こんにちは、運用者の黒川です。
さて今回は、春の訪れとともに成果が伸びた案件をご紹介します。
「なぜこの商材は春にCVが増加するの？」という視点から楽しんでいただければと思います。
※紹介する案件のデータ集計期間中に、大幅な予算変更・配信内容の変更は実施しておりません。
※ご紹介する商材は、実際のものとは少し異なる類似商材となります。
案件①：業務用の殺虫機
以下、12月から3月にかけてのパフォーマンス推移です。
※2016年12月以前からも配信しております。
本案件は月当たり平均3件程度のCV数を獲得しておりました。
そして、12月～1月は平均を下回るパフォーマンスですが、
2月、3月と春に近づくにつれてCV数の増加が見られました。
要因の想定
業務用の殺虫機という商材の特性上、虫が大量に発生しやすい時期に向けて、
買い替えや導入を検討すると想定しております。
そのため、寒くて虫が比較的発生しにくい冬は購入モチベーションが低く、
虫が大量に発生しやすい夏に備えて、春にかけてモチベーションが上がっていく商材といえます。
※業務用ですので、決算のタイミングで買い替えるという要因も影響している可能性は高いですね。
案件②：家具の通販
以下、1月から4月(4/15まで）にかけてのパフォーマンス推移です。
※2016年1月以前からも配信しております。
本案件は月当たり平均30件程度のCV数ですが、
4月に入ってから、3月の倍のペースでCVを獲得しております。
要因の想定
本商材は、
引っ越しや、新築を買った(建てた）、結婚した時などに良く購入されるそうです。
このことから、
引っ越して4月から新しい住居に住み始めたタイミングで、
部屋に合った家具を買う、といった行動により、CV数が増加したと想定しております。
※ちなみに本案件は前年の1～4月も配信しており、
今回と同様、4月にCV数が伸びるという傾向が表れておりました。
今回の結果から運用に生かすには
上記商材については、
リスティング上では春にかけてCV数が増加する傾向があることがわかりました。
そこで、今回の結果を踏まえて、
次回よりよくするために、以下の施策・プランをご提案するのが適しているのが考えてみましょう。
- 予算強化
…ニーズが増加し、検索機会が増える傾向があれば、該当期間のみ予算強化を行って、機会損失なく成果獲得数を最大化すべきです。それにあたって、年間予算を組んで計画的に予算を分配するのが効率的ですね。 - 特別なキャンペーンを実施したり、ディスプレイ広告(リマーケティング)を実施
…検索母数が増加するというよりは、ユーザーのモチベーション（購入意欲）のみが高まるケースもあります。（ユーザーの数は変わらず、質が高まるという意味合いです。）
その場合、ユーザーの母数は変わらないので、該当の時期にセールや特典を付けるなどのキャンペーンを実施してCVRを高めたり、リマケを配信するなどでこちらからアプローチをかけてCV数の増加が図れそうです。
（※検索広告は機会損失なく配信した上での話です。）
まとめ
今回の事例では、
「春だから○○になる→ユーザーのニーズが高まる→CV数が増える」といった具合に、
CV数が伸びた要因を「季節」に絡めてお話しました。
季節以外にも、ユーザー行動や意図に影響を与えるものはたくさんありますので、
どのタイミングでどんな商品が売れるのか、ということを考えていくことの楽しさと重要性をお伝えできれば幸いです。
以上、黒川でした。
