2024年9月18日、LINEヤフー株式会社はYahoo!広告ディスプレイ広告の入稿仕様を一部変更することを発表しました。
本記事では、変更内容の概要を解説します。
対象サービスとツール
Yahoo!広告ディスプレイ広告の入稿仕様変更は、「Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)」と「Yahoo!広告ディスプレイ広告(予約型)」が対象です。
仕様変更の対象ツールは以下の4つとなります。
- 広告管理ツール
- キャンペーンエディター
- Yahoo!広告ディスプレイ広告API
- Yahoo!広告スクリプト
今回の仕様変更はディスプレイ広告により多様な広告表現を実現することが目的です。
変更実施日は2024年10月3日の予定ですが、日程は変更になる場合があります。
ディスプレイ広告共通の変更
ディスプレイ広告共通の変更内容は以下の通りです。
- カルーセル広告における一部タイトルの省略
- マルチバイト文字を使用したURLの自動punycode変換
なお、上記変更は広告管理ツールで広告を作成・編集した場合のみ対象となります。
広告管理ツールのインポート機能、広告管理ツールの新規広告アカウントの申し込み、キャンペーンエディター、Yahoo!広告 API経由およびYahoo!広告スクリプト経由での入稿は対象外です。
ディスプレイ広告(運用型)の変更
ディスプレイ広告(運用型)では以下の3つに変更があります。
- カルーセル広告の説明文の最大文字数
- レスポンシブ広告のボタン文言を追加
- 「アプリ訴求」目的キャンペーンの入稿制限緩和と表示改善
それぞれ解説します。
カルーセル広告の説明文の最大文字数
カルーセル広告の説明文に入力できる最大文字数が38文字から40文字になります。
39文字以上入力した場合は、39文字目以降の文字列は「…」のように省略されます。
レスポンシブ広告のボタン文言を追加
レスポンシブ広告作成時に選択できるボタンの文言に下記が追加されます。
- ゲームプレイ
- アプリを利用
- 音楽を聴く
「アプリ訴求」目的キャンペーンの入稿制限緩和と表示改善
キャンペーン目的「アプリ訴求」の広告において、最終リンク先URLに設定できるURLがアプリだけでなくウェブでも可能になります。
また、最終リンク先URLにアプリストアのURLを入力した場合、自動設定される表示URLを画面上で確認できるようになります。
ディスプレイ広告(予約型)の変更
ディスプレイ広告(予約型)では「広告掲載基準」第9章広告表現規制で定めている明記必須項目を以下のように変更します。
変更前:各カルーセルカードごとに画像、もしくはタイトルに必ず入れてください。
変更後:各カルーセルカードごとに画像内に必ず入れてください。
実施日以降、明記必須項目をタイトルに入れた広告は審査で否認されます。
Yahoo!広告ディスプレイ広告API、Yahoo!広告スクリプトへの影響
Yahoo!広告ディスプレイ広告API、およびYahoo!広告スクリプトへの影響は以下の通りです。
Yahoo!広告ディスプレイ広告API
- キャンペーン目的が「アプリ訴求」の場合、finalUrlにアプリストアのURLに加えてウェブページのURLも入力可能
- ディスプレイ広告(運用型)のキャンペーンの場合、carouselAd/headlineに指定できる最大文字数を40文字に変更
対象バージョンは提供中の全バージョンで、対象サービスはAdGroupAdService/add, setとなります。
Yahoo!広告スクリプト
- キャンペーン目的「アプリ訴求」の場合、AdGroupAdServiceAd のfinalUrlにアプリストアのURLに加えてウェブページのURLも入力可能
- ディスプレイ広告(運用型)のキャンペーンの場合、AdGroupAdServiceCarouselのdescriptionに指定できる最大文字数を40文字に変更
まとめ
Yahoo!広告ディスプレイ広告における入稿仕様の変更概要を解説しました。
これから実施される、最大文字数や広告ボタンの文言の追加、表示改善などによって、より多様な広告表現が実現可能となります。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。