動的リマーケティングという広告配信手法をご存じですか?
運用してみたいけれど、詳細やメリットなどについてまでは分からず、活用できていないという方も多いのではないでしょうか。
動的リマーケティングとは、ユーザーがウェブ上で展開した行動によって表示させる、ターゲティング広告の手法のひとつです。
今回は動的リマーケティングについての詳しい説明と、メリットと相性のよい商材についても併せて解説していきます。
動的リマーケティングとは
動的リマーケティングとは、ユーザーの閲覧行動の履歴をもとにして広告を後追いで配信する手法です。
ユーザーの行動履歴によって配信内容が変わる仕組みのため、興味関心に則した商品やサービスの広告配信をすることが可能です。
以下に、分かりやすい例を挙げます。
あるユーザーがECサイトで「キャンプ用品」を閲覧したとしましょう。
すると「キャンプ用品」に興味関心があると判断され、「キャンプ用品」の広告配信がなされます。
仮にサイトを訪問した際には購入に至らなかったとしても、その後広告を露出しつづけることによって次回訪問や購買を促します。
また、あるユーザー二人がそれぞれ以下のような行動をとったとします。
- ユーザーAは、テントを閲覧
- ユーザーBは、タープを閲覧
この場合のそれぞれの配信内容は、
- Aに向けた広告は、テント
- Bに向けた広告は、タープ
ということになります。
このように、訴求をピンポイントに行うことができるというのが動的リマーケティングの特長です。
動的リマーケティングのメリット
では次に、動的リマーケティングを運用することで得られるメリットについて、詳しく解説していきましょう。
コンバージョン率の上昇が見込める
まず一つめの動的リマーケティングのメリットは、コンバージョン率の上昇が見込めるという点が挙げられます。
動的リマーケティングは、既に興味関心を持っているユーザーに向けて最適にカスタマイズされた広告を配信できます。
より確度の高いユーザーにピンポイントに訴求することで、コンバージョン率の上昇が期待できるのです。
成果につながりやすい商品レイアウトで広告を配信できる
二つ目のメリットは、成果につながりやすい商品レイアウトで広告の配信ができることです。
動的リマーケティングの広告配信は、各プラットフォームの配信枠の大きさに応じて最適なレイアウトに自動調整がなされます。
視覚的な崩れを防止し広告表示を最適化することで、配信機会を逃さず成果に繋げることが可能です。
コストや手間を抑えた広告配信が可能
動的リマーケティングの三つ目のメリットは、広告を打つ際のコストや手間におけるハードルが高くないという点です。
動的リマーケティングには最低出稿金額がありません。
配信の一時停止も可能なため、費用対効果を測りつつ低コストで広告運用を行うことができます。
また動的リマーケティングの基本的な設定方法は、テンプレートに従って入力すればよいもので、複雑な設定は不要です。
費用を抑えて広告運用したい場合や、広告運用に慣れていない場合でもスタートしやすいことはメリットといえるでしょう。
動的リマーケティングと相性のよい商材
このように動的リマーケティングには様々なメリットが存在しますが、動的リマーケティングのメリットの影響がより得られる相性のよい商材についてご紹介します。
動的リマーケティングは、商品や案件の取り扱い件数が多く、人的管理するのが困難である場合において、特に効果が期待されます。
以下は、Google広告において専用テンプレートが用意されている業種です。
- 小売(ECサイト)
- 教育
- フライト
- ホテル/賃貸物件
- 求人
- 地域限定の商品やサービス
- 不動産
- 旅行
上記の業種が扱う商品やサービスに共通していることは、次のようなことが挙げられます。
- 取り扱い件数が多い
- ユーザーによって選択肢が分かれる
- 競合が多い
例えば、不動産や旅行などはユーザーによってそのニーズは大きく変化します。
この場合に広告配信でコンバージョンを高めたいとすれば、より細かいターゲティングが可能な広告配信を行う必要が生じます。
よって、上記のような特徴に当てはまる商材が、動的リマーケティングと相性のよい商材といえるでしょう。
まとめ
メリットは下記です。
- コンバージョン率の上昇が見込める
- 成果につながりやすい商品レイアウトで広告を配信できる
- コストや手間を抑えた広告配信が可能
取り扱いが多く競合が多い商品、サービスに対して特に効果的ですのでぜひご検討ください。