があります。一度でも発火するとこのステータスが「利用可能」に変わるため、こちらで正しく設定できているかを確認することが出来ます。
複数のコンバージョン地点計測について
LINE広告では、アカウント毎にベースコードやコンバージョンコードが決められています。そのため、計測地点ごとにデータを確認することは出来ないため、注意が必要です。
(例:お問い合わせと資料請求を計測しているが、1つのコンバージョンとして出力される、など)
ただし、カスタムイベントコードを活用することで、荒業ではありますが、複数計測地点を設定していた場合でもデータを確認することが可能です。こちらの詳細については、尺の都合上次回以降でご紹介できればと思います。
まとめ
今回はコンバージョンコードを活用したコンバージョン計測の方法についてご紹介しました。これからLINE広告の配信でコンバージョン計測を行う方の参考になれば幸いです。また、公式サイトでもLINE Tagについて解説された記事がありますので、こちらもご参照ください。
記事の途中でも書きましたが、次回以降の記事でカスタムイベントコードについてもご紹介できればと思います。以前の記事でレポートについてご紹介しましたが、LINE広告はいろいろと奥が深いのでさらに研究を進めていきます。