Yahoo!広告を運用する中で、自社で行っていた業務を代理店に依頼したり、代理店を切り替えたりすることがあります。
そこで必要になるのが、アカウント移管です。
本記事では、Yahoo!広告のアカウント移管方法と、移管の際に気を付けるべきポイントを解説します。
Yahoo!広告アカウントの移管方法
Yahoo!広告アカウントは、以下の流れで移管できます。
- 移管先の担当者がアカウント移管をフォームから申請する
- Yahoo!で審査が行われ、問題ないと判断されると移管元にメールが届く
- 移管元の担当者が移管を承認する
- アカウントが移管され、移管先の担当者が運用できるようになる
Yahoo!広告アカウントの移管で気を付けるべきポイント
アカウントを移管する際は、以下のポイントに気を付けましょう。

移管元は早めに承認する
アカウントを移管する前日の、23時までに承認しましょう。
それより遅れてしまうと、移管が実行されません。
お金の動きを確認する
移管先が前払いを選択していた場合、移管元のアカウント残高は返金されます。
そのため移管日の0時には残高が0円となり、移管先が入金するまで広告配信が停止されます。
移管対象を理解する
移管可能なアカウント、情報、移管先は下記の通りです。
アカウント
- 検索広告
- ディスプレイ広告
情報
- 入稿アイテム
- リスト、タグ
- パフォーマンスデータ
- レポート、テンプレート の設定内容
- Yahoo!広告 スクリプトの設定内容
- 操作履歴
- 効果測定ツールの利用設定
- 共有ターゲットリスト、または共有オーディエンスリスト
- アカウント予算(売掛取引の場合のみ)
移管先
- 移管先企業がYahoo!広告の契約企業であること
- 国内企業間の移管であること
- 一部企業が利用可能な機能について、移管元と移管先企業の利用状況が同じであること
- (ターゲットリスト、またはオーディエンスリストのアカウント間共有、ディスプレイ広告(予約型)の利用など)
- アカウント移管完了後に、移管先企業のアカウントの作成上限数および年間売上の上限を超過しないこと
- 対象アカウントの申請が重複していないこと
- Yahoo!広告 APIのテスト用アカウントではないこと
- 利用状況に問題がないこと
ディスプレイ広告の予約型に注意する
下記に当てはまる予約型ディスプレイ広告を利用していると、移管が実行できません。
- 移管日が予約型キャンペーンの配信期間内に含まれている
- キャンセル料が未確定の予約型キャンペーンがある
- 移管後に配信する予約型キャンペーンがあり、移管先企業では予約型を利用できない
- 移管後に配信する予約型キャンペーンがあり、移管元企業と移管先企業で契約プランが異なる
- 移管後に配信予定の予約型キャンペーンがあり、移管元か移管先の支払い方法が前払いになっている
- 移管元企業と移管先企業どちらかだけ利用できる、一部企業に限定提供されてる予約型の商品がある
まとめ
これまで運用してきたアカウントを無駄にしないためにも、適切に移管することが重要です。
ミスをしてアカウントが運用できなくならないよう、上記の注意点を確認してスムーズに移管していきましょう。