多様性が重要視されるようになった昨今、DE&Iに対する関心も高まっています。DE&Iとは多様性や公平性を尊重する考え方で、広告においても欠かせません。
本記事では、DE&Iの観点からどのような表現がユーザーに不快感を与えてしまうのかを紹介します。
DE&Iとは
DE&I(Diversity Equity & Inclusion:ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは、以下の要素で構成される考え方です。
- D ダイバーシティ(多様性)
- E エクイティ(公平性)
- I インクルージョン(受容)
一人ひとりの個性を尊重し、多様性を受け入れ、社会や組織、企業などで個々が十分に能力を発揮できるようにすることをD&Iといいます。このD&Iの環境や機会に公平性を与えたものがDE&Iです。
E エクイティ(公平性)は、すべての人に同じ機会を与えるという意味ではありません。人それぞれの違いや個性を考慮した方法で機会を与えることを指しています。
ユーザーに不快感を与える表現
Yahoo!に寄せられたDE&I観点の意見で、ユーザーが不快に感じる主な表現は以下の2つです。
- 平均性を強調する
- 身体的な特徴を過剰に表現する
それぞれ解説します。
平均性を強調する
他者と比べて、閲覧しているユーザーが平均以下であると示唆する広告表現は、ユーザーに不快感を与える可能性があります。
広告を制作する際はユーザー目線を心がけ、身長や体重などの具体的な数値の記載を控えて包括的な表現を用いるとよいでしょう。
平均性を強調する広告表現として、以下のようなものが挙げられます。
- 他者と比較する表現(「平均では」「みんな」「普通」など)
- 身長や体重など、身体に関する具体的な数値を使用し、不安を煽ったり基準値を強調したりする表現
身体的な特徴を過剰に表現する
身体の外見的特徴を強調した表現は避けるようにしましょう。
以下のような理想の外見を示唆するような広告は、ユーザーに不快感を与える可能性があります。
- シミ、しわ、薄毛などの身体的特徴を強調した表現
まとめ

人との交流が盛んになり、ネットやSNSで自己表現ができるようになったことも多様性が重んじられる要因の一つです。ユーザーの個性を把握しやすい一方で、考慮すべき点も多く見えるようになりました。
ユーザーの興味関心を引き、共感してもらう広告配信を行うために、DE&Iを意識した表現を考えてみるとよいでしょう。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。