みなさんこんにちは。
今回は今年の1月にGoogleにて実装された自動入札のデータ除外機能についてご紹介します。個人的に便利だと感じるアップデートでしたので、本記事を通してしっかりマスターしていきましょう。
データ除外機能とは
それではさっそく機能について見ていきましょう。
概要
まずは公式ヘルプを見てみましょう。
データ除外は、コンバージョン トラッキングで問題が生じた日付のデータをすべて無視するようにスマート自動入札に指示する高度なツールです。
(公式ヘルプ:データ除外を使用して、コンバージョン トラッキングの問題がスマート自動入札に影響しないようにする)
簡単に言えば、自動入札の最適化において、参照してほしくない期間を指定できる機能ということですね。データの取得期間がカスタマイズできるようになったことで、さらに自動入札の活用度が高まりそうですね。
また、別の機能として「季節性の調整」という機能もありますので、こちらは弊社過去記事をご参照ください。
弊社過去記事
【Google広告】「季節性の調整」の入札戦略が登場
設定方法
それでは、設定方法について見ていきましょう。
①「ツールと設定」から「入札戦略」を選択
まずは「入札戦略」を選択します。
②「詳細設定」から作成
「詳細設定」から新規作成が可能です。早速作っていきましょう。
③詳細を記載して保存
詳細を記載します。
- 名前
- 除外期間
- キャンペーン
- デバイス
冒頭で紹介した除外したい期間をここで指定します。日にちだけでなく1時間単位で細かく設定することも可能です。キャンペーンは「検索ネットワーク」「ディスプレイ」などのキャンペーンタイプでも指定できますし、もちろん特定のキャンペーンのみを指定することも可能です。
必要事項を選択したら保存を押して完了です。
活用方法考えてみた
この機能を使っていくつか活用方法を考えてみました。
トラッキングしていない期間を除外
例えばCVタグをサイトに設置する前に広告をスタートをさせていたり、LPの切り替えなどで一時的にトラッキングできていない期間などを指定することで、最適化の妨げになるものを防ぐことができるのではないでしょうか。配信開始時にCVの計測テストなどで管理画面に反映させている場合も合わせて除外することが出来ますね。
コンバージョンアクショングループと合わせて活用
広告配信する中で途中でCV計測地点を変更することもあるかと思います。例えば、これまでは「電話タップ」「お問い合わせ」「資料請求」のコンバージョンアクショングループで配信しており、途中から「電話タップ」を除いたグループで配信しているキャンペーンがあるとします。その場合「電話タップ」を除く前後でCV数に影響がある可能性が高いので、変更以前の期間を除外するのが良いと思います。
※アカウント単位やキャンペーンタイプで除外している場合はコンバージョンアクショングループの活用は必須ではありません。
そもそもコンバージョンアクショングループとは?という方は弊社過去記事をご参照ください。
自動入札に切り替えたタイミングで活用
弊社でもあるあるなのですが、手動運用から自動入札に切り替えたあとにパフォーマンスが低下したというアカウントをよく見かけます。これは自動入札に切り替えたタイミングで機械学習が始まり試行錯誤をしている段階という要因も考えられます。特に手動運用時になかなかCVを獲得できなかった期間を参照することで、かえって最適化が遅くなる可能性もあるので、自動入札への切り替えのタイミングで手動運用以前を除外するというのも手です。
注意点
何点か注意点をピックアップしたので、ご紹介します。
指定期間の最大日数は14日間まで
一度に除外を指定できる期間は14日間までです。そのため、1ヶ月以上の長い期間を除外したい場合は、複数作成してそれぞれ適用させる必要があります。
クリックに対して除外が適用
これは結構重要な話ですが、データ除外機能はクリックに対して適用されます。例えば、検討期間が長い商材などで、クリックしてからCVに至るまで時間がかかる場合は注意が必要です。そのため、配信開始直後は計測テストもしたし除外しておこう、というように安易に活用するのではなく、しっかり考慮するようにしましょう。
頻繁な使用は注意しよう
データ除外は、サービス停止や重大な問題に対応するための機能です。データ除外を頻繁に、または長期にわたって使用すると、スマート自動入札の掲載結果に悪影響が及ぶ可能性があります。
(公式ヘルプ:データ除外を使用して、コンバージョン トラッキングの問題がスマート自動入札に影響しないようにする)
上記の通り公式ヘルプでも頻繁に活用するとかえって全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼすと記載があるので、本当に最適化の妨げになりそうな期間を設定しましょう。
(そもそもいくつも設定するのが大変というのもありますが、、、笑)
まとめ
注意点でも記載しましたが、今回のデータ除外機能は使い方次第では最適化を妨げることにもなるので活用前にしっかり考慮しましょう。
最近の広告運用の動きとして自動入札をどんどん活用することを媒体社も推奨してきていますが、こういったアップデートでカスタマイズ性が増すのは非常にありがたいです。先日弊社の記事でも紹介したマッチタイプの件もそうですが、人の手で管理するよりもAIに任せた方が効率的になる部分がどんどん増えていってるので、使える機能は積極的に活用したいですね。