PCやスマートフォンでインターネットを楽しんでいるときに、ぎょっとしてしまうような不快な広告を目にしたことはないでしょうか。
お金、性、美容など人々のコンプレックスを煽りやすい広告や、気を引こうとしてわざと間違った表現をした写真は目につきやすいです。
しかし、実はYahoo!広告では2021年より「多くのユーザーが不快だと思った表現」を掲載停止にする運用を行っています。
今回は、意外とやってしまいがちな広告表現のNG例を紹介します。
どのような広告が実際に掲載停止になったのか
Yahoo!広告では「ユーザーに不快感を与えるような広告表現」として、
- 高速で振動したり、点滅したり、単純な動作をするもの
- 人体の局部を強調した画像を使用したもの、人体のコンプレックス部分が露骨に表現されているもの
- 過度な肌露出があるもの、性に関する表現が露骨なもの
- 恐怖感や不安感を与えるおそれのあるもの
- その他ユーザーに不快感・嫌悪感を与えるおそれのある表現
と定めています。
実際にユーザーからの不快感・嫌悪感があるという意見を受け掲載が停止になった例を紹介します。
色遣いが激しい広告

派手な色遣いは、サイト内で広告が埋もれてしまわないように、何とか目立たせようと考えた際にやってしまいがちな表現です。
原色に近いような激しい色味や、赤と緑のような反対色の組み合わせは目がチカチカしてしまい、不快に感じるユーザーも多いため、
- トーンを揃え、パステルカラーなど柔らかい色味にする
- アクセントカラーは多くても一色に留める
- コーポレートカラーやブランドカラーに近い色合いにする
などの工夫をすると良いでしょう。
恐怖心をあおる広告

ホラー映画は一定の層には根強い人気がありますが、ユーザーの中には苦手な方もいます。
また、小さな子どもが目にする可能性もあるため、ホラー要素や残虐な表現はなるべく避けたほうがベターです。
具体的な画像を用いずにイラストにするなどして怖さを軽減するか、ターゲティング設定を変更し、ホラー要素に興味のあるユーザーだけが目にするように配信することをおすすめします。
性的な要素が感じられる広告

ディスプレイ広告は全ての人が目にする可能性がある場所です。
過度に女性が肌を露出しており、性的な要素が多いクリエイティブは多くのユーザーの不快度が高くなる傾向にあります。
特にお子さんにスマートフォンを使わせている親御さん世代としては、こうした広告を見せたくないと感じるのではないでしょうか。
広告の内容にもよりますが、他の表現で商材の魅力を伝えられるようにすることで、不快度も下がり、いい効果を生んでくれるはずです。
広告が掲載不可になってしまったらどうすればいい?
自社の広告がもし審査でリジェクト(掲載不可)されてしまった場合でも、指摘のあった箇所を修正すれば再審査を依頼できます。
再審査から承認までは長くて3営業日かかることもあるため、再度手戻りにならないよう、修正箇所に問題はないか入念に確認して再申請を行いましょう。
再審査を申請する際には、
- 掲載不可の理由を「審査状況→審査状況詳細」で確認する
- 「申請画面を開く」をクリックし、規約に抵触している箇所を修正する
- 「申請」ボタンを押して、再審査を依頼する
という手順で進めましょう。
まとめ
広告に目を留めてもうらうためには、目立たせたり、興味を引いたりすることが欠かせません。
しかし、過度なアピールによってユーザーに”不快”と思われてしまっては本末転倒です。
ユーザーを不快にさせないだけでなく、より「ユーザーに好かれる」広告の実現を目指して、クリエイティブの制作が行えると良いでしょう。
ぜひ今後の広告運用にご活用ください。