GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、ユーザーの検索嗜好・行動パターンを深く分析し、その洞察をもとに継続的に最適化しています。
その結果、検索した時に表示されるページ(検索結果ページ)には、さまざまな情報や機能が含まれています。
このページは「SERP(SERPs)」と呼ばれており、ユーザーが何を求めているか理解する手がかりになる上、企業が自分たちのマーケティング戦略を考える際の参考にもなるでしょう。
今回は、SERP(SERPs)の概要と構成要素についてご紹介します。
SERP(SERPs)の概要
SERP(Search Engine Result Page)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを検索した際に表示される結果のページのことです。
また、SERPsという複数形は、複数の検索結果ページを指す場合に使われます。
検索結果には、リスティング広告が最上部に配置され、その下に関連するWebページが表示されるのが一般的です。
ただし、検索エンジンはユーザーに最適な情報を提供するために、常にアルゴリズムを更新しています。
そのため、単に広告を出稿したりSEOを最適化したりするだけでは、上位に表示される保証はありません。
SERPsの分析は、市場やユーザーニーズを理解し、競合分析を行う上で非常に効果的です。
実際に目指すキーワードで検索を行い、表示される内容を分析することで、現在の市場の動向やユーザーが求めている情報を把握することができます。
これにより、自社のマーケティング戦略を調整し、より効果的な施策を立てることが可能になります。
また、SERPsからは、マーケティング施策や戦略に役立つさまざまなヒントが得られるでしょう。
例えば、あるキーワードで検索した際に表示されるページの種類から、そのキーワードの市場での認知度やユーザーの検索意図が推測可能です。
さらに、SERPsの分析を通じて、広告やプロモーションにおけるキーワード選定に役立てることもできます。
適切なキーワード選定は、広告効果を最大化し、無駄なコストを避ける上で重要です。
SERPsを利用してユーザーの行動や競合の状況を理解し、ニーズに応えつつ競合が少ないキーワードを見つけ出すことで、マーケティングの効率化につながります。
SERP(SERPs)の構成要素
もともと、検索結果ページはオーガニック検索の結果だけを表示していましたが、2002年ごろからはリスティング広告が導入され、それ以来、検索エンジンはユーザビリティを考慮しながら定期的に更新を重ねてきました。
ここでは、Googleが提供するSERP(SERPs)の主要な構成要素を紹介します。
- バーティカル検索:検索キーワードを入力する窓の下にカテゴリ(画像・動画・地図・ニュースなど)を表示する
- ユニバーサル検索:SERPにWebページ以外のコンテンツを表示する
- ナレッジパネル:Googleが保有するデータベース(人物や場所など)に基づき、コンテンツとして紹介する
- ローカルパック:地域名を含むキーワードでの検索によって、地域に紐づく情報がGoogleマップとともに表示される
- パーソナライズド検索:検索したキーワードからユーザーのニーズを把握し、適切な情報を提供する
- リッチリザルト:SERPに表示されたテキストに要素を追加して視認性を高める
- アンサーボックス:疑問・質問に関するキーワードを入力したユーザーに対して回答を表示する
まとめ
今回は、SERP(SERPs)の概要と構成要素について紹介しました。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。