リンクジュースとは、リンクを通じてページからページへ評価が受け渡されるという考え方を、ジュースが流れる様子にたとえたSEO業界の言葉です。
Googleの公式用語ではありませんが、内部リンクの道筋を整えるときの考え方として役に立ちます。本記事では、もとになった考え方と、内部リンクやnofollow・canonicalでの扱い方を解説します。

この記事でわかること
- リンクジュースの意味と、もとになったPageRankの考え方
- 内部リンクで評価を行き渡らせるサイト構造の作り方
- リンクの数・位置・アンカーテキストの考え方
- nofollow・リダイレクト・canonical・noindexとの関係
- 今は意味がない古い手法と、内部リンクの見直し手順
なお、自社サイトの内部リンクの組み方に迷っている方は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングの無料相談もご活用ください。
サイトの構造と広告の成果データを伺い、評価を集めたいページへの道筋を一緒に整理します。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
リンクジュースとは?評価がリンクを伝って流れるという考え方

この章でわかること
- 定義①|Googleの公式用語ではない、SEO業界のたとえ
- 定義②|もとになったのは、リンクで重要性を測るPageRank
- 定義③|評価が流れる経路は「外から・中で・外へ」の3つ

リンクジュースは、SEOの記事やセミナーでよく使われる言葉です。リンクを水道管、評価をそこを流れるジュースに見立てて、ページ同士のつながりを説明します。
比喩なので、細かな意味は使う人によって少しずつ違います。この記事では「リンクを通じて評価が受け渡されるという考え方」という意味で使います。
定義①|Googleの公式用語ではない、SEO業界のたとえ
リンクジュースは、Googleが公式に定義している用語ではありません。SEOの実務者が、リンクの働きをわかりやすく伝えるために広めた言い方です。
そのため、「リンクジュースが何%渡る」といった説明を見かけても、Googleが公表した値ではない点に注意が必要です。
言葉に振り回されず、「読者とGoogleが、リンクをたどって大事なページにたどり着けるか」という見方に置き換えると、実務で使いやすくなります。
リンクジュースは公式用語ではなく、リンクの働きを説明するためのたとえです。
定義②|もとになったのは、リンクで重要性を測るPageRank
リンクジュースの考え方の土台には、Googleの創業者が開発したPageRankがあります。PageRankは、ほかのページからのリンクをもとに、ページの重要性を判断する仕組みです。
寮の部屋を仕事場として、リンクを使用して個々のウェブページの重要性を判断する検索エンジンを作成しました。
引用元:Google「これまでの歩みと現在」
ラリー・ペイジ氏の特許「Method for node ranking in a linked database」では、評価の高いページからのリンクほど重く数え、ページの評価をそのページから出るリンクに分けて受け渡す考え方が示されています。
これが「評価がリンクを伝って流れる」というリンクジュースのイメージの元です。ただし、今のGoogleがどのように計算しているかは公表されていません。
Google の基本的なアルゴリズムの一つである PageRank ではリンクを利用していますが、Google 検索ではほかにも多くのものを利用しています。多数のランキング シグナルを利用しており、PageRank はその一つにすぎません。
引用元:Google検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド」
PageRankの計算を細かく追うより、リンクはランキングを決める要素の一つにすぎないと押さえておくほうが、実務では役に立ちます。
リンクジュースの土台はPageRankですが、リンクは多くのシグナルの一つです。
定義③|評価が流れる経路は「外から・中で・外へ」の3つ
リンクジュースの話は、リンクの向きで3つに分けると整理しやすくなります。外のサイトから入ってくる被リンク、自社サイトの中を巡る内部リンク、自社から外へ出ていく発リンクです。
このうち被リンクは、相手が張るかどうかを決めるので、自社だけでは増やせません。発リンクは読者のために出典を示すもので、評価の出し入れを考えて張るものではありません。
自社で設計できるのは、主に内部リンクです。外から受けた評価をサイトの中でどう巡らせるかが、リンクジュースを考える実務の中心になります。
リンクジュースの実務は、自社で設計できる内部リンクの道筋づくりが中心です。
リンクジュースを内部リンクで行き渡らせる設計

この章でわかること
- 設計①|トップ→カテゴリ→個別ページの階層をつくる
- 設計②|評価を集めたいページに内部リンクを集める
- 設計③|どこからもリンクされない孤立ページをなくす
- 設計④|パンくずリストと関連記事で、上下と横をつなぐ
- 設計⑤|被リンクを受けたページから、サービスページへ橋をかける

内部リンクの設計は、家の間取りと廊下にたとえられます。部屋にあたるページがいくら立派でも、廊下にあたるリンクがつながっていなければ、人も評価もたどり着けません。
ここでは、トップページからサービスページまで評価を行き渡らせるための、5つの設計の考え方を紹介します。
設計①|トップ→カテゴリ→個別ページの階層をつくる
まず、サイトの骨組みを「トップページ→カテゴリ→個別のページ」の階層で整えます。カテゴリは、サービスの種類・業種・悩みなど、読者が探す単位で分けると迷いにくくなります。
Google検索セントラルのブログ記事「Importance of link architecture」でも、重要なページはトップページから数回のクリックで届く位置に置くよう勧めています。
階層が深くなりすぎると、トップページから遠いページほど見つけにくくなります。カテゴリを細かく分けすぎず、重要なページを浅い位置に置くのが基本です。
階層はトップ→カテゴリ→個別ページの順に整え、重要なページを浅い位置に置きます。
設計②|評価を集めたいページに内部リンクを集める
次に、評価を集めたいページを決め、そのページへの内部リンクを意識して増やします。多くの会社では、サービス紹介や料金、問い合わせにつながるページがこれにあたります。
広告運用の視点では、リスティング広告で問い合わせが多いページや、成果につながる検索語句が多いページを、まず候補にします。広告のデータは、SEOで力を入れるページを選ぶ手がかりになります。
候補が決まったら、関連する記事の本文から、そのページへ文脈に合うリンクを張ります。メニューだけに頼らず、本文の中に入口を増やすのがポイントです。
評価を集めたいページを先に決め、関連する記事の本文からリンクを集めます。
設計③|どこからもリンクされない孤立ページをなくす
どのページからもリンクされていないページを孤立ページと呼びます。サイトマップから見つけてもらえることはあっても、サイトの中のリンクをたどって届くことはありません。
関心のあるすべてのページに、同じサイト上の少なくとも 1 つ以上の別のページからのリンクがあることが推奨されます。
引用元:Google検索セントラル「Google の SEO リンクに関するベスト プラクティス」
孤立ページは、キャンペーン用に作ったページや、メニューの見直しで外れたページによく見られます。CMSで公開したまま、どこからもリンクしていない記事も要注意です。
見つけたら、内容が近いカテゴリや記事からリンクを張ります。役目を終えたページなら、統合や削除も検討します。
すべてのページに、同じサイトの別のページから1本以上の内部リンクを張ります。
設計④|パンくずリストと関連記事で、上下と横をつなぐ
階層を上下につなぐのがパンくずリスト、同じ階層の記事を横につなぐのが関連記事です。どちらも、読者が次に読むページを選びやすくする仕組みです。
パンくずリストがあると、記事からカテゴリやトップページへ戻る道ができます。先ほどのブログ記事でも、「Home > Techniques > Dribbling」のようなパンくずが、読者が今いる場所を理解する助けになると紹介されています。
関連記事は、自動で並べる仕組みだけに任せず、続けて読んでほしい記事を選んで置くのがおすすめです。同じテーマの記事どうしがリンクし合うと、読者にもテーマのまとまりが伝わります。
パンくずリストで上下を、関連記事で横をつなぎ、行き止まりのページをなくします。
設計⑤|被リンクを受けたページから、サービスページへ橋をかける
外から受けた被リンクは、リンクを張られたページにまず入ってきます。被リンクは、トップページや、よく引用される調査記事・用語の解説記事に集まることが多くあります。
そうしたページから、関連するサービスページへ文脈に合うリンクを張っておくと、外から入った評価をサイトの中へつなぐ道ができます。
どのページに被リンクが集まっているかは、Search Consoleのリンクレポートで確かめられます。被リンクを増やす方法そのものより、受けた評価の行き先を整えることが、リンクジュースの考え方では大切です。
被リンクが集まるページから、評価を届けたいページへ橋をかけます。

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リンクの数・位置・アンカーテキストの考え方

この章でわかること
- 位置①|本文中のリンクは、前後の文が文脈になる
- 位置②|メニュー・フッターの共通リンクは「サイトの地図」
- 位置③|1ページのリンク数に理想の値はない
- 位置④|アンカーテキストはリンク先の中身を表す言葉に

同じ内部リンクでも、ページのどこに、どんな言葉で、いくつ置くかで、読者への伝わり方は変わります。ここでは、リンクの位置と数、リンクの文言の考え方を整理します。
位置①|本文中のリンクは、前後の文が文脈になる
本文の中のリンクは、前後の文と一緒に読まれます。「なぜこのページにつながるのか」が文章で説明されるので、読者もリンク先の中身を想像しやすくなります。
Googleのリンクに関するベスト プラクティスでも、リンクの前後にある文が重要になるとして、文章全体に注意を払うよう案内しています。
評価を集めたいページへのリンクは、メニューに並べるだけでなく、関連する記事の本文の中に置くことをおすすめします。
重要なページへのリンクは、関連する記事の本文の中に文脈ごと置きます。
位置②|メニュー・フッターの共通リンクは「サイトの地図」
グローバルメニューやフッターのリンクは、全ページに同じものが並びます。サイトの骨組みを伝え、どのページからでも主要なページへ戻れるようにする役割です。
共通リンクに何でも詰め込むと、どれが主要なページなのかが伝わりにくくなります。メニューには、読者がよく使う入口に絞って並べます。
ページの位置ごとに評価がどれだけ渡るかは、Googleから公表されていません。位置の違いで評価を細かく見積もるより、読者の動きに合う場所に置くことを優先します。
メニューとフッターは、読者がよく使う主要な入口に絞って並べます。
位置③|1ページのリンク数に理想の値はない
「1ページのリンクは何本まで」という決まりはありません。Googleも、理想的な値はないとしたうえで、多すぎると感じるなら実際に多すぎる可能性が高いと説明しています。
リンクジュースの考え方では、リンクを増やすほど1本あたりに渡る評価が薄まるとも言われます。ただ、実務では「読者が次に必要とするリンクかどうか」で選べば、数は自然に絞られます。
関連記事の枠が本文より長くなっている、似た文言のリンクが何度も並ぶ、といった状態なら、整理を考えるタイミングです。
リンクの数は決まりで縛らず、読者に必要なリンクかどうかで選びます。
位置④|アンカーテキストはリンク先の中身を表す言葉に
アンカーテキストは、リンクとして表示される文字のことです。Googleは、ユーザーやGoogleにリンク先の情報を伝えるものとして、具体的で適度に簡潔な文言を勧めています。
たとえば「こちら」「詳しくはこちら」だけでは、リンク先に何があるのかがわかりません。「内部リンクの点検手順」「SEOコンサルティングの料金」のように、リンク先の中身を表す言葉にします。
一方で、同じキーワードを不自然に詰め込んだアンカーテキストは避けます。Googleのドキュメントでも、キーワードの乱用はスパムに関するポリシーに違反すると注意されています。
アンカーテキストは、リンク先の中身がわかる具体的な言葉にします。
nofollow・リダイレクト・canonical・noindexとリンクジュースの関係

この章でわかること
- 関係①|nofollow・sponsored・ugcは「ヒント」として扱われる
- 関係②|301リダイレクトは、移転先が正規版であることを示す
- 関係③|canonicalは、重複URLのシグナルを1つにまとめる
- 関係④|noindexとrobots.txtは、表示とクロールの指示

リンクジュースの話でよく出てくるのが、nofollowやリダイレクト、canonical、noindexといった指定です。どれも評価の受け渡しに関わって見えますが、Googleが説明している役割はそれぞれ違います。
ここでは、Google検索セントラルの説明をもとに、内部リンクを設計するときの使い分けを整理します。
関係①|nofollow・sponsored・ugcは「ヒント」として扱われる
rel属性のnofollow・sponsored・ugcは、リンク先との関係をGoogleに伝える値です。Googleのドキュメントによると、sponsoredは広告や有料のリンク、ugcはコメントやフォーラムなど投稿のリンクに使います。
以前のnofollowは、評価を渡さないための指定として広く使われていました。Googleは2019年のブログで、扱いを次のように変えると発表しています。
すべてのリンク属性(sponsored、ugc、nofollow)は、Google 検索でどのリンクを考慮または除外すべきかに関するヒントとして扱われます。
引用元:Google検索セントラル ブログ「進化する nofollow – リンクの性質を識別する新しい方法」
ヒントということは、付けたからといって、評価の流れを思いどおりに止められるとは限らないということです。nofollowを評価の調整弁として使う考え方は、前提が変わっています。
また、Googleは自サイト内のリンクについて、クロールさせたくない場合はrobots.txtのdisallowを使うよう案内しています。社内のリンクには、基本的にrel属性を付けずに張ります。
nofollowとnoindexの違いは、noindexとnofollowの解説記事でも紹介しています。
nofollowは評価を止めるスイッチではなく、Googleへのヒントです。
関係②|301リダイレクトは、移転先が正規版であることを示す
ページのURLを変えたり記事を統合したりするときは、古いURLから新しいURLへ、301などの永続的なリダイレクトを設定します。Googleのドキュメントでは、リダイレクトはリダイレクト先が正規版であることを示すシグナルとして使われると説明されています。
古いURLが受けていた被リンクや内部リンクを無駄にしないためにも、URLを変えるときはリダイレクトとセットで進めます。
あわせて、サイト内のリンクも新しいURLに書き換えておきます。リダイレクトを挟まずに届くリンクにしておくと、読者もGoogleも迷いません。
URLを変えるときは301リダイレクトを設定し、サイト内のリンクも新しいURLに書き換えます。
関係③|canonicalは、重複URLのシグナルを1つにまとめる

同じ中身のページが、wwwの有無や末尾のパラメータの違いで、複数のURLから開けることがあります。広告のリンク先URLに付く計測用のパラメータも、その一つです。
こうした重複URLには、rel=”canonical”で正規URLを示します。Googleは、正規URLを指定する理由の一つとして、次のように説明しています。
類似ページや重複ページについてシグナルを統合するため。これにより、検索エンジンが、個々の URL について得られたシグナル(その URL へのリンクなど)を、優先すべき 1 つの URL に統合できるようになります。
引用元:Google検索セントラル「rel=”canonical” などを利用して正規 URL を指定する方法」
同じページでは、広告のクリックで付くgclidというパラメータ付きのURLが例に挙がっています。リスティング広告を出している会社ほど、パラメータ付きURLの扱いを一度確かめておくと安心です。
サイト内でリンクするときは、重複URLではなく正規URLへリンクすることも勧められています。内部リンクのURLがばらばらだと、どれを正規にしたいのかが伝わりにくくなります。
重複URLはcanonicalで正規URLを示し、内部リンクも正規URLにそろえます。
関係④|noindexとrobots.txtは、表示とクロールの指示
noindexは、ページを検索結果に表示しないための指示です。Googleのドキュメントによると、noindexを読み取ってもらうには、robots.txtでブロックせず、クロールできる状態にしておく必要があります。
robots.txtのdisallowは、URLをクロールさせないための指示です。クロールされないページは中身が読まれないので、Googleはそのページの中のリンクを読み取れません。
どちらも、評価の流れを調整するための機能ではありません。評価を届けたいページへの道を、noindexのページやブロックしたページだけに頼らないよう、経路を見直しておきます。
noindexとrobots.txtは表示とクロールの指示で、評価の流れを調整する機能ではありません。

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PageRankスカルプティングなど、今は意味がない古い手法

この章でわかること
- 古い手法①|社内のリンクにnofollowを付けて流れを絞る
- 古い手法②|テーマごとにリンクを切り離して評価を囲い込む
- 古い手法③|外部リンクをすべてnofollowにして評価を逃がさない
- 古い手法④|評価を集めるために被リンクを買う・交換する

リンクジュースという言葉が広まったころ、評価を「貯める」「絞る」ための手法がいくつも語られました。今も古い記事やセミナー資料に残っていることがあるので、見かけたら注意が必要です。
古い手法①|社内のリンクにnofollowを付けて流れを絞る
社内のリンクにnofollowを付けて、重要なページにだけ評価を流そうとする手法をPageRankスカルプティングと呼びます。会社概要やプライバシーポリシーへのリンクにnofollowを付ける、といった形で紹介されていました。
この手法について、Google検索セントラルのブログは、内部リンクの質問に答える形で次のように回答しています。
It’s not something we, as webmasters who also work at Google, would really spend time or energy on.(和訳:Googleで働くウェブマスターである私たちなら、そこに時間や労力をかけることはまずありません。)
引用元:Google検索セントラル ブログ「Importance of link architecture」
回答では、しっかりしたリンク構造があるなら、スカルプティングを気にするより、新しく魅力のあるコンテンツで読者を満足させるほうがはるかに生産的だとも述べています。記事は古いものですが、Googleは内容が今も有効だと注記しています。
さらに、今のnofollowはヒントとして扱われるため、評価の流れを思いどおりに絞るという前提自体が成り立ちにくくなっています。
社内のリンクにnofollowを付けて評価を絞る手法に、手間をかける意味はありません。
古い手法②|テーマごとにリンクを切り離して評価を囲い込む
評価がほかのテーマに逃げないよう、テーマごとにリンクを切り離す手法も語られてきました。同じブログ記事は、趣味のテーマごとにリンクを分けるべきかという質問にも答えています。
回答は、検索エンジンのためにわざとテーマで分けて得をした例は見つかっていない、というものでした。読者がサイトの別の部分にたどり着けないなら、検索エンジンにとっても問題になりうるとも述べています。
テーマのまとまりは大切ですが、読者に必要なら、別のテーマの記事にもリンクして構いません。
テーマでリンクを切り離すより、読者に必要なつながりを優先します。
古い手法③|外部リンクをすべてnofollowにして評価を逃がさない
出典や参考サイトへの外部リンクに、すべてnofollowを付ける運用も見かけます。外へ評価が流れ出るのを防ぐ、という考え方です。
Googleは、nofollowは情報提供元を信用していない場合に使い、すべての外部リンクに使うのは避けるよう案内しています。官公庁や業界団体など、信頼できる出典へのリンクは通常のリンクで張ります。
出典を示すリンクは、記事の信頼性を高めるためのものです。評価の出し入れの損得で考える対象ではありません。
信頼できる出典への外部リンクは、nofollowを付けずに通常のリンクで張ります。
古い手法④|評価を集めるために被リンクを買う・交換する
外からの評価を増やそうとして、リンクを買ったり、リンクし合うためだけのページを作ったりする手法もあります。Googleのスパムに関するポリシーでは、検索ランキングの操作を主な目的としたリンクの作成をリンクスパムとしています。
リンクジュースを外から買い集める発想は、リスクに見合いません。紹介される理由になる調査データや事例、わかりやすい解説を用意し、自然に被リンクが集まる状態をつくるのが正攻法です。
被リンクは買い集めず、紹介される理由になるページを用意して集めます。
リンクジュースを意識した内部リンクの見直し手順

この章でわかること
- 手順①|評価を集めたいページを決める
- 手順②|Search Consoleで内部リンクの数を見る
- 手順③|孤立ページと、たどり着くまで遠いページを探す
- 手順④|リンクを足す・直す・まとめる
- 手順⑤|直したあとの変化を見る

考え方がわかったら、自社のサイトで内部リンクを見直してみましょう。ここでは、弊社がサイトの内部リンクを点検するときの進め方を、5つの手順で紹介します。
社内で点検する時間が取れない場合は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングで、内部リンクの点検から改善案の作成までお手伝いします。
手順①|評価を集めたいページを決める
最初に、評価を集めたいページを数ページに絞ります。サービス紹介、料金、事例、問い合わせなど、売上に近いページが候補です。
リスティング広告を出しているなら、問い合わせの多いランディングページや、成果につながる検索語句が多いページが手がかりになります。広告とSEOで同じ入口を育てると、データの見方もそろいます。
広告とSEOの役割分担は、リスティング広告とSEOを併用するメリットの記事でも紹介しています。
最初に、売上に近い評価を集めたいページを絞り込みます。
手順②|Search Consoleで内部リンクの数を見る
次に、Search Consoleのリンクレポートを開きます。「内部リンク」の表では、サイトの中で多くリンクされているページを確かめられます。
表でURLを選ぶと、そのURLにリンクしているページも見られます。手順①で決めたページが上位に入っているか、記事からのリンクが十分にあるかを見ます。
Search Consoleの基本的な使い方は、Google Search Consoleについての記事にまとめています。
リンクレポートの内部リンクの表で、重要なページが受けているリンクの数を確かめます。
手順③|孤立ページと、たどり着くまで遠いページを探す
続いて、どこからもリンクされていないページと、トップページから何回もクリックしないと届かないページを洗い出します。サイトのページ一覧と、リンクレポートの表を見比べると見つけやすくなります。
サイトをクロールして、内部リンクの数や階層の深さを一覧にできるツールを使うと、ページが多いサイトでも漏れを減らせます。
見つかったページは、残して道をつくるか、ほかのページに統合するかを決めます。
孤立ページと遠いページを洗い出し、残すか統合するかを決めます。
手順④|リンクを足す・直す・まとめる
道をつくるときは、関連する記事の本文からのリンク、関連記事の枠、パンくずリストの順に見直します。アンカーテキストは、リンク先の中身がわかる言葉に直します。
Googleは、文脈を無視してアンカーテキストだけを読み、意味が通じるかを試す方法も紹介しています。「こちら」が並んでいたら、書き換えの合図です。
重複URLへのリンクやリダイレクトを挟むリンクが見つかったら、正規URLへのリンクに書き換えます。似た記事が重なっている場合は、統合してリダイレクトを設定します。
本文・関連記事・パンくずの順にリンクを整え、URLは正規URLにそろえます。
手順⑤|直したあとの変化を見る
直したあとは、Search Consoleの検索パフォーマンスで、重要なページの表示回数や掲載順位の推移を見ます。Googleが直したページをクロールし直すまでには時間がかかるので、すぐに結果を判断しないことが大切です。
広告を出している場合は、同じページの広告経由の問い合わせ数とも並べて見ると、SEOの変化を広告の成果と切り分けて考えやすくなります。
内部リンクの見直しは一度で終わりではありません。記事を追加したときや、サービスページを作り直したときに、同じ手順で点検します。
直したあとは、検索パフォーマンスで重要なページの推移を時間をかけて見ます。

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リンクジュースについてよくある質問

この章でわかること
- 質問①|リンクジュースは数値で確かめられますか?
- 質問②|外部リンクを張ると、自社の評価が減りますか?
- 質問③|内部リンクは多いほどよいのですか?
- 質問④|リンクジュースとドメインパワーは同じものですか?
- 質問⑤|画像のリンクやボタンでも、内部リンクになりますか?
質問①|リンクジュースは数値で確かめられますか?
Googleは、ページごとの評価の値を公開していません。SEOツールが表示する「ページの強さ」などの指標は、各社が独自の方法で計算した推定値です。
数値を追いかけるより、重要なページが受けている内部リンクの数や、検索パフォーマンスの推移を見るほうが、判断に使いやすくなります。
リンクジュースそのものを確かめる方法はなく、内部リンクの数や検索の推移で判断します。
質問②|外部リンクを張ると、自社の評価が減りますか?
外部リンクを張ると自社の評価が減る、という説明はGoogleのドキュメントにはありません。むしろGoogleは、情報提供元を引用するなどの外部リンクで、サイトの信頼性を高められるとしています。
出典として役立つリンクは、読者のためにためらわず張りましょう。信用できない先にやむを得ずリンクするときだけ、nofollowを使います。
読者に役立つ外部リンクは、評価が減ることを心配せずに張って構いません。
質問③|内部リンクは多いほどよいのですか?
多ければよいわけではありません。関係の薄いページへのリンクが増えると、読者が本当に必要なリンクを見つけにくくなります。
目安は、そのリンクが読者の次の行動を助けるかどうかです。助けないリンクは減らし、重要なページへのリンクを本文に置き直すほうが、サイト全体の道筋は整います。
内部リンクは数より、読者の次の行動を助けるかどうかで選びます。
質問④|リンクジュースとドメインパワーは同じものですか?
どちらもGoogleの公式用語ではなく、近い場面で使われますが、指すものは違います。リンクジュースはページからページへ評価が受け渡される考え方、ドメインパワーはサイト全体の強さを表す言い方です。
ドメインパワーとして表示される数値は、SEOツールの会社がそれぞれの方法で計算した指標です。詳しくはドメインパワーの解説記事をご覧ください。
リンクジュースはページ間の評価の受け渡し、ドメインパワーはサイト全体の強さを指す言い方です。
質問⑤|画像のリンクやボタンでも、内部リンクになりますか?
Googleがたどれるのは、基本的にhref属性を持つaタグのリンクです。スクリプトの動きだけでページを移動させるボタンは、GoogleがURLを読み取れないことがあります。
画像をリンクにするときは、Googleがimg要素のalt属性をアンカーテキストとして使います。リンク先がわかる代替テキストを入れておきましょう。
内部リンクはhref属性のあるaタグで張り、画像のリンクには代替テキストを入れます。
まとめ|リンクジュースは「大事なページへの道」で考える

この記事の要点
- リンクジュースは、リンクを通じて評価が受け渡されるという考え方のたとえで、Googleの公式用語ではない
- 土台はPageRankだが、今のGoogleでリンクは多くのランキングシグナルの一つ
- 自社で設計できるのは内部リンク。階層・本文中のリンク・パンくず・関連記事で道をつくる
- nofollowなどのrel属性はヒント、リダイレクトとcanonicalは正規化、noindexとrobots.txtは表示とクロールの指示
- 社内のリンクにnofollowを付けて絞るような古い手法より、読者のためのリンク設計を優先する
リンクジュースは、評価を貯めたり絞ったりする技ではなく、サイトの道筋を見直すための考え方です。重要なページを決め、読者とGoogleがそこへたどり着ける道を整えることが、評価の受け渡しにもつながります。
まずはSearch Consoleで、重要なページが受けている内部リンクの数を確かめるところから始めてみてください。
どのページに評価を集めるべきか迷ったら、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングにご相談ください。広告の成果データも踏まえて、内部リンクの設計からコンテンツの見直しまで一緒に進めます。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。