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【リスティング運用者向け】作業を効率化する関数の紹介:データ成形編【Excel】【Excel】

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会社にもよりますが新入社員の方々もそろそろ実務が始まっている事と思います。
まずは先輩社員のお手伝いで入稿や広告文の変更などといった作業が多いのでは無いでしょうか?
そういった手伝いができるのは非常に有意義ですが、作業は早々に終わらせて勉強する時間を確保していきたいですよね。

そこで今回は作業を効率化するエクセルの使い方を紹介します。

データの整形

大量の地域や追加キーワードなど、クライアントから依頼を受ける事も多いと思います。
クライアントが持っている情報は実際の現場のデータだったり肌感だったりが反映された非常に有用なデータである一方、先方のPCリテラシーによってはそのままでは使えない状態で渡される事も多々ありますよね。
全角、半角入り混じっていたり、スペースから始まっていたり終わっていたり……

関数を使って使えるようにきちんと整形できるようになれば作業スピードアップです。

不要なスペースを削除する「TRIM関数」

前後に無意味なスペースが入っていたり、連続でスペースがある場合にはTRIM関数が有効です。

=TRIM(文字列)

これだけで簡単に不要なスペースを消すことが出来ます。

TRIM関数の使用例

スペースが複数入っていたり、先頭あるいは末尾にスペースがある場合に使えます。
セル内のスペースを一個一個修正するのは骨が折れますし、置換でスペースを全部消すと本来必要なスペースまで消してしまう可能性もあります。

そんな時にTRIM関数を利用しましょう。
ただし、全角スペースも半角スペースも同じスペースとして認識される上に、文字列の中で先に記載されているスペースが優先されるため、TRIM関数だけでは全角半角が入り混じる事になります。

半角全角を置き換える「JIS関数」「ASC関数」

半角文字を全角に置き換えるのが「JIS関数」、全角文字を半角に置き換えるのが「ASC関数」です。
クライアントから頂いたデータの中にはカタカナが半角だったり全角だったりすることも多いですよね。
半角カナを使ってはいけない訳ではないですが個人的に気持ち悪いので全角に直したい。
そんな時に使えるのがJIS関数です。

=JIS(文字列)

この関数は半角をすべて全角に変換してくれます。
注意点としてはスペースや英数字もすべて全角になってしまうという点です。

逆に全角のスペースを一気に半角にしたいときはASC関数を使います。

=ASC(文字列)

ASC関数、JIS関数の使用例

上の図はTRIM関数で整形したものを更にASC関数、JIS関数で整形しています。
ASC関数ではスペースがすべて半角に、JIS関数ではスペースがすべて全角になっているのがお分かり頂けると思います。

リスティング広告の入稿においてスペースは多くの場合半角である事が多いため、ASC関数は覚えておいて損はありません。

広告文の変更

作業の手伝いの中でも多いのが広告文の差し替え。
特にキーワードとの関連性を考えるとキーワードの挿入は当たり前のように行われています。
更にGoogleもYahoo!も広告カスタマイザなどより緻密に広告文をコントロールする機能があり、使いこなしていかなければいけません。
これをちまちまと変更していたら時間がいくらあっても足りません。

広告文へのキーワードの挿入を簡単に行うための関数を紹介します。

文字列を置換する「SUBSTITUTE関数」

特定の文字列を別の文字列に置き換える関数です。
「Ctrl + H」で置換してしまっても良いですが関数でも可能です。

=SUBSTITUTE(対象のセル,置換対象文字列,置換後の文字列)

広告文にキーワードを挿入する場合などに利用できます。

SUBSTITUTE関数の使用例

広告文にキーワードを挿入するケースです。
この場合はキーワードの半角スペースを「の」に置換した上で、「◯◯の□□」を更に置換しています。

=SUBSTITUTE(広告文のセル”◯◯の□□”,SUBSTITUTE(キーワードのセル,” “,”の”))

SUBSTITUTE関数を二重で使用して広告文にキーワードを挿入しています。
組み合わせ次第で思いの外自由度は高くなります。

番外編:簡単に画像を取り出す方法

クライアントから画像がエクセル、パワポに貼り付けられた状態で送られてくるなんて事がたまにありますよね。
そんなエクセル内(パワポでも)の画像を簡単に取り出す方法があります。

ZIP化する

エクセルをZIPに圧縮してみましょう。
拡張子を.zipにして保存し、それを解凍すると画像データだけのフォルダが作成されます。
これで簡単に画像を取り出せますね。
(※この方法が可能なのはExcel2007以降(拡張子.xlsx)のみです。)

そのままエクセルファイルを解凍しても取り出せました。

まとめ

エクセルの関数はリスティング運用者が効率的に作業を行う上で必要なスキルです。
とはいえ、すべての関数を把握して利用しなければならないという訳ではありません。
効率化の助けとなる関数だけでも知っておけば十分でしょう。

他にもレポーティングの際によく利用するSUMIF関数や、VLOOKUP関数などもありますが今回は入稿作業で使える関数を紹介させていただきました。

次回は分析の際に役に立つ関数、機能の紹介をします。

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