実名制のSNSであることを活かして、より細かいターゲティングができることが強みのFacebookやInstagram。
しかしFacebookやInstagramに出稿できるMeta広告では、今年のアップデートによって旧バージョンのキャンペーン目的が使えなくなると発表されました。
まだ詳しい日時は出ていませんが、もしアップデートに気づかないままでいると、広告がフィードに表示されなくなり、自認知度アップの機会を逃してしまうかもしれません。
そこで今回は、Meta広告の旧キャンペーンの目的の変更について解説いたします。
そもそもキャンペーン目的とは?
キャンペーン目的について軽くおさらいしておきましょう。
Meta広告のキャンペーン目的とは、InstagramやFacebookなど実名制のSNSでユーザー属性(年齢や性別、地域)以外に
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からもターゲティングを設定し、広告配信を行う際には必須の設定のことです。
キャンペーン目的を正しく設定すれば、機械学習によって広告運用のパフォーマンスをより高められる重要な項目です。
そのため、広報担当者は今回のアップデートに対して正しく理解し、対応しなくてはいけません。
Meta広告の旧キャンペーン目的が終了するのはいつ?
Meta社は、2024年1月のアップデートを皮切りにMeta広告のキャンペーン目的の仕様を変更していくと発表しました。
この発表によると、旧バージョンのままのキャンペーン目的のままでは、広告をセットしたり、複製したりといった作業ができなくなります。
今後は新しく広告をセットすることもできなくなっていき、最終的には旧バージョンのキャンペーン目的では広告の配信自体ができなくなると言われています。
旧キャンペーン目的が使えなくなるタイミングは2024年以降とだけ発表されており、正式には公表されていませんが、いずれは必ず切り替わると考えて、先行して準備を進めておきましょう。
まずは自社で使用しているMeta広告のキャンペーン目的が旧バージョンかどうかを把握しておくことをおすすめします。
2022年に行われたアップデートについて
Meta広告のアップデートは今回が初めてではなく、2022年にも行われています。
その時にもキャンペーン目的の仕様は変更されており、
現在のキャンペーン目的 | 旧キャンペーン目的 |
---|---|
売上 | カタログ販売 コンバージョン |
リード | リード獲得 コンバージョン メッセージ |
エンゲージメント | メッセージ コンバージョン エンゲージメント 動画の再生数アップ |
アプリのインストール | アプリの宣伝 |
トラフィック | 変更なし |
認知度 | 来店数の増加 ブランド認知度アップ 動画再生数アップ リーチ |
という形で、11種類から6種類へと統合されました。
2024年のアップデートに備えて
うっかり更新するのを忘れていると、いつの間にか広告配信ができなくなってしまうため、キャンペーン目的は常に最新版に更新しておく必要があります。
- Meta広告の管理画面にログイン
- 「キャンペーン」タブから確認したいキャンペーンをチェック
- 「キャンペーン詳細」に記載されている内容を確認
- 「キャンペーンを複製」をクリック
- 複製を確認し、「キャンペーン詳細」から最新版のキャンペーン目的を選択し公開
という手順で切り替えを行うことができます。
ここで注意しなくてはならないのが、複製”元”となった旧バージョンのキャンペーン目的は、設定が完了したら削除または停止する必要があるということです。
新旧両方のキャンペーン目的を配信したままの状態だと、機械学習がうまく作動しないことがあるため、更新したら古い方は止める、を必ずルール付けるようにしましょう。
まとめ
そのターゲティング精度の高さから、多くの企業がPRに活用しているMeta広告ですが、2024年中には旧キャンペーン目的が終了すると正式に発表がありました。
キャンペーン目的はMeta広告の設定では必須の要素であり、更新しないでいると最悪の場合広告がストップしてしまい、思わぬ機会損失に至ってしまう可能性も。
日頃から忘れずにアップデートを行うとともに、今一度キャンペーン目的の要素を再確認しておきましょう。