こんにちは、みなさんは普段、FacebookやInstagramなどのSNSを利用していますか?
僕もよく利用しているのですが、昔に比べてニュースフィードには広告をよく見るようになり、大手企業だけでなく、中小企業の広告主も日に日に増えている印象です。
低予算で広告配信ができるようになってきたのも広告主が増えた要因の一つだと思いますが、細かいターゲティングが可能になったことでターゲットユーザーに狙い撃ちできる広告(=予算を無駄遣いしない広告)という認識が広まってきたのも、様々な企業がSNS広告を始めようと思ったきっかけではないでしょうか。
そんなSNS広告の中でも特に細かくターゲティング設定ができるのがFacebook広告です。その中でも個人的に「カスタムオーディエンス」というターゲティング方法が面白いと思ったので、是非利用していただきたいと思い、記事にしました。
カスタムオーディエンスとは
カスタムオーディエンスとは・・・
企業が持っているFacebook外の顧客データ(メールアドレス、電話番号、FacebookのユーザID、モバイル広告ID)とFacebookのアカウント情報をハッシュ化して照合し、Facebook上で広告配信をできるようにしたオーディエンスのこと。
カスタムオーディエンスへの広告配信を行うことで、企業が持っている顧客データをもとに、それらの顧客に向けてFacebook上でも広告を配信することができるようになります。
どんなカスタムオーディエンスを作成できるのか?
カスタムオーディエンスは以下の4つのうちのどれかを使用して作成します。
一つ一つ解説していきたいと思います。
1.「Facebookでのエンゲージメント」に基づくカスタムオーディエンスの作成
Facebookのコンテンツでアクションをしたユーザーで、カスタムオーディエンスを作成できます。以下のようなアクションをしたユーザーで、カスタムオーディエンスを作成することができます。
1.Facebookで動画を再生したユーザー
「動画を3秒以上再生した人」や「動画の75%を再生した人」等で作成可能。
2.リード獲得広告を利用したユーザー
「フォームを開いた人」「フォームを開いたが、送信しなかった人」「フォームを開いて、送信した人」で作成可能。
3.キャンバスを開いたユーザー
「このキャンバスを開いた人」「このキャンバス内のリンクをクリックした人」で作成可能。
4.ページとのエンゲージメントがあったユーザー
「ページにアクセスした人」「コールトゥアクションボタンをクリックした人」「ページまたはその投稿を保存した人」等で作成可能。
「Facebookでのエンゲージメント」に基づくカスタムオーディエンスの作成は最近追加された機能ですが、ここに書ききれていない細かい設定も可能です。商材に合わせて、様々な使い方ができるので、是非一度利用してみてください。
使用例:リード獲得広告で「フォームを開いたが、送信しなかったユーザー」に対して、フォームの項目を変更して、再度リード獲得広告を配信することでフォームの入力を促してみる。
2.「ウェブサイトトラフィック」に基づくカスタムオーディエンスの作成
ウェブサイトや特定のウェブページにアクセスしたユーザーで、カスタムオーディエンスを作成できます。リスティング広告で言うところの、リマーケティング用ユーザーリストの作成方法と一緒です。
作成方法は、Facebookピクセル(リスティング広告でいうリマーケティングタグやCVタグに当たるもの)を利用して、Facebookユーザーとウェブサイトを訪問したユーザーを照合し、一致したユーザーをカスタムオーディエンスに追加します。
例えば、以下のようなルールを設定してユーザーを追加することができます。
- ウェブサイトにアクセスしたユーザー
- 特定のURLを含むウェブページにアクセスしたユーザー
- 特定のURLを含むウェブページ以外にアクセスしたユーザー
- 一定期間ウェブサイトにアクセスしていないユーザー
- カスタムコンビネーション(例:URL1とURL2にアクセスしたユーザー)
上記のルールで収集する期間も過去1日〜180日まで選ぶことができます。
CVユーザーの除外登録なども簡単にできるので、ウェブサイトにFacebookピクセルを設置されている場合は、是非設定しておきたいですね。
使用例:特定の商品ページを見ているユーザーに、その商品の広告を配信し商品購入を促してみる。
3.「カスタマーファイル」に基づくカスタムオーディエンスの作成
企業の持っている顧客情報をFacebookの広告マネージャにアップロードすることで、顧客とFacebookユーザーを照合して、カスタムオーディエンスを作成することができます。
※データはアップロード時にハッシュ化されます。
顧客情報をアップロードする方法は以下の2つです。
- 顧客情報の含まれるファイル(CSVかTXT)を使用する
顧客情報の含まれるファイルを作成する際にファイルテンプレートをダウンロードできるので、そのファイルに「名前」「電話番号」「メールアドレス」「郵便番号」「FacebookアプリユーザーID」などの識別子を入力しアップロードできます。 - MailChimpからインポートする場合
MailChimpという無料のメール配信サービスを利用している場合、そこで使っている顧客のメールアドレスをアップロードできます。
顧客情報の載っているファイルとFacebookユーザーを照合し、一致したユーザーのみがカスタムオーディエンスとして追加されます。
一致しなかったユーザーはカスタムオーディエンスに追加できないため、上記の識別子やメールアドレスなどの顧客情報はなるべく多く、正確に用意していただく必要があります。
使用例:既存顧客にセール情報やイベント情報の広告を配信し、ウェブサイトやFacebookページへの再訪問を促してみる。
4.「アプリアクティビティ」に基づくカスタムオーディエンスの作成
アプリまたはゲームで特定のアクションを実行したユーザーで、カスタムオーディエンスを作成できます。
アプリやゲーム内でのアクション(エンゲージメント)であれば、基本的には何でもカスタムオーディエンスに追加するためのイベントとして設定できます。
例えば、以下のようなことをイベントとして設定できます。
- 過去90日間のアプリの利用履歴がない。
- コマースアプリでカートに商品を入れたまま購入に至っていない。
- アプリ内のキャラクターがレベルアップした。
アプリアクティビティに基づいてカスタムオーディエンスを作成するには、アプリ開発の知識なども必要ですので、知識がない場合の利用は少し難しいかもしれません。
利用してみたい方は、以下のヘルプページを参考にしてみてください。
アプリのアクティビティに基づくターゲット設定
使用例:アプリ内で100レベルに達したユーザーに、100レベル以上のユーザー限定のイベント告知。
【補足】類似オーディエンスについて
カスタムオーディエンスの作成とは別に、類似オーディエンスというものも作成することができます。類似オーディエンスとは、作成したカスタムオーディエンスに類似するオーディエンスのことです。
類似オーディエンスの作成時には、オーディエンスサイズを下の画像のように選択できるようになっており、指定したカスタムオーディエンスと指定した国を元に、類似度が高い上位1%〜10%のFacebookユーザーを狙って広告配信ができようになっています。
広告管理者が作成したカスタムオーディエンスに類似するユーザーをFacebookが収集してくれるので、ターゲットユーザーに近いユーザーを効率よく収集しアプローチすることができます。
まとめ
カスタムオーディエンスを利用することで、オフラインで獲得したユーザーにもFacebook広告を配信することができたり、アプリでのアクションを元に広告を配信できたりと、商材やターゲットユーザーに合わせて様々なターゲティングができるのが面白いですね。
状況に合わせてカスタムオーディエンスを利用して、成果獲得に繋がれば幸いです。