Google広告のP-MAXキャンペーンは、革新的な技術を活用し、あらゆるチャネルと広告枠で高い成果を上げることができる目標ベースのキャンペーンタイプです。
Googleは今回、P-MAXキャンペーンのパフォーマンスを詳細に管理し、高度な分析情報を確認できる新機能をリリースしました。
当記事では、P-MAXキャンペーンを効果的に活用するための新機能をご紹介します。
これらの新機能について把握することで、広告運用成果の最大化が見込めます。
ぜひ、参考にしてみてください。
P-MAXキャンペーンとは
P-MAXキャンペーンは、Google広告のキャンペーンタイプの一つです。
従来のキーワードベースの検索広告とは異なり、設定されたコンバージョン目標に基づいて、GoogleのAI技術を駆使しながら自動的に最適化を行います。
このキャンペーンタイプを利用することで、一つのキャンペーンから、YouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、マップなど、Googleのあらゆる広告枠にアクセスできるようになります。
つまり、より多くのユーザーにリーチでき、コンバージョン数や価値の向上が期待できると言えるでしょう。
P-MAXキャンペーンの新機能について
今回リリースされたP-MAXキャンペーンの新しい4つの機能を紹介します。
ユーザーのライフサイクルに焦点を当てた「目標設定機能」
P-MAXキャンペーンでは、新しい目標設定機能がリリースされました。新しい目標設定機能は、ユーザーのライフサイクル全体に着目しています。
「新規顧客の獲得」目標では、特に価値の高い新規ユーザーの獲得に重点を置くことが可能です。購入のコンバージョン目標を設定している場合、ベータ版でこの機能を利用できます。
また、検索広告360の利用者も「新規顧客の獲得」目標を使えるようになりました。
さらに、既存ユーザーとの関係強化に特化した「ユーザー維持」目標(ベータ版)では、休眠ユーザーの再獲得にも役立ちます。
「Google AI」とファーストパーティデータの組み合わせにより、新規・既存ユーザーの両方から高い価値を引き出し、ライフサイクルの各段階で費用対効果を最大化できるのが大きな特徴です。
「IPアドレスの除外機能」で関連性の高いオーディエンスにリーチ
P-MAXキャンペーンでは、目標に沿って最適なユーザーにリーチできますが、新機能のIPアドレスの除外機能を使えば、リーチ対象をさらに絞り込むことが可能です。
この新機能により、特定のIPアドレスを広告掲載対象から除外できるため、関連性の高いオーディエンスだけに広告を表示できます。
自社のIPアドレスなどの指定IPアドレスをアカウント単位で除外することで、不要なインタラクションや費用につながるトラフィックを排除することができます。
IPアドレスの除外機能を使うことで、最も効果的なリーチに予算を集中できるでしょう。
最適化戦略のテストと適用で成長を加速
Google広告キャンペーンの成功にはテストが不可欠です。
今回リリースされたのは、P-MAXキャンペーン内で最適化戦略を簡単にテストし、効果を検証できる「最終ページURLの拡張」のテスト機能(ベータ版)。
この機能は、最終ページURLをより関連性の高いランディングページに置き換えるもので、コンバージョン数やコンバージョン値を平均9%以上向上させることが可能です。
テストを通じて、ユーザーの検索目的とのマッチ率と成果の拡大を確認できます。
テスト機能を有効にすると、トラフィックが分割され、予算の一部がテストに割り当てられる仕組みです。
テスト結果と元の設定のパフォーマンスが記録され、テスト後には「最終ページURLの拡張」がキャンペーンにどう影響したかを明確なデータで把握できます。
有効性が確認された戦略は、オプションの使用によってキャンペーンに簡単に適用可能です。
詳細な分析情報の活用で予算の最適化が可能
新しくリリースされる機能の1つに、予算の消化ペースに関する分析情報があります。
この新しい分析情報では、リアルタイムで費用を追跡し、現在の費用と予測される費用をコンバージョンパフォーマンスの予測とともに表示されます。
これにより、予算の消化ペースが一目瞭然となり、戦略的な予算調整が必要なキャンペーンの特定が可能です。
分析結果に基づいて、例えば消化ペースの遅いキャンペーンから予算上限に近いキャンペーンへ予算を移動するなどの対応ができ、キャンペーンの最適化に大いに役立ちます。
まとめ
P-MAXキャンペーンの新機能は、より詳細にパフォーマンスを管理し、高度な分析情報を活用することを可能にします。
これらの新機能によって、P-MAXキャンペーンで成果を最大化していきましょう。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。