2024年6月、LINEヤフー株式会社はLINE広告において、β版の「自動ターゲティング」機能を正式にリリースしました。
本記事では、正式にリリースされた自動ターゲティングの機能の概要と注意点を解説します。
自動ターゲティングとは
LINE広告における自動ターゲティングとは、収集されたイベントをAIが学習し、設定したターゲティング条件内でより多くのアクションが見込めるユーザーを探して、最適なオーディエンスを自動で生成する機能です。
設定方法は以下の通りです。
- トップページの「広告アカウント」タブで、広告アカウント名をクリック
- 広告マネージャーの広告グループタブを開く
- キャンペーン配下、広告グループの「ターゲット設定」より「ターゲティングモード」>「自動ターゲティング」を選ぶ
引用:LINEヤフー for Business|LINE広告アップデート情報 2024年6月 自動ターゲティング機能を正式リリース!
仕組み
自動ターゲティングは、配信後最大48時間以内にイベントアクションが見込めるユーザーを探して最適なオーディエンスへ配信可能です。
なお、イベントとは、設定した最適化の対象イベントを指します。
探索完了後は、学習のためのシグナルとして設定したターゲティング条件内で、最適化されたオーディエンスへ配信されます。
例えば、「クリック数の最大化」を最適化の対象と設定した場合、「クリックが見込めるユーザー」を自動で探します。
シグナルとして設定するターゲティングでは、できるだけターゲットを絞りすぎないことがポイントです。
利用条件
自動ターゲティングは、下記キャンペーン目的や入札方法、課金タイプで利用可能です。
キャンペーン目的 | 入札方法 | 最適化の対象 | 課金タイプ |
---|---|---|---|
ウェブサイトへのクリック | 自動 | クリック数 | CPC |
ウェブサイトコンバージョン | 自動 | コンバージョン数 クリック数 | CPM CPC |
アプリのインストール | 自動 | インストール数 クリック数 | CPM、CPC CPC |
アプリのエンゲージメント | 自動 | オープンイベント数 購入イベント数 | CPM、CPC |
友だち追加 | 自動 | 友だち追加数 | 友だち追加単価 |
動画の再生 | 自動 | 3秒再生、100%再生 | CPM |
注意事項
自動ターゲティングを利用するにあたって、次の点に注意しましょう。
- 配信を開始してから最低24時間は広告グループのステータスを変更しない
- 自動ターゲティングと除外オーディエンスを同時に設定するとオーディエンスサイズが小さくなる可能性がある
- ターゲティングの設定は幅広いユーザーへ配信する
- 自動ターゲティングは順次追加および変更になる可能性がある
- 最適化イベントは、コンバージョン、カスタムコンバージョン、標準イベント(購入)が対象
- SKAdNetwork自動入札には対応していない
まとめ
LINE広告における自動ターゲティングの機能の概要と注意点を解説しました。
自動ターゲティングをうまく活用すれば、広告のリーチ拡大やコンバージョン向上が見込めます。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。