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【Google AdWords】従来版からリニューアル版へ完全移行と新タグの設定と注意

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6月になり徐々に気温もあがり暖かくなってきました。

6月といえば、衣替えの時期ですね。
学生は夏服へ、サラリーマンはクールビズになり全体的に涼し気な感じがいいですね。

そんな中、AdWordsも衣替えみたいな変化がありましたよね?

管理画面が従来版からリニューアル版へ完全移行するとのことです。

従来版からリニューアル版へ完全移行

5月にAdWordsより正式に「従来版からリニューアル版へ完全移行」する告知がありました。

AdWords リニューアル版では、お客様の目標達成に向けたサポートを重視し、マーケティング目標に基づくキャンペーン作成フローや、操作速度の向上に向けたキーボード ショートカットの実装など、よりスピーディーで直感的なエクスペリエンスを実現しています。検索広告向けリマーケティング リストや Google アナリティクスの表示項目(列)、キーワード プランナーなど、キャンペーン運用に重要な機能はすべてリニューアル版でご利用いただけるようになりました。

※公式ブログの引用

上記のように、「機能としてはすべてリニューアル版でご利用いただけるようになりました」と記載されていますが、『アプリの再エンゲージメント』はまだ利用できません。

機能ではないですが、列とセグメントに関してもご利用できない部分もあるためご注意ください。
※リニューアル版でまだ利用できない機能と列とセグメントの変更

リニューアル版への切替時期

年内中に切替を行うと公式ブログ内では記載されていますが、現在時点で正式な切替時期は告知されておりません。
ただ、『11月・12月の繁忙期にアカウントが切り替えられることはない』と記載されているため、10月までに切替が行われることが予想できます。

リニューアル版への切替に際し行わなければならないこと

基本的には、従来版で設定されているものはリニューアル版へ自動的に移行されますが、『コンバージョントラッキングコード』などのタグ関係は新しい内容になるため個別で設定をし直さなければなりません。

そのため、下記にて新しいタグの説明と設定方法を記載致します。

ちなみに、従来版とリニューアル版の違いに関しては下記のAdWordsヘルプをご参照ください。
AdWords リニューアル版について

従来版とリニューアル版のタグの違い

従来版のタグ

従来版では下記画像のように、リマーケティングは専用のトラッキングコード、コンバージョンも専用のトラッキングコードがそれぞれ用意されていた状態だったと思います。
※コンバージョントラッキングコードは、「ページ読み取り」用を参考としています。

リニューアル版のタグ

リニューアル版では、「グローバルサイトタグ」「イベントスニペット」の2つでトラッキングを行います。

グローバルサイトタグ

グローバルサイトタグの説明には下記のように記載されています。

グローバル サイトタグを使用すると、広告主様のドメインに新しい Cookie が設定されます。この Cookie には、サイトへ誘導したユーザーが広告をクリックした時の情報が保存されます。これにより、AdWords でコンバージョンをより正確に計測できるようになります。

ちなみに、コンバージョンを計測するためだけでなく「リマーケティングタグ」としても使用します。

イベントスニペット

イベントスニペットはグローバルサイトタグと連携し、コンバージョンとしてカウントすべきアクションをトラッキングするタグとなります。

※従来版と同じように「ページの読み込み」「クリック」の2種類あるため状況に応じて使い分けてください。

下記の過去記事でも詳細を記載していますのでご参照お願い致します。

参考:【Google AdWords】リニューアル版のコンバージョンタグを使いこなそう!

設定方法(本題)

従来版のコンバージョンタグやリマーケティングタグが、リニューアル版に移行後、使用できるかどうかをGoogleAdWordsヘルプにお問い合わせをしたところ下記のような回答をいただきました。

リニューアル版へ完全移行後も従来版のコンバージョンタグ並びにリマーケティングタグは使用できます。ただ、いつサービス終了するかがわからないためその後の保証はしかねます。

ある程度予想はしていましたが、毎度の経験則から「切替えて置いたほうが間違いがない」という結論にいたりました。

ちなみに、設定方法としては下記2つがあります。

  • 直接サイトに設置する
  • Googleタグマネージャー(GTM)を使用して設定する

共通の設定としては、自動タグ設定は「はい」にしてください。

「いいえ」の場合でも、通常のコンバージョン計測はできますが『safari』経由のコンバージョンにおいて正確な計測ができなくなる可能性があるため基本は「はい」を推奨致します。

直接サイトに設置する

下記手順にそって設置を行えば、リマーケティングリストの収集及びコンバージョンの測定ができます。

  1. 「グローバルサイトタグ」をウェブサイトのすべてのページで<head></head>タグの間に設置
  2. コンバージョンの測定を行う場合は、測定するページに「イベントスニペット(ページの読み込み)」を<head></head> タグの間でグローバル サイトタグの直後に設置

注意

①クリック数をトラッキングする場合は上記に加えて、クリックをトリガーとするコードを別で設定しなければならないため注意してください。(※下記リンク参照)

参考:サイトでのクリックをコンバージョンとして計測する方法(リニューアル版)

②リニューアル版のタグを設置する場合は、従来版のタグは必ず外してください。

Googleタグマネージャー(GTM)を使用して設定する

GTMで設定を行っている場合は、タグで「コンバージョンリンカー」、トリガーで「AllPages」を設定すると「コンバージョンリンカー」が「グローバルサイトタグ」と同じような働きをしてくれます。

そのため、GTMを使用しているユーザーは1分もかからずリニューアル版への対応が完了します。

設定手順は下記となります。

  1. [ワークスペース]を選択
  2. [タグ]を選択
  3. [新規]を選択
  4. タグ設定内をタップ
  5. タグタイプを選択から[コンバージョンリンカー]を選択
  6. トリガーから[All Pages]を選択
  7. 保存を選択
  8. 最後に[公開]で反映

GTM上で設定しているコンバージョンタグ、リマーケティングタグ等はそのままで問題ないです。
そのあたりは上手にシステムを組んでくれているGoogleさんが大好きです。

余談

元々グローバルサイトタグの移行に至った経緯としては去年10月頃にiOS11に対し「ITP」という機能が搭載されたことでファーストパーティCookieの概念が変わったことがきっかけとなります。

広告はサードパーティのCookieを利用してコンバージョン計測を行っており、Safariで正しくコンバージョンが計測されなくなる懸念が出てきたためその対応策としてグローバルサイトタグができたとされています。

つまり!

リニューアル版への完全移行とは関係なく、早めに「グローバルサイトタグ」への移行及びGTMでの「コンバージョンリンカー」の設定を行わなければ今現在でも測定できたはずのコンバージョンが出来てないということになります。

正確な測定をしないのであれば、早期切替えが不可欠ですね。

まとめ

新しい機能の実装や今回のような従来版からリニューアル版への管理画面の変化などGoogleAdWordsは日々進化しています。

その進化に合わせて私達も何がどうなっているのか?どうすればうまく使えるのか?不具合はないのか?など試行錯誤しながら常に頭の中をアップグレードさせていかなければなりません。

誰かが教えてくれることだけを覚えるのではなく、考えて、自分で探して、見つけて覚えたほうが記憶により深く残ると思います。

まずは、リニューアル版を使いこなせるように頑張っていきます!(`・ω・́)ゝ

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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