2023年1月10日、Meta社はプライバシー保護と安全強化を目的に、全世界の10代のユーザー(タイは20歳未満、インドネシアは21歳未満)に対して、一部のターゲティング設定オプションおよびキャンペーンオプションの機能を制限することを発表しました。
本記事は今後の広告配信が適切に運用できるよう、ターゲティング設定やキャンペーンに関する変更点とその対応策について解説をしてまいります。
ターゲット設定に関する変更点
10代のユーザーをターゲットとする広告では、以下ターゲット設定の利用が制限されます。
- 性別
- 郵便番号
- 指定マーケット地域、または市区町村より小さい地域
上記ターゲティング設定は、2023年4月7日までに更新をしましょう。
更新しない場合は、広告セットの一時停止、またはターゲット設定が自動的に成人のみに変更されます。
更新期間まで10代のユーザーへのリーチを継続したい場合は、年齢および広い地域でターゲット設定をするとよいでしょう。
キャンペーンオプションに関する変更点
10代のユーザーをターゲットとする広告では、以下キャンペーンオプションの利用が制限されます。
- Advantage+ カタログ広告(旧称ダイナミック広告)
- 最適化の一部の目的(※)
- キャンペーン入札戦略(結果の単価目標、ROAS目標)
- 課金対象(リンククリック、ページへの「いいね!」、ThruPlay、2秒以上の動画の継続的再生)
- 手動と自動の両方を含む一部の広告配信(詳細はビジネスヘルプセンターからご確認ください。)
- 10代のユーザーをターゲットとする広告セットでのリフトテスト
※最適化の一部の目的とは・・・アプリのインストール、アプリイベント、動画再生、投稿のエンゲージメント、バリュー、広告想起リフト、ランディングページビュー、リード、コンバージョン、イベントへの参加 など
キャンペーンオプションの機能もターゲティング設定同様、2023年4月7日までに広告セットを更新しておきましょう。
また、10代のユーザーへリーチを継続したい場合は、許可対象のオプションのみを使用するように設定しておくことが必要です。
広告セットの更新方法については、下記を参照してください。
広告セットの既存の設定 | 広告セットのおすすめの更新方法 |
ターゲットオーディエンスに10代のユーザーと成人の両方が含まれている場合 |
広告セットを2つに分ける。10代のユーザーの広告セットでは許可対象のターゲット設定オプションのみを使用する
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郵便番号または指定マーケット地域を指定して10代のユーザーにリーチしている場合 |
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10代のユーザーの特定性別をターゲットにしている場合 |
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利用不可になる広告配信への最適化の目的を使って10代のユーザーにリーチしている場合 |
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利用不可になる広告配置を使って10代のユーザーにリーチしている場合 |
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まとめ
Facebook広告機能の変更点とその対応策について解説をしました。
年々、プライバシーに関連した規制は厳しくなっており、Meta社だけでなく他の企業も様々な規制を発表する可能性が高くなると考えられます。
本記事で紹介した内容が、今後の広告運用のお役に立てば幸いです。