今回は、Goolge広告にて2020年9月に追加された、動画キャンペーンにて確認できるフリークエンシーに関する指標についてご紹介します。
今まではリーチやフリークエンシーに関する指標として、「ユーザーあたり」で分かるユニークリーチ指標と、「Cookieあたり」で見積もるCookieベース指標の2種類がありました。ただ、ITP対策によるCookie制限の影響か、Cookieベース指標はすでに管理画面からいなくなっています‥。(フリークエンシーキャップはCookieベースで適用されるため、個人的に2種類ともよく見ていました)
今後メインになっていく「ユーザーあたり」の指標に、今までありそうで無かったフリークエンシーの内訳などの細部情報を確認出来る指標が追加されました。
頻度の分布
選択した期間内で、特定の回数を広告表示したユーザーの数を確認出来る指標です。
1回以上広告を表示したユーザーは「1+」、2回以上広告を表示したユーザーは「2+」と最小数区切りで、下図のように「1+」~「10+」の6つのバケットで表示されます。数値にカーソルを合わせると棒グラフでも確認できるため、視覚的に分布が分かりやすいようになっています。
Goolge広告ヘルプページ:頻度の分布について
活用例
今までは期間内の平均表示頻度しか見れませんでしたが、回数ごとの内訳を確認できることによって、新たな発見があると思います。
例えば下図では、ダイナミックラインナップとトピックターゲティングで配信しており、平均表示頻度のみで見るとダイナミックラインナップ:1.2回、トピックターゲティング:1.9回とそこまで差はないように感じます。しかし、頻度の分布で見てみるとダイナミックラインナップは全てのユーザーに対して2回以上は広告表示出来ていないことが分かりますね。
本件は30日間での数値になりますが、30日間で広告表示1回となるとあまりユーザーの印象に残っていない可能性があります‥。広告主様にダイナミックラインナップのご予算を増やすご提案が出来そうです。
【ダイナミックラインナップについて】
弊社過去記事:【Youtube広告】新機能、ダイナミックラインナップで商材に関連したコンテンツに広告表示をしよう
注意点
下記、頻度の分布を確認する際に頭に入れておきたい注意点です。
- バケット内のユーザーは重複している
- 表示できるのは31日以下の期間のみ
- 表示できるのはキャンペーン単位のみ
バケット内の重複とは、例えば広告を2回以上表示したユーザーは「1+」(1回以上)と「2+」(2回以上)両方にカウントされることを指します。棒グラフで見たら「1回以上と2回以上でこんなに差がある」と即座に思いがちですが、重複分を考慮しなければいけませんね。
平均表示頻度(ユーザーあたり7日間または30日間)
1日間から一定期間における、過去7日間または30日間にキャンペーンの動画広告が表示されたユーザーあたりの平均回数が確認できる指標です。
こちらも数値にカーソルを合わせるとグラフが現れて遷移が視覚的に分かりやすいです。最小~最高値も確認出来るのと、グラフ上でカーソルを合わせると1日単位のフリークエンシーが確認できるようになっています。
Goolge広告ヘルプページ:平均表示頻度(ユーザーあたり7日間または30日間)
注意点
- 表示できるのはキャンペーン単位のみ
- グラフ内の日別数値は30日以内のみ表示可能
まとめ
今回はGoolge広告の動画キャンペーンで確認出来るようになった新指標についてご紹介しました。
動画広告は、「動画の何%まで視聴数が多いのか」や「フリークエンシーは何回の割合が多いのか」のような段階的に数値を確認出来る指標があり、ディスプレイ広告などとはまた違った視点で配信状況をみることが出来て面白いですね。本記事が動画広告を配信している運用者の方のご参考になりますと幸いです。