本記事では競合について考えてみたいと思います。
そもそも競合とは
一口に競合と言っても様々な種類があります。
例えば果物屋を例に考えてみると同じ果物を扱う別の果物屋はもちろん競合に当たります。他にも果物はお見舞いの品として買われることも多いので、お見舞い用のギフトを販売しているお菓子屋も競合と言えるでしょう。そのお店が店頭で若い女性に人気のおしゃれなフルーツジュースを売っているのなら、隣でタピオカドリンクを売っているお店も競合と言えるかもしれません。
このように同業他社に加えて、ターゲットやニーズが同じ別商材も競合になっている場合があります。
他社名をキーワード登録するときの注意点
競合キーワードを登録する上で他社名を登録した場合、オークション分析や実際に自社名で検索をかけたときに、登録された側の会社様が自社名でキーワード登録して配信されていることに気付かれる可能性があります。
競合していたとしても協力関係にあったり、親会社、子会社の関係であれば該当の競合他社から広告の停止を求められる場合もあり、思わぬトラブルの火種になるなど、お客様にご迷惑をおかけすることもあります。そのため、一運用者としては出稿自体をお勧めしていません。くれぐれも、お客様との相談の上で、出稿するかどうかを慎重に考えていきましょう。
競合をキーワード登録するときの注意点
競合にも様々な種類があるとお話しましたが、すべての同業他社やニーズ・ターゲットが同じ商品を競合と位置づけてキーワード登録を行うのは危険です。また、同業他社名以外の競合キーワードを登録する場合でも、注意するべきポイントをまとめました。
価格帯
商品の値段、重要ですよね。余程のお金持ちでない限り価格の問題は避けては通れません。
例えば3,000円以内の菓子折りを探している人に10,000円の菓子折りの広告を出した場合、それがどんなに3,000円のものより高品質だとしてもしても検討してもらえない可能性が高いです。
どんなに良い商品であっても予算内でなければ手が出せないため、自社の商品とあまりにも価格帯が離れていると、値段の時点で候補から外されてしまいます。まずは第一段階として価格帯をチェックしてみましょう。
優位性があるか
実際比較されたときに勝てる競合かということも重要です。
検討時間が長くない商材は競合よりも最上位に広告を掲載してそのまま成果を獲得する、という場合もありますが多くの場合は複数の商品を検討されるため、キーワードとして登録した競合と比較される可能性は非常に高いです。比較されたときに全く優位性がないところに広告を出しても、両方クリックされてから（つまり広告費はしっかりかかった上で）他社へ流れてしまうだけです。
競合キーワードへ出稿する場合は比較検討されることを前提に、競合との違いや優位性を広告文やサイト内にしっかりと訴求することが大切です。
ニーズの広い商材
一部のニーズに対して競合していても、競合のニーズが広い場合は注意が必要です。
例えば紅白饅頭の通販の競合として、お祝いの品として競合しそうなお煎餅の詰め合わせに関するキーワードを登録したとします。この場合、紅白饅頭はお祝いごとにしか使われませんが、お煎餅の詰め合わせはお見舞いやお詫びの品、お祝い以外の差し入れとしてのニーズもあります。そのため、「お煎餅詰め合わせ」のみなどで登録してしまうと紅白饅頭を買うはずのないユーザーまで流入させてしまいます。
この場合には競合となる商品名のみで登録を行う、ニーズと商材を掛け合わせて登録を行う、別のニーズのキーワードを除外する、といった対応策を取る必要があります。今回のケースでは「お煎餅詰め合わせ お祝い」で登録する、「お見舞い」「お土産」などを除外する、といった対策等が有効だと考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
競合にも様々な種類があり、それが本当に自社や自社商品の競合になり得るのかは、自社と競合を比較し分析してから判断する必要があります。また、実際にキーワードとして登録する際には注意が必要な点も多いため、特に代行で運用している場合はお客様とご相談しながら慎重に判断したいですね。
