日本のビジネスシーンにおけるMicrosoft製品の普及率は高く、Microsoft広告は、BtoB向けのアプローチに対して他の広告媒体にない強みを持っています。
Microsoft広告で広告運用される際には、検索広告だけではなくMicrosoftのオーディエンス広告を併用して実施することがおすすめです。オーディエンス広告を活用することで購買意欲の高い見込み客との接点を増やせるからです。
本記事では、Microsoftのオーディエンス広告の概要と配信時の注意点について紹介します。
オーディエンス広告の概要
Microsoftのオーディエンス広告は、いわゆるディスプレイ広告で、テキストと画像が組み合わされた広告フォーマットです。
MSN(Microsoft Audience Network)、Outlook.com、Microsoft Edge などの主要サイトや、Microsoftのパートナーサイトに配信されます。 パートナーサイトもMicrosoft広告が直接審査しているなど、広告主のブランドセーフティーにも配慮されています。
仕組み
Microsoftオーディエンス広告は、MicrosoftAIの活用により自社の商品やサービスに興味や関心がある可能性が高いユーザーに広告配信される仕組みです。
Microsoft AIは、ユーザーの興味関心のほか、検索している製品とサービス、Webで読んだコンテンツ、購入したコンテンツ、LinkedInプロフィールデータなどの情報をもとに、購買意欲の高い見込み客にリーチされるよう設計されています。
ターゲティングの種類
Microsoftのオーディエンス広告で活用できるターゲティングは5つあります。
ターゲティング種類 | 概略 |
---|---|
地域ターゲティング | 国や都道府県、市町村を指定できる |
年齢・性別ターゲティング | Microsoftアカウントの登録情報をもとに、広告を配信、もしくは除外する対象ユーザーの年齢・性別を指定できる |
オーディエンスターゲティング | ユーザーの興味や行動、リマーケティングリストなどのオーディエンスリストに対して広告を配信できる |
LinkedInプロフィールターゲティング | LinkedInのプロフィール情報をもとに、広告を配信できる ※2024年1月時点、日本では利用不可 |
予測ターゲティング | LPや広告コンテンツなどの情報をもとに、コンバージョンに繋がりやすいユーザーを予測し広告配信が自動で拡張される |
オーディエンス広告を配信するときの注意点
Microsoftのオーディエンス広告を配信する際に注意したいポイントは、以下の2点です。
- 画像サイズ
- テキストやロゴを含む画像
画像サイズ
Microsoftのオーディエンス広告は、アップロードした画像がレスポンシブ表示される仕組みです。入稿した画像が自動でトリミングされるため、画像はMicrosoftが推奨する仕様で用意するようにしましょう。
縦横比 | 推奨ピクセル | 最小ピクセル |
---|---|---|
1.91:1 | 1,200×628以上 | 703×368 |
1.78:1 | 1,200×674以上 | 624×350 |
1.5:1 | 1,200×800以上 | 300×200 |
1.33:1 | 1,200×902以上 | 100×75 |
1:1 | 1,200×1,200以上 | 703×368 |
配信に必須の仕様は「1,200×628以上を満たす画像」です。
しかし、意図しないトリミングを避けるために、他の推奨ピクセルの画像も準備しておくことがおすすめです。
テキストやロゴを含む画像
Microsoftのオーディエンス広告では、テキストやロゴを含む画像は非推奨です。
自動でトリミングされることによる画像内のテキストやロゴが見切れてしまったり、配置面によっては見出しや会社名がオーバーレイ表示されたりする可能性があるからです。
画像の視認性が下がるリスクを避けるためにも、広告がどのように表示されるかは事前に確認しておきましょう。
まとめ
今回はMicrosoftのオーディエンス広告の仕組みやターゲティングの種類、配信時の注意点を紹介しました。 ぜひ今後の広告運用にお役立てください。