集客やブランディングを目的にTikTok広告を検討する場合、費用の相場がわからなくて困っている方も多いかもしれません。
TikTok広告には種類があり、それぞれ特徴がある上、費用相場も異なります。
なので、大手企業の方で大々的にプロモーションをしたい方や、クオリティの高い動画などを作成できる企業様は「起動画面広告」「チャレンジ広告」「インフィード広告」
予算がそこまで多くないが、TikTok広告にチャレンジしたい方は「運用型広告」を利用するのがオススメです!
この記事では、TikTok広告でかかる費用を広告種類別に解説します。また、運用成功例についてもご紹介していきます!
TikTok広告についてのまとめ記事はコチラ⇩
【2023年最新版】TikTok広告とは?種類・相場・メリットなど徹底解説!
1.そもそも『TikTok』とは?3つの特徴を紹介!
そもそもTikTokとはどういう特徴を持っているのでしょうか?
3つに分けて以下で解説していきます!
①ユーザー数は20億?!最も勢いのあるSNS
引用:TikTok fo Business 運用型広告オンラインアカウントスタートガイド
TikTokは、世界のダウンロード数がおよそ「20億回以上」
月間ダウンロードランキングも「1位」と、もっとも勢いのあるSNSです!
さらには、平均視聴時間が「62分」と、ユーザーの視聴時間が長いことも特徴のうちの一つです。
②ユーザーは若者だけではなく、30・40代も多く見ている!
引用:日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ
博報堂の調べによると、TikTokのユーザーは平均が「34歳」と、若者だけではないことが明らかです。
若者が多いイメージですが、決してそうではなく、幅広い年齢層がTikTokを利用していることがわかります。
TikTok広告を配信する際は、先入観で若者をメインに考えるのではなく、意外と年齢幅が広いことを意識した配信やクリエイティブの作成が、成功の鍵となりえます。
③支出金額は他SNS平均の「約2倍」
引用:日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ
コチラも意外な結果ですが、実はTikTok内で多くの人が購買行動を行っています!
しかも、他SNSの全体平均の約2倍で、特に漫画や音楽カテゴリでの支出が多くなっています。
このことから、しっかりとTikTok内でユーザーに刺されば、購買行動を取ることがわかり、TikTok広告の配信をすることで、より多くの獲得を実現することができます。
- TikTok広告はなんとなく難しそう
- TikTok広告なんかで物が売れるわけがない
- TikTok広告はユーザーが10代しかいないだろうし無理だ
と諦める必要はなく、大きな可能性を秘めている媒体なので、迷われているならぜひ広告を出稿してみましょう!
2.TikTok広告の費用相場はいくら?4種類の広告別に解説
TikTok広告はTikTok上に表示させる広告のことで、TikTokの起動画面や視聴ページなどに出稿が可能です。
配信できる広告には、以下の4種類があります。
- 起動画面広告
- チャレンジ広告
- インフィード広告
- 運用型広告
種類 | 起動画面広告 | チャレンジ広告 | インフィード広告 | 運用型広告 |
費用 | 500~600万円 | 1,000円~ | 50万円ほど | 最低出稿金額なし |
特徴 | 画面起動時に表示されるので画面占有率が高い | ハッシュタグ活用で企業ブランディングに | おすすめ欄に表示され、「いいね」などされやすく、自然な形でアプローチできる | 様々な課金形式で、自社運用も可能 |
向いている人 | 短期間で多くのユーザーにアプローチしたい | 中長期的に多くのユーザーにアプローチしたい | 動画広告を自然な形でアプローチしたい | 少額からでもチャレンジしたい方 |
この中で、起動画面広告、チャレンジ広告、インフィード広告を出稿するには、まずはTikTokの公式サイトへ問い合わせが必要です。
ただ、配信には多くの費用がかかるので、大手企業がメインで使っていることが多いです。
運用型広告の場合は、TikTok For Businessに自身で登録し、広告出稿を行います。
それぞれについて、費用相場も含めて詳しく解説します。
起動画面広告
起動画面広告は、TikTokアプリの起動時に表示される広告です。
起動したユーザー全員に広告を見てもらえる点が大きなメリットといえます。また、広告内にリンクを設置して自社のホームページに誘導も可能です。
費用体系はインプレッション課金型で、現状では1,000impに対して770円ほどとなっており、費用相場は約500~600万円です。
1日に限定された枠しか配信できないため、高額で、枠が確保しづらいといったデメリットがありますが、その分絶大な効果が期待できるでしょう。
短期で多くのユーザーにアプローチしたい場合におすすめです。
チャレンジ広告
チャレンジ広告は、テーマとなる「#」(ハッシュタグ)を企業側が用意し、そのハッシュタグに合わせた動画をユーザーが投稿する「ユーザー参加型」の広告です。
ユーザーが自主的にチャレンジして投稿するスタイルのため、自然拡散やバズる可能性の高い点がメリットです。
また、企業とユーザーとの一体感が生まれやすく、ファンを獲得しやすいといった特徴もあります。
期間契約となっており、費用相場としてはベーシックプランで1,000万円ほどとかなり高額ですが、企業の認知度や好感度が向上する効果が見込めるでしょう。
中長期的に多くのユーザーにアプローチしたい場合におすすめです。
また、以下のような形で費用がかかります。
- スタンダードチャレンジ1,500万円
バナーとおすすめに6日間表示。1日だけバナーの1番目に表示される期間がある - ハッシュタグチャレンジプラス1,700万円
バナーとおすすめに5日間表示。2日間、バナーの1番目に表示される期間がある - バトルハッシュタグチャレンジ2,000万円
2つのハッシュタグをバナーとおすすめに3日間表示 - ベーシックハッシュタグチャレンジ1,000万円
おすすめに3日間表示
インフィード広告
インフィード広告は、投稿欄の「おすすめ」に表示される広告です。
一般投稿と同様の掲載スタイルとなるため、広告だと気づかれない場合も多く、「いいね」やコメントが得られやすいといった特徴があります。
ユーザーからのダイレクトな反応が確認できるのはもちろん、「シェア」による拡散性もメリットです。
利用プランによって大きく費用が異なりますが、42万円(グロス)からの広告が可能で、費用相場は約50万円です。
50万円ほどの広告費では60万のインプレッションを生み出せるため、コストパフォーマンスの高さが魅力だといえます。
インフィード広告でかかる費用は、以下3つのプランに分かれています。
- TopView 625万円:起動後最初の動画として表示される
- OneDayMax 300万円:おすすめ欄の4番目に表示される
- BrandPremium 42万円:おすすめ欄の80番目以内に表示される
運用型広告
運用型広告は、ユーザーの一般投稿にブレンドする形で表示される広告です。
詳細なターゲティング設定が可能で、広告に合わせていくつかの課金方式から選んで運用することができます。
また、予算設定については、運用型広告は、日予算・通算予算という概念があり、スケジュールとセットで設定します。
課金方式には主に以下の3つがあります。
- 広告をクリックされるごとに料金が発生する「クリック課金型」
- 表示されるごとに料金が発生する「インプレッション課金型」
- 広告動画を設定したラインまで視聴されるごとに料金が発生する「再生課金型」
それぞれにメリット・デメリットがあるので、目的とマッチした適切な選択が必要です。
費用相場は選んだ課金方式によりますが、少額からスタートできるため、初めてTikTok広告を出す場合に検討したい広告だといえるでしょう。
しかし、運用型広告で効果を出すにはプロのテクニックが必要なので、しっかりと代理店に相談して運用をしましょう!
3.TikTok広告の出稿方法は「6ステップ」でできる!
続いては、実際に広告を出稿する際に必要なステップを解説します。
実際の画面を用いながら解説するので、お手元の画面と見比べながら出稿準備を進めてみてください!
TikTok広告は、以下の6ステップで出稿できます。
- アカウント開設
- 広告主審査
- 初期設定
- キャンペーン作成
- 広告セット
- 広告の設定
それぞれ以下で解説します。
アカウント開設
最初のステップは、アカウント開設です。
まずは、TikTok For Businessからメールアドレスまたは電話番号で本人確認を行います。
メールアドレスまたは電話番号を入力後、任意のパスワードを入力し認証コード欄の横にある「送る」ボタンをクリックします。
登録した連絡先に認証コードが届きますので、その認証コードを入力してアカウントの登録に進みましょう。
広告アカウント作成画面にて、会社名や広告を配信する業界、タイムゾーンなどを入力します。
すべての項目を入力し「登録」ボタンを押すとアカウント開設の完了です。
なお、既に TikTokアカウントを持っている場合は、「Sign up with TikTok」から登録することもできます。
広告主審査
TikTok広告アカウントの開設が完了したらビジネス情報の登録を行います。
プロモーションするサービスのURLや住所、課税情報などの必要事項を入力します。この際、クレジットカードなどの入力はスキップして後から登録も可能です。
入力が完了するとアカウント審査に入ります。アカウント審査は約1営業日かかる場合が多いです。
初期設定
次にTikTok広告を出稿するために必要な初期設定をしていきます。
初期設定は以下の3つです。
- タグ設定
- イベント設定
- オーディエンス設定
タグ設定
キャンペーンや広告を作成する前に、広告の成果計測に必要なタグ設定を行いましょう。
広告マネージャー上部にあるアセットからイベント管理を選択します。
アプリ広告であれば左の「アプリイベント」を、ウェブサイト上のコンバージョン計測であれば右の「ウェブサイトpixel」を選択し、ピクセル名の入力と実装方法を選びます。
なお、Tiktok広告では、タグを「ピクセル」と表記しています。
実装方法は、以下の2つです。
- タグを直接埋める方法
- Googleタグマネージャーなどツールでピクセルコードを実装する方法
ピクセルの設置が完了したら、上部メニューのアセットからイベントをクリックし、再度画面を表示させます。
イベント設定
イベント設定では、まずイベントタイプを選択します。
イベントタイプのフォーマットは以下の2つです。
- ECイベント
- カスタムイベント
ECイベントは、商品購入を目的とした場合に適していますが、それ以外の目的の場はカスタムイベントを選択しましょう。
次にイベント名を「登録完了」や「お問い合わせ」などのカテゴリの中から選択します。
独自のイベント名をつけたい場合は、「詳細設定」をクリックし「イベントの別名」の項目で設定可能です。
その他、コンバージョンに対して金額を設定する場合は「費用対効果測定」を、コンバージョンのカウント方法を設定したい場合は「統計タイプ」で集計方法を選択します。
オーディエンス設定
リマーケティングなど、ユーザーリストを使用した配信を行いたい場合は、オーディエンスの作成もしておくことが必要です。
広告マネージャーの上部メニュー「アセット」から「オーディエンス」 をクリックし、「オーディエンスの作成」ボタンを押すと作成画面に移ります。
「カスタムオーディエンス」と「類似オーディエンス」の選択肢が出てきます。
ここでは「カスタムオーディエンス」を選択します。
カスタムオーディエンスでは、顧客のメールアドレスや電話番号などを使用した「カスタムファイル」や「ウェブサイト閲覧者」のデータからユーザーリストの作成が可能です。
オーディエンスリストは、ユーザーサイズが1,000件から利用可能となります。
つまり、リーチできるユーザー数が少ないと利用できないため注意しましょう。
キャンペーン作成
ここからは広告入稿のための設定を行います。
まずは「キャンペーン作成」からです。
「キャンペーン作成」は、広告マネージャー上部メニューから「広告」をクリックし、「作成」ボタンを押すと設定画面に遷移します。
広告を配信する目的に合わせて、「キャンペーンの目的」を選択しましょう。
「キャンペーンの目的」が選択できたら、次にキャンペーン名と予算を設定します。
予算の設定は、システムの自動最適化機能が優れているため、慣れないうちは「キャンペーン予算最適化」をオンにすることをおすすめします。
広告セットの作成
広告セットでは、ターゲティングなどの配信方法における詳細な設定をしていきます。
広告セットでの設定項目は以下のとおりです。
- プロモーションの目的
- プレースメント
- クリエイティブタイプ
- 配信対象
- 予算とスケジュール
まずは、広告セット名を任意のものに設定し、「プロモーション目的」は該当のものを選択しましょう。
続いて、「プレースメント」を選択します。
自動と手動がありますが、配信先を絞りたい場合は「手動プレースメント」で任意のものを選びましょう。
日本では、以下の3つが選択可能です。
- TikTok
- BuzzVideo
- Pangle
続いて「クリエイティブタイプ」では、ダイナミック広告を使用するか、使用しないかの選択をします。
ダイナミック広告とは、複数の動画や画像、テキストを入稿すると、自動的に広告クリエイティブを作成してくれる機能です。
「配信対象」では、広告のターゲティングを設定します。年齢や性別といった属性情報から興味関心のターゲティングまで選択可能です。
配信対象の設定が完了したら、1日あたりの予算と配信スケジュールを設定します。
予算については、キャンペーンの階層で設定していれば、設定不要です。
スケジュールは、配信開始日、終了日の設定、また、曜日や時間帯が指定できます。
広告の設定
最後に「広告の設定」です。まずは広告名を入力します。
TikTokアカウントと連携して配信する場合は、「TikTokアカウントを使用してSpark Adsを配信」 をオンにしましょう。
「広告フォーマット」は、動画又は複数の画像(カルーセル)、一枚の画像、Collection adsから選択します。
ここでの注意点として、広告セットでプレースメントを制限していなくても、対応していない広告フォーマットを設定すると配信されないので気をつけましょう。
広告フォーマットを選択したら、次は広告クリエイティブをアップロードします。
「クリエイティブツールで作成」を選択すれば、画像素材から動画広告クリエイティブが作成可能です。
クリエイティブツールには、動画編集機能、画像から動画を作成できる機能、BGM や字幕を追加する機能などが用意されています。
広告の遷移先 URL は「誘導先ページ」で設定します。設定したURLは広告の公開後の変更ができませんので注意が必要です。
以上で広告出稿の準備ができました。
ここから広告の審査が始まり、通常24時間以内に配信が開始されます。
4.TikTok広告の運用成功事例をご紹介
それでは、TikTok広告を使った運用の成功事例を3つご紹介します。
株式会社ブルボンによる「アルフォート」キャンペーン(起動画面広告)
起動画面広告の成功例として、株式会社ブルボンが配信した「アルフォート」キャンペーンがあります。
このキャンペーンでは、アルフォートのテレビCMで使用されていた動画をアレンジし、TikTokの配信にマッチした縦型の広告で出稿しています。
起動画面での広告によって多くの若年層にリーチできたのはもちろん、クリエイティブを工夫することで最後までスキップせずに視聴したユーザーが大変多かった点もポイントです。
JCOM株式会社による「#もののけついてんね」キャンペーン(チャレンジ広告)
JCOM株式会社が配信した「#もののけついてんね」キャンペーンは、チャレンジ広告の成功例です。
J:COMのキャラクター「ざっくぅ」と一緒に踊っている動画を「もののけついてんね」というハッシュタグを付けて投稿する内容ですが、評価が高かった動画は渋谷のスクランブル交差点のモニターで流されるといった企画でもあったため、若者の間でたくさん拡散されました。
また、インフルエンサーなど影響力の高いユーザーが参加することで、自社の認知度や好感度の向上につながりました。
株式会社I-neによる「イオンフェイシャルブラシ」広告(インフィード広告)
株式会社I-neが提供する「イオンフェイシャルブラシ」の広告は、インフィード広告の成功例の一つです。
TikTokの主なユーザー層である若い女性に向け、イオンフェイシャルブラシの実際に使用している動画を配信しています。
有名TikTokクリエイターを起用し、「おすすめ」に掲載することで関心を持ってもらった点が成功のポイントになったといえるでしょう。
5.当社のTikTok広告実績について
ここでは当社のTikTok広告実績として、とある飲食店様の事例をご紹介します。
背景
居酒屋を経営されるクライアント様より、新規店舗OPEN時に、メインターゲットである若者向けの配信依頼をいただきました。
- 月額運用のご予算:3.5万円
- 媒体:TikTok広告
ご提案内容
当社では、クライアント様のメインターゲットである若者層が気軽に来店できるように広告設計をいたしました。
クリエイティブ面は、若者向けの店舗内装やメニュー、フレンドリーで気さくなスタッフさんなど「好印象・興味を惹く」という点を意識して制作。
また、月額のご予算に合わせてターゲティングの絞込みを行い、OPEN前の告知と併せて、事前予約獲得につなげるようなご提案をさせていただきました。
広告配信結果
明確に来店者層と想定されるターゲットに対して配信したところ、非常に高いクリック率を保ちながら、成果にもつながりました!
- 実施施策概要:ターゲティングの絞込み
- 単月成果:CTR22%、CV49件を獲得
- 表示回数:272,324
クリック単価の安さにより、表示・クリックをコスト以上に確保できた結果、成果につながった事例です。
6.まとめ
TikTok広告は、4つの種類によって費用相場が異なります。
自社製品をTikTok広告として打ち出すためには、費用はもちろん広告としての相性も必要です。
当社は、「最低広告費なし」「最低利用期間なし」で広告運用を行うWeb広告運用に特化したマーケティング会社です。
万円〜と高水準の広告運用を低コストでご提供させて頂いております。
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