Facebook広告-動画の再生数アップを目的としたキャンペーン-において、広告配信の最適化の項目として「ThruPlay(スループレイ)」が実装されましたのでご紹介させていただきます。
ThruPlayとは?
「ThruPlay」とは、動画の再生数アップを目的とした動画広告配信の最適化に関わる項目です。
具体的には、動画広告において15秒以上の動画再生数を最大化するよう最適化されます。(動画が15秒以下の場合は動画の視聴完了に最適化を行います。)
また、最後まで視聴された、もしくは15秒以上再生された動画広告に対してのみ支払いを行えるような選択も可能です。今までの「2秒、10秒再生」といった最適化よりも、より視聴される、長く見てもらうことに最適化をした配信が行えそうですね。
設定方法
設定方法、設定箇所は以下となります。
- キャンペーンを作成(オークション・リーチ&フリークエンシーどちらでも利用可)
- キャンペーンのマーケティング目的は「検討:動画の再生数アップ」を選択
- 広告セット>予算と掲載期間内「広告配信の最適化」でThruPlayを選択
動画の再生数アップキャンペーン内で、広告セット単位で設定を行う必要があります。新規にキャンペーンや広告セットを作成する場合は、デフォルトで「ThruPlay」が選択されている状態です。
また、「請求のタイミング」にて「ThruPlay」を選択することで、動画を最後まで視聴したもしくは15秒以上視聴された動画広告に対してのお支払いも可能となります。
配信結果
動画の再生数アップキャンペーン、ThruPlay最適化、課金タイミングはインプレッションで配信を行った事例がありますのでご紹介いたします。
アウトドア関連の興味関心ターゲティングで配信を行い、ThruPlay単価は5.6円の結果となりました。やはり、今まで利用できた10秒再生、2秒再生の単価と比較すると高めの着地になってしまいますね。
同じような動画広告配信の方法として、YouTubeでの配信が考えられますが、ThruPlayの条件と似ているため、媒体をまたいだ比較や検証も行いやすそうです。
変更に伴う注意点
ThruPlayの実装に伴って、次のような注意が必要です。
「動画の10秒再生数」最適化からの切替対応
フェイスブック広告では5月から、10秒の動画再生からThruPlayの最適化へ段階的な移行を開始しています。ここで注意したいのが、「2019年の7月31日から、10秒の動画再生数の最適化を使用している既存のキャンペーンは一時停止される」ことです。現段階では問題はないですが、10秒の動画再生数の最適化を使用している場合は、ThruPlayへの切り替えが必要ですので早めに移行を済ませましょう。
まとめ
ThruPlayの実装により、単なる動画の再生だけでなく動画を視聴してもらうことへの最適化が充実した印象です。動画広告にも多種多様な種類や長さ目的があると思うので、適切な最適化を使いこなしていきたいですね。