ドメインパワーとは、SEOツールがサイト全体の被リンクの強さを点数にした指標の通称です。
上げるには点数そのものを追わず、紹介される理由を作ってリンク元を増やし、得た評価をサイトの中で逃がさないことが近道です。本記事では、ドメインパワーの正しい上げ方と、上がらない・下がったときの見分け方を解説します。

この記事でわかること
- ドメインパワーの正体と、Googleの評価との関係
- リンク元を増やす6つの施策と、評価を逃がさない5つの整え方
- 上がるまでの進め方の例と、数値を記録するコツ
- 上がらない・下がった・0のままのときの原因と対処
- 数値を上げるためにやってはいけないこと
なお、被リンクの集め方やサイトの整え方に迷っている方は、カルテットコミュニケーションズの被リンク代行の無料相談もご活用ください。
今のリンク元とサイトの構成を一緒に確かめ、広告の検索データも生かしながら、取り組む順番を整理します。

カルテットの被リンク代行
リンクの購入や自作自演には頼らず、事業と関係の深いサイトに一つずつ打診して、自然な文脈で紹介される被リンクを獲得します。Googleのガイドラインに沿った方法で、媒体の選定から交渉・掲載・毎月のレポートまでまとめて対応します。
ドメインパワーとは?上げる前に知っておきたい数値の正体

この章でわかること
- 定義①|ドメインパワーはSEOツールが付ける点数の通称
- 定義②|Googleは「ドメインパワー」を順位に使っていない
- 定義③|それでも上げ方を考える意味がある理由

上げ方を考える前に、そもそも何の数値なのかを押さえておきます。数値の正体を知らないまま施策を選ぶと、点数だけが動く遠回りの方法に手を出しがちです。
言葉の意味をくわしく知りたい方は、ドメインパワーとは何かを解説した記事もあわせてご覧ください。ここでは、上げ方に関わる点に絞って説明します。
定義①|ドメインパワーはSEOツールが付ける点数の通称
「ドメインパワー」は特定のツールの正式な名前ではなく、日本で広く使われている呼び名です。実際には、AhrefsのDR(ドメインレーティング)やMozのDA(ドメインオーソリティ)など、各ツールが独自に計算した点数を指します。
ドメイン評価 (DR) は、当社データベースの他のサイトと比較して、ウェブサイトのバックリンクプロファイルの強度を100ポイントで示しています。
引用元:Ahrefs ヘルプセンター「ドメイン評価(DR)とは何ですか?」
どのツールも、元になるのは自社のクローラーが集めた被リンクのデータです。Mozは計算に使う要素として、リンクしているドメインの数と、そのリンクの質を挙げています。
この「自社にリンクしているサイトの種類」を、リンク元ドメイン(参照ドメイン)と呼びます。同じサイトから何本リンクをもらっても、リンク元ドメインの数は1つのままです。
ドメインパワーは、ツールごとに計算方法が違う「被リンクの点数」の総称です。
定義②|Googleは「ドメインパワー」を順位に使っていない
大事なのは、ドメインパワーはGoogleが付けている点数ではないという点です。Mozは自社の指標について、Googleの順位を決める要素ではないと明言しています。
Domain Authority is not a Google ranking factor and has no effect on the SERPs.
引用元:Moz「Domain Authority: What is it and how is it calculated」
(ドメインオーソリティはGoogleのランキング要因ではなく、検索結果に影響しません。)
一方でGoogleは、リンクを評価の手がかりの1つとして使っています。Google 公式 SEO スターター ガイドでも、PageRankはリンクを使う基本的な仕組みの1つで、多くのランキングシグナルの1つにすぎないと説明されています。
ドメインパワーを上げても、それだけで順位が上がるわけではありません。
点数と順位は、同じ被リンクを別々の立場から見た結果です。図のように、Googleとツールがそれぞれ別の物差しでリンクを見ていると考えると整理しやすくなります。
定義③|それでも上げ方を考える意味がある理由
Googleの指標ではないのに上げ方を考えるのは、点数が「紹介の集まり具合」の目安になるからです。点数が上がる行動の多くは、ほかのサイトから紹介される機会が増える行動と重なります。
また、狙う言葉で上位に出ている競合と比べると、自社に足りないのが中身なのか紹介なのかを見分ける材料になります。Ahrefsも、DRは相対的な指標なので、似たサイトと比べて判断するよう案内しています。
ドメインパワーは目標ではなく、紹介が増えているかを確かめる計器として使います。
点数だけを上げる裏技を探すのではなく、紹介される理由を増やした結果として点数が付いてくる、という順番で考えます。この順番を守れば、ツールが変わっても通用する施策になります。
ドメインパワーの上げ方|リンク元を増やす6つの施策

この章でわかること
- 方法①|自社にしか出せない調査・データを公開する
- 方法②|用語集や解説ページなど「参照される資料」を作る
- 方法③|図解やひな形を引用しやすい形で配る
- 方法④|プレスリリースや取材で話題を届ける
- 方法⑤|取引先・業界団体・自治体の紹介ページに載る
- 方法⑥|社名だけの紹介に、リンクをお願いする

ドメインパワーを上げる中心は、新しいリンク元ドメインを増やすことです。リンクは自社で付けるものではなく、ほかのサイトの運営者が「紹介したい」と思って張るものです。
リンクしてくれるサイトは時間がたてば自然に現れるものですが、見つけてもらえるようにウェブサイトを宣伝するという方法もあります。
引用元:Google検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド」
つまり施策は、「紹介される材料を作る」ことと「材料を届ける」ことの2つに分かれます。図の左右に並べた6つの施策を、自社で用意しやすい順に見ていきます。
方法①|自社にしか出せない調査・データを公開する
紹介されやすいのは、ほかでは手に入らない一次情報です。顧客アンケートの集計、業界の価格の推移、問い合わせの傾向など、社内にあるデータは多くの会社が持っています。
記者やブロガーは、記事の根拠になる数字を探しています。数字の出どころとして自社のページが選ばれると、記事の中でリンク付きで紹介されます。
公開するときは、調査の方法・対象・時期を明記し、図やグラフを添えます。出典として使いやすい形にしておくと、引用する側の手間が減ります。
社内に眠っているデータを整理して公開することが、紹介を得る近道になります。
方法②|用語集や解説ページなど「参照される資料」を作る
業界の用語集、制度の解説、手続きの手順書など、何度も見返される資料もリンクを集めます。ほかのサイトが説明を省きたいときに、「くわしくはこちら」と張ってもらえるからです。
ポイントは、1つのテーマを広く深くまとめ、内容を新しく保つことです。古い情報のままでは、リンクを張った側の読者にも迷惑がかかるため、更新日を入れて見直します。
「くわしくはこちら」と張りたくなる、まとまった資料を1つ持ちます。
方法③|図解やひな形を引用しやすい形で配る
わかりやすい図解、チェックリスト、書類のひな形なども紹介されやすい材料です。ほかのサイトが図を使うときに、出典として自社のページにリンクが張られます。
図の下に「引用の際は、出典としてこのページへのリンクをお願いします」と書いておくと、出典の書き方に迷わせません。資料をダウンロード形式で配る場合も、配布ページ自体は誰でも見られるようにしておきます。
図やひな形には、出典の書き方を添えて配ります。
方法④|プレスリリースや取材で話題を届ける
新サービス、調査結果、イベントなどの話題は、プレスリリースや記者への情報提供で届けます。ニュースサイトや業界メディアに取り上げられると、記事の中から自社サイトへリンクされることがあります。
注意したいのは、リリースの配信サービスに載ったリンクそのものを目当てにしないことです。Googleのスパムポリシーは、プレスリリースなどに作為的なリンクを入れた記事に、評価を渡す形で対価を払う行為をリンクスパムの例に挙げています。
リリースは、記者に取り上げてもらうための材料として使います。
方法⑤|取引先・業界団体・自治体の紹介ページに載る
実際の取引や加盟の関係があるサイトは、紹介する理由がはっきりしています。導入事例を載せる取引先、加盟している業界団体、出展した展示会、地域の商工会議所などが代表的です。
まずは、すでに社名が載っているのにリンクがないページや、古いURLのままのページを探します。担当者に連絡し、掲載情報の更新とあわせてリンクをお願いするのが自然です。
実在の関係があるサイトから、正しいURLで紹介してもらいます。
ただし、「リンクする代わりにリンクしてもらう」だけの取り決めは別物です。相互リンクだけを目的にしたページ作りは、後半の「やってはいけないこと」で取り上げます。
方法⑥|社名だけの紹介に、リンクをお願いする
ウェブ上には、社名やサービス名だけが書かれ、リンクのない紹介も残っています。社名で検索して見つけたら、運営者に丁寧に連絡し、公式サイトへのリンクを足してもらえないか相談します。
お願いするのは、相手の読者にとってリンクがあると便利な場合に絞ります。メールでは、どのページのどの記述かと、張ってほしいURLを1つだけ伝えると、相手も判断しやすくなります。
すでにある紹介を生かすのは、少ない手間でリンク元を増やせる方法です。

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得た評価を逃がさない・サイト内に回す5つの整え方

この章でわかること
- 整え方①|URLを変えるときは301リダイレクトでつなぐ
- 整え方②|リンクを受けているページを消さない・404にしない
- 整え方③|wwwの有無やhttpとhttpsを1つのURLにそろえる
- 整え方④|内容が重なる古いページを1本に統合する
- 整え方⑤|内部リンクで、紹介を集めたページから大事なページへ回す

リンク元を増やすのと同じくらい大事なのが、すでに得た評価を逃がさないことです。リンクが張られていても、行き先のURLが消えていたり分かれていたりすると、評価は大事なページに届きません。
ここで挙げる作業は他社の協力がいらず、自社だけで今日から直せます。新しい紹介を待つ間に、先に片付けておきたい項目です。
整え方①|URLを変えるときは301リダイレクトでつなぐ
サイトのリニューアルやCMSの移行でURLが変わると、古いURLへのリンクは行き止まりになります。古いURLから新しいURLへ自動で転送する仕組みが、301リダイレクト(恒久的な転送)です。
検索エンジンの結果に表示されるページの URL を変更する必要がある場合は、可能な限りサーバー側の永続的なリダイレクトを使用することをおすすめします。
引用元:Google検索セントラル「リダイレクトと Google 検索」
移行の前に、古いURLと新しいURLの対応表を作り、すべての古いURLに転送先を決めます。まとめてトップページへ送るのではなく、内容が対応するページへ1対1でつなぐと、リンクから来た読者も迷いません。
URLを変えるなら、古いURLごとに新しい行き先を決めてから切り替えます。
整え方②|リンクを受けているページを消さない・404にしない
古いキャンペーンページや終了したサービスのページにも、外からのリンクが付いていることがあります。中身が古いからと削除すると、そのリンクは404(ページが見つからない状態)につながり、行き場を失います。
削除の前に、Search Consoleのリンクレポートの「上位のリンクされているページ」を開き、外部リンクを受けているかを確かめます。リンクを受けているなら、中身を更新して残すか、内容の近いページへ301で転送します。
ページを消す前に、外からリンクされていないかを確かめます。
Search Consoleの基本的な使い方は、Google Search Consoleについて解説した記事で紹介しています。
整え方③|wwwの有無やhttpとhttpsを1つのURLにそろえる
「wwwあり」と「なし」、「http」と「https」のように、同じページが複数のURLで開けると、リンクが別々のURLに分かれて張られます。どれか1つを正式なURLに決め、ほかのURLは301で正式なURLへ転送します。
サイト内のリンク、サイトマップ、名刺やパンフレットに載せるURLも、正式なURLにそろえます。外に配るURLが統一されていれば、新しく張られるリンクも自然と1つのURLに集まります。
正式なURLを1つに決め、社内外に配るURLもそろえます。
整え方④|内容が重なる古いページを1本に統合する
同じテーマの記事が何本もあると、リンクも複数のページに分かれて付きます。内容が重なるページは、いちばん充実したページに中身をまとめ、ほかのページはそこへ301で転送します。
似た記事どうしが同じ言葉で競い合う状態は、キーワードカニバリゼーションとも呼ばれます。見分け方と直し方は、キーワードカニバリゼーションの解説記事をご覧ください。
分かれた評価は、統合と転送で1つのページに集めます。
整え方⑤|内部リンクで、紹介を集めたページから大事なページへ回す
外からのリンクは、調査記事や用語集など、紹介されやすいページに集まりがちです。そのページから、サービスページや問い合わせにつながる記事へ内部リンクを張ると、得た評価をサイトの中で回せます。
Googleのリンクに関するベスト プラクティスでも、関心のあるすべてのページに、同じサイトの少なくとも1つの別のページからリンクを張ることが勧められています。リンクの文言は「こちら」ではなく、リンク先の中身がわかる言葉にします。
紹介を集めたページは、大事なページへの入り口として使います。
ドメインパワーが上がるまでの期間と進め方

この章でわかること
- 期間①|変化を確かめるのは数か月単位で考える
- 期間②|半年たっても低いままなら、施策の量と相手を見直す
- 期間③|月に一度、同じツールで記録する

「ドメインパワーはどのくらいで上がるのか」は、よくいただく質問です。結論から言うと決まった期間はなく、紹介が付くペースと競合の動きで大きく変わります。
期間①|変化を確かめるのは数か月単位で考える
被リンクは、相手のサイトが記事を書いて公開するまで付きません。さらに、ツールがそのページを見つけて計算に入れるまでにも時間がかかります。
Googleのスターター ガイドも、サイトの変更が検索結果に反映されるまでには、数時間で済むものから数か月かかるものまであると案内しています。ドメインパワーも、施策の翌月に動くとは考えず、数か月の幅で見るのが現実的です。
施策の効果は、少なくとも数か月の幅で確かめます。
図は、弊社が新しくサイトの評価づくりを始めるときの進め方の一例です。最初の1か月は新しい施策よりも、今あるリンクの棚卸しと漏れ穴の修正にあてます。
期間②|半年たっても低いままなら、施策の量と相手を見直す
「半年続けても0のまま」「ずっと一桁」というご相談もよくあります。この場合にまず確かめたいのは、半年の間に新しいリンク元が実際に増えたかどうかです。
記事を増やしただけで、ほかのサイトに知らせていない場合、リンク元はほとんど増えません。紹介される材料を作ったか、届ける行動をしたかを、半年分の記録で振り返ります。
期間の長さよりも、その間に新しいリンク元がいくつ増えたかで判断します。
届ける相手が同じ数社に偏っていないかも見直します。取引先の次は業界団体、その次は記者や専門メディアというように、相手の種類を広げていきます。
期間③|月に一度、同じツールで記録する
ドメインパワーはツールによって数値が大きく違うため、記録は1つのツールに決めて続けます。あわせて、リンク元ドメインの数、Search Consoleの「上位のリンク元サイト」の顔ぶれ、狙う言葉の順位も同じ日に控えます。
Search Consoleのリンクレポートは、すべてのリンクではなくサンプルを表示するものです。ツールの数値とずれることを前提に、増えたか減ったかの向きを見る材料として使います。
点数だけでなく、リンク元の数と順位を同じ日に並べて記録します。
毎月の記録に入れる項目
- 記録した日と、使ったツールの名前
- ドメインパワーの数値と、リンク元ドメインの数
- その月に新しく付いたリンク元と、なくなったリンク元
- 狙う言葉の順位と、Search Consoleの表示回数・クリック数
- その月に行った施策(公開した資料・連絡した相手)

カルテットの被リンク代行
リンクの購入や自作自演には頼らず、事業と関係の深いサイトに一つずつ打診して、自然な文脈で紹介される被リンクを獲得します。Googleのガイドラインに沿った方法で、媒体の選定から交渉・掲載・毎月のレポートまでまとめて対応します。
ドメインパワーが上がらない・下がった・0のままの原因と対処

この章でわかること
- 原因①|0のままなら、まだ紹介されていない
- 原因②|上がらないなら、新しい紹介が止まっている
- 原因③|下がったなら、リンク元のページが消えたかもしれない
- 原因④|リンクが減っていないのに下がるのは、相対評価だから
- 原因⑤|数値が下がったら、先に順位と流入を確かめる

数値が思うように動かないときは、原因を型に分けると打ち手が決まります。図の3つの質問に答えると、多くの場合は4つの型のどれかに当てはまります。
原因①|0のままなら、まだ紹介されていない
新しいドメインでサイトを始めたばかりのときは、ドメインパワーが0や一桁なのは普通のことです。ツールは被リンクを数えて点数を付けるため、リンク元が見つかっていなければ点数は上がりません。
Search Consoleの「上位のリンク元サイト」が空、またはSNSやポータルの自社ページだけなら、まだ紹介されていない段階です。方法⑤の取引先・団体など、関係のある相手から最初の紹介を得ることから始めます。
0のままは異常ではなく、最初の紹介を得る段階だという合図です。
「前は数値があったのに0になった」場合は、ドメインの移転やwwwの切り替えで、ツールが別のURLとして数えていないかも確かめます。調べるURLを正式なURLにそろえて、測り直してみます。
原因②|上がらないなら、新しい紹介が止まっている
少し上がったあとで止まるのは、新しいリンク元が増えなくなったときによく起きます。最初に付いた取引先や団体のリンクが一巡し、そのあとの材料が出ていない状態です。
もう1つは、リンク元が同じ数サイトに偏っている場合です。同じサイトから何本リンクをもらっても、リンク元ドメインの数は増えません。
止まったら、まだ紹介されていない相手に新しい材料を届けます。
原因③|下がったなら、リンク元のページが消えたかもしれない
数値が下がったときに最初に確かめるのは、リンク元が減っていないかです。紹介してくれていた記事の削除、サイトの閉鎖、リンクの付け外しなどで、リンク元は自然に減っていきます。
自社側に原因があることもあります。リンクを受けていたページを削除したり、URLを変えて転送し忘れたりすると、リンク先が404になって評価が届かなくなります。
減ったリンクのうち、自社のURLの不備で切れたものから直します。
多くのSEOツールには、失ったリンクや、404になったリンク先を一覧で見る機能があります。自社のURLが原因のものは301で転送し、相手のページが原因のものは、必要に応じて掲載の更新をお願いします。
原因④|リンクが減っていないのに下がるのは、相対評価だから
リンク元が減っていないのに、数値が下がることもあります。ドメインパワーは、ほかのサイトと比べて付ける点数だからです。
Your score can increase or decrease based on factors like shifts in your backlink profile, changes in competitors’ scores, or updates to the DA calculation model.
引用元:Moz「Domain Authority: What is it and how is it calculated」
(スコアは、被リンクの状況の変化、競合のスコアの変化、DAの計算モデルの更新などの要因で上下します。)
このように、ほかと比べた位置で点数を付ける方法を相対評価と呼びます。ウェブ全体でリンクを大きく伸ばすサイトが増えれば、自社が何もしていなくても、相対的に点数が下がることがあります。
リンクが減っていない下落なら、慌てて施策を変える必要はありません。
ツールが計算の方法を見直したときも、多くのサイトの数値が一斉に動きます。同じ時期に競合の数値も動いていれば、自社だけの問題ではないと判断できます。
原因⑤|数値が下がったら、先に順位と流入を確かめる
ドメインパワーはGoogleの指標ではないため、数値の下落がそのまま検索の不調を意味するわけではありません。下がったときは、Search Consoleの表示回数・クリック数と、狙う言葉の順位を先に確かめます。
順位や流入が保たれていれば、ツールの数値の動きとして記録に残すだけで十分です。順位も同時に落ちているなら、被リンクだけでなく、コンテンツや技術面の変化もあわせて調べます。
判断の順番は、順位と流入が先、ドメインパワーはそのあとです。
ドメインパワーを上げるためにやってはいけないこと

この章でわかること
- NG①|リンクを買う・物やサービスと引き換えに張ってもらう
- NG②|相互リンクやリンク集で数をそろえる
- NG③|点数目当てで中古ドメインを買う
- NG④|自作自演のサイトやツールでリンクを作る

ドメインパワーは被リンクから計算されるため、リンクの数を人為的に増やせば、点数だけは動かせてしまいます。しかし、Googleはこうした行為をスパムとして扱っています。
点数が上がっても、検索での評価が下がっては本末転倒です。「ドメインパワーを上げます」とうたう施策ほど、次の4つに当たらないかを確かめます。
NG①|リンクを買う・物やサービスと引き換えに張ってもらう
ランキングを上げることを目的としたリンクの売買。
引用元:Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
お金を払ってリンクを張ってもらう、商品を送ってリンク付きの紹介を書いてもらうといった行為は、リンクスパムの例として挙げられています。「被リンクを何本付けて何円」のような販売サービスは、この典型です。
広告や協賛として正当にお金を払う場合は、リンクに rel=”sponsored” か rel=”nofollow” を付けてもらえば、ポリシー違反にはなりません。ただし、これらは評価を渡さないよう伝える目印なので、ドメインパワーを上げる手段とは考えないのが無難です。
リンクにお金や物を払うなら、評価を渡さない目印を付けてもらいます。
NG②|相互リンクやリンク集で数をそろえる
「リンクする代わりにリンクしてもらう」取り決めを過剰に結ぶことや、相互リンクのためだけのページを作ることも、Googleはスパムの例に挙げています。質の低いディレクトリやブックマークサイトへの登録も同じです。
取引先どうしが互いの紹介ページで張り合うこと自体は、実際の関係があれば自然な場合もあります。問題になるのは、数を増やすことが目的になり、読者にとって意味のないリンクが並ぶ状態です。
リンクを並べる理由が「数を増やすため」なら、やめておきます。
NG③|点数目当てで中古ドメインを買う
ドメインパワーの高い中古ドメイン(以前に使われていた期限切れのドメイン)を買い、記事を載せて上位を狙う手法もあります。
Googleは、期限切れのドメインを主に検索ランキングの操作を目的に買い、価値の低いコンテンツに使う行為を「期限切れのドメインの不正使用」としてスパムに挙げています。
以前のサイトとまったく違う内容を載せれば、元のリンクを張った人の意図とも合いません。点数を買うのではなく、自社のドメインで紹介を積み上げるほうが、長く使える資産になります。
中古ドメインの点数を、評価を買う近道と考えないことが大切です。
NG④|自作自演のサイトやツールでリンクを作る
自社で作った別のブログやサテライトサイトから本サイトへリンクを張る方法も、ランキングの操作が目的なら同じ扱いです。
Googleは、自動化されたプログラムやサービスでのリンク作成や、リンクの操作を主な目的とした価値の低いコンテンツの作成を、リンクスパムの例に挙げています。
Googleのスパムポリシーには、違反しているサイトは掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあると書かれています。Search Consoleの「手動による対策」に通知が来ていないかも、定期的に確かめます。
自分で作ったリンクで点数を上げても、評価を失う危険のほうが大きくなります。

カルテットの被リンク代行
リンクの購入や自作自演には頼らず、事業と関係の深いサイトに一つずつ打診して、自然な文脈で紹介される被リンクを獲得します。Googleのガイドラインに沿った方法で、媒体の選定から交渉・掲載・毎月のレポートまでまとめて対応します。
ドメインパワーの上げ方でよくある質問

この章でわかること
- 質問①|ドメインパワーはいくつを目指せばいい?
- 質問②|新しいドメインより古いドメインのほうが有利?
- 質問③|SNSに投稿したURLでドメインパワーは上がる?
- 質問④|ドメインパワーが低くても上位に出られる?
- 質問⑤|ドメインパワーを上げる施策は外注できる?
最後に、ドメインパワーを上げたい方からよくいただく質問にお答えします。
質問①|ドメインパワーはいくつを目指せばいい?
決まった合格点はありません。Ahrefsも、DRは相対的な指標なので、似たサイトと比べて判断するよう案内しています。
目安にするなら、自社が狙う言葉の検索結果で上位に並ぶサイトの数値です。上位のサイトと大きな差がある言葉は、紹介を積み上げるまで時間がかかると見込んで計画します。
目指す数値は、狙う言葉の上位サイトと比べて決めます。
質問②|新しいドメインより古いドメインのほうが有利?
ドメインを取ってからの年数が長いこと自体で、点数が上がるわけではありません。古いサイトの点数が高いのは、長く運営する間に紹介を集めてきた結果です。
ドメイン名そのものについても、Googleはドメイン名に入れたキーワードには順位の面でほとんど効果がないと説明しています。名前や年数よりも、紹介される中身を積み上げることに時間を使います。
ドメインの古さではなく、集めてきた紹介の量と質が数値の差になります。
質問③|SNSに投稿したURLでドメインパワーは上がる?
SNSへの投稿は、ドメインパワーを直接上げる手段というより、記事を知ってもらうための手段です。Googleのスターターガイドも、サイトを宣伝する方法の1つとしてソーシャルメディアでのプロモーションを挙げています。
SNSで記事が読まれ、記者やブロガーの目に留まれば、そこから記事の中で紹介されることがあります。SNSは点数を上げる場所ではなく、紹介のきっかけを作る場所と考えます。
SNSは、紹介してくれる人に記事を見つけてもらう入り口として使います。
質問④|ドメインパワーが低くても上位に出られる?
出られる場合はあります。Googleは検索した人の疑問に合ったページを探して表示するため、点数の低いサイトでも、中身が合っていれば上位に出ることがあります。
まずは、上位のサイトとの点数の差が小さい言葉を選んで狙います。地域名や細かい条件を含む言葉は、そうした候補を見つけやすい領域です。
点数の差が大きい言葉は、検索広告で先に集客しながらSEOを育てます。
弊社は広告運用の会社なので、広告の検索語句やコンバージョンのデータから、SEOで狙う言葉の優先順位を決める進め方もご提案しています。広告とSEOの役割分担は、リスティング広告とSEOを併用するメリットでくわしく解説しています。
質問⑤|ドメインパワーを上げる施策は外注できる?
調査データの企画、用語集や図解の制作、URLの整理や301の設定など、紹介される材料づくりとサイトの整備は外注できます。一方で、取引先や団体との関係を生かした紹介は、社内の担当者が動いたほうが進みます。
外注先を選ぶときは、「ドメインパワーを何点まで上げます」「被リンクを何本付けます」という約束に注意します。Googleの「SEO 業者の利用を検討する」でも、掲載順位を保証すると主張する業者には注意するよう呼びかけています。
外注は材料づくりと整備に使い、リンクの数を約束する業者は避けます。
弊社でも、カルテットコミュニケーションズの被リンク代行として、紹介される記事の企画やサイトの整備をご支援しています。今のリンク元の状況から、取り組む順番をご提案します。
まとめ|ドメインパワーは紹介される理由を積み上げた結果として上がる

この記事の要点
- ドメインパワーはSEOツールが付ける被リンクの点数で、Googleの指標ではない
- 上げ方の中心は、紹介される材料を作って届け、リンク元のドメインを増やすこと
- 301リダイレクト・URLの統一・統合・内部リンクで、得た評価を逃がさない
- 期間は数か月の幅で見て、リンク元の数と順位を同じ日に記録する
- 下がったときは型で見分け、順位と流入を先に確かめる
- リンクの購入・過剰な相互リンク・中古ドメインの不正使用はしない
ドメインパワーは、上げること自体が目的ではなく、自社が紹介されているかを確かめる計器です。紹介される理由を作り、得た評価を逃がさない仕組みを整えれば、数値はその結果として付いてきます。
どこから手を付けるか迷う場合は、カルテットコミュニケーションズの被リンク代行にご相談ください。リンク元の棚卸しから、広告のデータを生かした言葉選びまで、一緒に進め方を整理します。

カルテットの被リンク代行
リンクの購入や自作自演には頼らず、事業と関係の深いサイトに一つずつ打診して、自然な文脈で紹介される被リンクを獲得します。Googleのガイドラインに沿った方法で、媒体の選定から交渉・掲載・毎月のレポートまでまとめて対応します。